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わりと反響があった前回について
こんにちは。ヒトツマミが誇るエクストリームライター(自称)すこーです。
今回は、「モニター留学裏体験記 in Atlanta-流石に日本帰りてえと思った瞬間TOP10 前編」の続きとなります。
嬉しいことに、前回の記事、意外にも反響が大きかったのです。
閲覧数はほどほどでしたが、直接「面白かったよ」と僕にいってくれる友人がいっぱいいました。
僕にも友達っていたんだなって思いました。
しかし、前回の体験など序の口です。今回は、警察のお世話になったり、犯罪行為にまきこまれたり、理不尽な理由でdisられたり、まさにエクストリーム留学です。
それでは前回と同じく、ランキング形式でどうぞ。
第5位 初のメジャー観戦!その結果は…?
アメリカは世界最大のスポーツの国です。
中でも、NBA(バスケ)、NFL(アメフト)、MLB(野球)の三大国内リーグは世界中を巻き込んだ盛り上がりを見せます。僕は野球観戦が唯一の趣味なので、今回のモニター留学でも野球を見れることを本当に楽しみにしていました。
アトランタは、そんな三大国内リーグのすべてのチームの本拠地があります。
NBAはアトランタ・ホークス、NFLはアトランタ・ファルコンズ
そしてMLBは…
(mlb.comより)
アトランタ・ブレーブスです。
はい!知らないですね!
一般的日本人はニューヨーク・ヤンキースとボストンレッドソックスくらい知っておけば十分です。アトランタ・ブレーブスとか知らなくても幸せな家族に囲まれて天寿を全うすることくらい容易です。ちなみに日本人選手では、中日の元エース川上憲伸が所属してたこともありました。
僕は野球観戦が好きなので、アトランタ・ブレーブスであろうとなんであろうととても楽しみにしてました。
そして遂に…。
「きちゃった♡」
初のプロ野球生観戦がメジャーになるとはおもってませんでした。
ターナー・フィールドというとても綺麗な球場です。
やっぱり屋外球場の方が開放感があって好きですね。
一応、見たい選手というのもリストアップしていました。
ブレーブス当時のクローザー、クレイグ・キンブレルです。
野球を知らない人に解説しとくと、クローザーというのは、簡単にいえば接戦でリードしているときに最後に投げるピッチャーです。つまり、チームが勝っているときにしかほとんど投げないということです。僕が彼の豪速球を拝むには、ブレーブスが僅差でリードしてなくちゃいけないのです。ここらへんをよく理解されたい。
さあ、ブレーブスは勝利し、僕は憧れのキンブレルをみることはできるのでしょうか…。
負けました。
ちなみに、ワシントン・ナショナルズに目の前で地区優勝を決められました。
当然キンブレルも投げてません。
どうしてもキンブレルが見たかった僕。ああ、残念…。
しかし、そんな僕に朗報です。
今日のワシントン・ナショナルズの地区優勝により、消化試合にはいったブレーブス側は、ジェネラルアドミッションチケットという一番安い席を、たった1ドルで売り出すという暴挙に出たのです。
これは見に行くしかない。
野球が、キンブレルが、僕を呼んでいる。
そして数日後…。
時間が出来たのでまた球場に足を運んでみることに…。
球場が銀河帝国軍に占拠されてました。
なんだかスターウォーズデーらしいです。球団側の涙ぐましい営業努力が見えますね。もう、プレーオフにいけないけど。
スターウォーズデー自体すごく楽しかったし、試合中も色々凝った演出があって、試合以外でも楽しめました。
なお、ブレーブスは負けました。キンブレルも当然登板しません。
更に数日後、日曜日にまたまた試合を観に行きました。
「仏の顔も三度まで」です。キリスト教国家ですけど、たぶん仏様は僕に微笑んでくれるはずです。今度こそ、ブレーブスの勝利を、キンブレルの豪速球を拝めることを願って…。
ニューヨーク・メッツ戦でしたが、今ソフトバンクホークスにいる松坂大輔がブルペンにいました。やっぱり日本球界のスターです。性的じゃない意味で興奮します。運がいいことに、実際に試合でも投げる姿を見れて、すこー感激です。
