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あなたに合わない雑誌はない(はず)
どうもみなさまこんにちは。
いつの間にか周囲が就活ムードに入り始めていて半ギレ状態のOBAです。
迫りくるサマーインターン、それに伴うESの〆切。いらない。
ESといえば、おそらくこの枠を書く際に悩んだことがある人、多いのではないでしょうか。
”””趣味特技”””
無趣味を主張し早二十幾年。
今更何を書けばいいんだと悩んでいたんですけど、先日ふと「あ、これ趣味かもしれない」と思い至ったことがあるんです。
それが、
書店の平積みチェック
地味!!!
……いやいやいや、実際に書くかどうかは別として、これがなかなか面白いんです。
今月どんな本が出てるのかな?はもとより、どんな本を並べる書店なのかな?とか、最近どんな本が出されがちかな?とか、あるいはどれが売れそうかな?みたいなゲーム的な楽しさもあったり。
で、最近一番見る棚が雑誌コーナーなんです。
毎月毎月いろんな表紙でいろんな特集でいろんなメッセージを発信している、雑誌。名前の通り本当に雑多で雑然とした、雑誌。
「雑誌好きです」
って聞くとなんだかおしゃれ?カルチャー()感がすごい?
いやいやこれだけたくさん発刊されているのだから、気づかないだけであなたにピッタリの雑誌だってあるに違いないんです。実は食わず嫌いしているだけだったりして。
というわけで、本日は「〇〇な人にピッタリな雑誌は~」という形式で無限に雑誌を紹介します。
1.カルチャー誌って感じが意識高すぎてついていけない人
うんうんわかる。”カッコいい”のはわかるんだけどちょっとハードル高いよねって思ってる人多そう。私もそう。都心のシティボーイ&シティガールへの劣等感をこじらせてるライター各位にも多そう。そんなあなたに敢えて読んでほしいのが実はBrutus。
なんとなく表紙の”カルチャー感”が無理って思っている人も多いかもだけど、特集によっては結構門戸が広かったりする。例えばNo.841「平凡ブルータス」って号はジャニーズやAKB48を特集するアイドル号だし、No.835「漫才ブルータス」って号はタイトル通り特集がまるまる漫才。ほかにも定期の本紹介号とかもある。
それぞれのジャンルに専門誌はあるのだけれど、それぞれの号に「このコンテンツにこんな切り取り方が出来るんだ!」っていう発見があって面白いです。「ポップカルチャーの総合誌」って表紙に書いてあるくらい、大衆的にみて面白い特集もたくさんあると思います。
2.今年の浴衣なに着よっかなって悩んでる女子
3.趣味が散歩な人
この間サークルメンバーのプロフィールシート見てたら15%くらいの人が趣味欄に「お散歩」って書いていました。弊サークルは今日も平和です。
定番だけどHanakoとかOZmagazineとか。あとは季刊誌だけどことりっぷマガジンとか。すごく偏見だけど、友達とお散歩するとき、下町開拓する人はHanako、ちょっと遠出してインスタグラムに景勝地の写真をあげる人はOZmagazine、日常風景写真をあげてコメント欄に日記たくさん書く人はことりっぷマガジンが好きそう。偏見です。3誌とも好き。
変化球誌だと食べ歩きとかインスタグラム投稿が好きだったら、ELLE gourmetは本当にオススメ。今月号の懐かしい味特集もとても良いのだけど、no.2号のピンクの表紙が最高にかわいいので是非ジャケ買いしてください。
4.高橋一生がかわいい人
今月号のGALACの表紙が最高に良い(語彙力)のでananを買い損ねた人は今すぐ書店へ走って。
TVやラジオの批評をする雑誌です。業界紙っぽい。こんな雑誌あったんだ!と今回私は初めて見つけたわけなのですが、普段から映画とか音楽の批評系web記事にいいねを押す人は面白いと思います。
5.エンタメ系雑誌に興味出てきた人
LALALANDとか美女と野獣とか、ちょっと前だとマイ・インターンとかから、洋画の若手女優さんに興味を持ちだした人がいたら先月号のキネマ旬報はおススメです。U40の女優さん関連の情報がコンパクトにまとまっています。アンハサウェイになりたい。
あまりこのジャンルは読まないのですが、他に挙げるとしたら今月はEYESCREAMとCUTが読みたいです。前者は「初めて見た……」と思ったら6月号からリニューアルだそうで、今月号の特集は「次なる音楽カルチャーへ捧ぐ」。今後どうなっていくのか要注目です。
後者について、先日発売されたばかりの7月号は”『カルテット』の「嘘と真実」全解明コラム”なるものが掲載されています。最高ですね。そろそろ私の趣味がばれてきた頃だと思います。
6.満島ひかりもかわいいよ
って言いたくなる人、多分いるよね。わかる(わかる)。
バックナンバーだとケトルのvol.6「中央線が大好き!」の満島ひかりが案内する中央線っていう企画が、一橋生得でしかなくて大変良いのだけど、今月号だと美術手帳の表紙が最高にかわいくてジャケ買い必須なので見てください。
7.なんか美術系の雑誌ってどれから買っていいかわからないよね
まず真っ先に推したいのが、上述した美術手帳。今月号の特集が「アートフェスティバルを楽しもう!」だって、もう見てこの夏行くしかないでしょう?と思うわけです。フェスもいいけど、そろそろ新しいお祭りを試してみたくはないですか?ちなみに美術手帳が運営するサイトが美術館好きにはたまらないので一度ご覧ください。
特集がキャッチーなのは芸術新潮。ミュシャ展に草間彌生にブリューケル、話題どころが毎回いい感じの表紙でチェックできるので、気になる展覧会があったらその号を覗いてみると面白いかなって思います。
イラスト界隈だとメジャーなのはイラストレーション。Twitterとか装丁で見かけがちなイラストレーターさんが特集されてたりするので、そんなに詳しくない人が覗いても楽しめそう。
8.そんなものより猫がかわいい
9.そんなことよりおいしいものが食べたい
上述したゆる旅系雑誌ももちろんオススメですが、あえてここで書きたいのは自炊ガチ勢向け雑誌。レタスクラブとかMARTとか、主婦向け雑誌って明らかに自分向けじゃないからスルーしがちだけど美味しいレシピがたくさん載っているし、きちんとした書籍のレシピ本よりも「ラクチン」をアピールしているものが多いイメージ。特にレタスクラブは、パスタとか肉おかずとか卵レシピとかめんつゆ、みたいな食材別特集が魅力で、脱自炊マンネリ化にうってつけだと思います。あとたまに付録が可愛い。今月号でいえばsaitaのカバーガールの波留ちゃんの彼女感が堪らないのであなそれ視聴勢は要チェックです。
10.広研なんだから広告っぽいのも紹介して
宣伝会議とか広報会議とかブレーンとか、THE広告関連誌はもちろんですが、それ以外でお勧めするとしたら月間MdN。毎号毎号超独特な特集の組み方をしていて、商業デザイン好きにはたまらないです。今月号のベストセラー本のデザイン特集もよかったけれど、2017年1月号の特集、「アイドル―物語をデザインする」の回が個人的に最高に好き。帰宅後即乃木坂46の曲を検索しました。
あとはTYPOGRAPHYっていうフォント好き垂涎ものの雑誌とか、デザインのひきだしっていう付録が最強(紙見本とかがついてくる)の印刷・紙・加工の専門情報誌とかとか、いろいろあるのでこういうの好きな人は今度語り合お。
今月号なら、GINZAがファッション広告特集をやっていて、表紙はなんと星野源のアルバムジャケットを手掛けたばかりの吉田ユニさん。昔の広告が解説付きでどかどか載ってる神号なので、みなさん今すぐ買いに行きましょう。
11.夏は海に行きたい
海とサーフィンと女の子って組み合わせで、かっこよくならないわけがないと思います。というわけで、HONEYって雑誌がとにかくイイ。カバーがールは長谷川潤ちゃん。ヘルシーで飾らない素敵な海での1日がたくさん載っていて、どうせ海に行くのならこんな女の子になりたいね。
12.インドアだから引きこもりたい
友達になれそう。
現実のわたしは長谷川潤ちゃんにはなれないので真夏もお家に引きこもって本を読みたい。普段は文庫や新書、ハードカバーを手に取るあなたも、たまには趣向を変えて文芸誌なんてどうでしょう。