なお、ブレーブスは負けました。キンブレルも当然登板しません。
ということで、三回観戦三連敗です。キンブレルも当然一度も見れませんでした。
帰宅し、ホームステイ先でクレイグ・キンブレルの奪三振動画をYoutubeで見て思ったのです。
「日本にいるときと変わらねえ」
ちなみに今年、キンブレルはブレーブスからパドレスにトレードされました。
第4位 ホストマザーに日本と中国と「あの国」をごちゃまぜにされる。
ある夜のこと
久しぶりにホストマザーと談笑していると、彼女が日本について尋ねてきました。
はじめのうちは「好きな日本食」とか「好きなジャパニーズブランド」とかありきたりな話題だったのですが、突然彼女がこんな話題を持ちだしました。
ホストマザー「日本は共産主義だよね?」
ぼく「????」
どうやら話をきくと、「オリンピックにいきたかった」とか「Fried Rice(チャーハン)が好きだ」とかいうので、どうやら中国と勘違いしているっぽいです。なんとなく、訂正しました。日本は資本主義です。僕個人としてもお金持ちが多い一橋大学で””””格差”””””を身を持って感じています。
すると、彼女はこんなことを聞いてきました。
ホストマザー「日本には言論の自由はあるのか。独裁国家でしょ?」
ぼく「???」
確かに、アベの独裁だとかいう層も一定層いますが、言論の自由はありますし、何しろ民主主義です。言論の自由が無ければ、ぼくも一橋祭委員が話し合ってるすぐ隣でキャッチコピーとマスキャラを散々に批判することなんてできません(隣が一橋祭委員だって、あとで気がつきました)
さて、ホストマザーの話を聞いてみると「ミサイル」とか「核」とかいいはじめました。あぁ「あの国」ですね。今度は全力で訂正しました。
ホストマザーが無学という話ではなく、アメリカからみえば中国も日本も北朝鮮もそんなに区別されてないんだなあと思った次第です。
ちなみにホストマザーは僕のことを一週間近く中国人と思っていました。
第3位 犯罪行為に巻き込まれる
前回、登校時間に2時間以上かかったり、ハウスメイトのハビくんがが車をもっていて往復8ドルの商売をしているということを書きましたが、それ絡みでひとつデンジャラスな体験をしました。
留学の疲れが溜まってきた終盤。
毎朝5時には起きて準備をして、6時前には家をでて、徒歩(20分)→バス→地下鉄→乗換→地下鉄→徒歩(20分)の2時間登校に限界を感じてきた僕は、ハビくんに頼んで車に乗せてもらうことになったのです。
すごい敗北感でした。つーか貸した5ドル返せよ。
ハビくんの車には彼と僕ともう一人のルームメイトの三人が乗り込みました。
車内でハビくんは「途中で友達を乗せる」と僕らに告げます。
一応5人乗りの車なので、あと2人は乗れます。
小さい車なので5人でも結構キツイかなってかんじです。
そして、いざその友人の家についてみると、同じモニター留学生のK先輩を含めた4人が待ち構えていました。
はい、ありがとうございます。定員オーバーです。
すると何を思ったか、こいつ本当に義務教育を受けてきたのか、こいつどこまでパッパラパーなのか、ハビくんはその4人を後ろのシートに無理矢理詰め込みました。当然のごとくぎゅうぎゅうで、僕の膝の上にはアルゼンチンからきたオタクっぽい男の子が座りました。汗がすごいです。重いです。
そんな中、車で40分くらい、アルゼンチンからきたオタクっぽい男の子の体温を感じつつ、「クレージークレイジー」と怒号が飛び交う車内で、登校しました。
頭の中では、ひたすらにお父さんとお母さんの顔が浮かびました。
「僕が死んだら保険金の1億で幸せに暮らして欲しい」
色々、ブレーキがきかなかったり、カーブの時に少し重心がおかしいなと、何度か死を感じることもありましたが、無事大学に辿りつきました。
車から解放されて、背筋を伸ばしていると、ハビくんがこちらに近づいてきます。
ハビくん「片道の4ドルよこせ」
ぼく「NO!!!!」
すこー、19歳、NOと言える日本人になれました。
第2位 警察のお世話になる。
アトランタのストーンマウンテンという観光地にいったときの話です。
ストーンマウンテンというのは花崗岩の世界でも最大レベルの岩山であり、僕と同じ一橋生のモニター留学生とでそこへ登山にいったのです。
買った時以来にiPhoneのパノラマ写真機能を使いました。
天気にも恵まれ、ホントにいい場所でした(ただしクソみたいに暑いです)
ちょうどこの日は土曜日だったので、岩山に彫られたレリーフに映像を投影するプロジェクションマッピングショーが開催されたり、音楽フェスも開かれていました。
この音楽フェスのせいでぼくらは大変な目にあうのですが…。
音楽フェスのピースフルな雰囲気やショーの圧倒的な演出に楽しんだ1日になりました。
ショーが終わり、午後8:30、そろそろ帰る時間です。
通常、ショー会場からシャトルバスがでているらしく、それをつかって帰ろうとすると、、、、
あれ、、、シャトルバスがない、、、
先輩が現地の人に確認したところ、今日は音楽フェスがあるのでシャトルバスが通常どおり運行していないらしいのです。意味不明です。キレました。
一橋生6人、迷子になる。
人もほとんどいなくなった暗い田舎道、バス停を探して黙々と進みます。
しかし、初めての土地、真っ暗な道です。怖いです。人もいません。車もほとんど通りません。
次第に自分たちがどこにいるのかも微妙になってきました。悲しいことに多分全員方向音痴です。
そんな時、やっと車が通りかかりました。
ぼくは「これしかない」と思い、両手を広げ、気持ちは101回目のプロポーズの武田鉄矢ばりに手をひろげてその車をとめました。
パトカーでした。
その後、先輩の英語力と交渉力で、警察に近くのバス停まで送ってもらうことをお願いし、わざわざ応援のパトカーもよんでもらって、計二台で移動しました。
たぶん、モニター留学生でパトカーを無料タクシーがわりにつかったのは僕らだけでしょう。文句をつけると、シートはとても硬かったです。痔になりそうです。
あとから先輩に「あそこで躊躇せずパトカーをとめるすこーくんヤバイ」というお褒めの言葉をもらいました。
そんなこんなで、バス停に辿り着きました。警察の方々、ほんとにありがとうございます。
なんだかんだがあって、もう深夜です。
「家に帰ったらみんなで生存確認のLINEをしよう」
そういって、各々駅へとむかい、わかれました。そこから僕は1時間以上かけて自宅へ戻りました。
家へと帰ったのは12時をすでに過ぎたころでした。
早速、生存確認LINEをしようとすると、、、、
WiFiがつながらない
ポケットWiFiを借りていない僕は、家のネットが唯一の通信手段です。
LINE送れません。生存確認できません。
僕は、次の日の午前中まで、グループ内では「死んだ」という扱いでした。
第1位 世界で一番合理的な国で強烈な非合理さを目の当たりにする。
まずはこちらを御覧ください。
マネキンです。
Lenox Mallというショッピングセンターでの一枚です。
みなさんお気づきでしょうか。
男性マネキンのくせに乳首が浮き出てます。
このマネキンを見た時、僕は深く考えました。
男性のマネキンに乳首をつけるその意味とは?そして何故その乳首が目立つような服を着させるのか?そもそもなんでこのマネキンを僕は写真におさめ、twitterにアップしてしまったのか?
思索はつきません。
そもそも男性の乳首がすけて見えることは、この国のエロスなのでしょうか、ファッションなのでしょうか。もしこれがアメリカ人にとってセクシーにみえるのであれば、異国の文化の理解はやはり困難なものです。
たかが乳首。されど乳首なのです。
男性マネキンの乳首を許せるか許せないか、それは互いの文化を真の意味で理解できるかできないかとほぼ同義になるではないでしょうか。そしてこの乳首を色眼鏡なしで受け入れられるような異文化理解が世界平和に必要なものの一つであるのではないでしょうか。
男性マネキンに乳首をつける意味、僕はさっぱりわかりません。世界平和は難しい。
いかがだったでしょうか。散々ひっぱいといて、最後は乳首というオチでした。すみません。
いろいろ大変なこともありましたが、やっぱりモニター留学楽しかったです。貴重な経験でした。
これを見て、参考になることがあれば幸いです。
ちなみに、海外のマネキンは乳首つきが多いみたいです。
やっぱり理解できません!!!
おわり