当然中身はほぼ小説なので、寄稿作家さんを見て選ぶのがいちばんとは思うけれど、特にそういうものがなくてジャケ買いをするなら小説トリッパー、新潮、群像。すごく偏見だけど表紙だけをみると、上から順に井の頭線、山手線、都営大江戸線ってイメージです。トリッパーは今回の記事を書くにあたって初めて知ったのですが、作家さんも私たち世代になじみのある人が多くて読みやすそう。あとはZINE好きなら小冊子の青春と読書か本の旅人。1冊100円前後で買えるってすごいなあという発見。
13.manadiaが好き(ボソッ)
親友になれそう。握手したい。
インタビュー雑誌というとSWICHがメジャーなのかなと思います。文化力の低い私にとってはわからない何か凄そうな人が特集の回もあれば、マツコやキムタク、AKB指原が特集の回もあって、さすがにそれなら私も知ってる。いつもテレビでおなじみの有名人も、切り取り方によってはこんな一面があるなんて、という発見と驚きがあります。コンセプトは「時代をつくる鮮やかな個人の軌跡を追いかけ、その吐息と輝きを伝える」。吐息て。言葉もデザインも都会的で超カッコいい雑誌です。
これはちょっとカッコよすぎて手が出せません、というそこのあなたには走る人を勧めたい。表紙に毎号書かれているのは「ぼくらを走らせる人」という文字。別に走る必要のないあなたがそれでも走る理由は何?を取材し続ける雑誌です。その理由や感情を覗いてみたら、きっとあなたも走りたくなるはず。
学術系の記事という観点で行けばWIREDなんてどうでしょう。ざっくり説明すると「テクノロジー×未来」について語る雑誌。毎号毛色が違うのが面白いので、興味を惹かれた号があったら覗いてみるのがいいのでは。web記事が面白かった号を買う、がおすすめです。
14.授業ほっぽりだして旅したい
いろいろな雑誌で旅特集はされるわけだけれど、専門誌で言ったらTRANSITはやっぱり独自路線を一貫していて面白いなあと思います。まとうレトロな空気感からすごく古い雑誌かと思ったら、実際は2008年に第1号が発刊されていて驚き。表紙の写真一つとっても、この国に対してこういう切り取り方をするのね、という意外性と納得が両立する選び方で、それがまたすごいです。行く予定の国の特集を買って情報を集めるというより、ここにいつか行ってみたいなあとコレクションしてく感覚で買えて楽しめる良い雑誌。
旅雑誌をもう一冊あげるとしたらcoyote。TRANSITに比べて「暮らす」という地に足の着いた実直感が強いのが特徴。表紙もパンチが効いているというよりはほっこり暖かくて優しいです。
15.そのためにオシャレしたい
男の子のファッション誌のネタが尽きたので、ここからは女性誌だけですが悪しからず。
旅するなら普段とは全然違う格好とかしてみたくないですか?という意味で、
16.どっちも意識高く感じるのでもっとポップなのがいいです
ファッションならar、旅先なら今月号のFRaUを読みましょう。
攻めてる!がっつり!あざとい!でもこんなに健康的でカワイイ!!という絶妙なラインを突っ走るarはみなさん知ってると思います。カワイイけどとがっているから「これは観賞用かな…」って思われがちですが、メイクやボディケアの説明が凄く親切なので普通のファッション誌よりも分かりやすいと個人的には思います。
今月号のFRaUの特集はツウの韓国。アジア諸国特集ブームから暫く経ち、そろそろ目新しさもなくなってきたかなという頃にこれですよ。売れるわけだ。コスメとかご飯とかインスタ映えとか、観点は従来とそんなに変わらない気もしますが、紙面全体に今っぽさがあり、再び「韓国行きたい!」欲が触発される人、多そうです。
17.それもいいんだけど、もっと一橋っぽいおしゃれってある?
一橋大学の重厚なロマネスク調の建物が建つ構内に合うお洋服はvikkaにあると思います(自論)。「きちんと」と「かわいい」、「幅広く好かれる」と「今っぽい」、「知的さ」と「無邪気さ」。絶妙なバランス感のあるファッションを提案しています。最高。宮崎あおいや市川紗椰がよくカバーガールをしていてそこがまた最高。
18.で、結局今月何買えばいいの?
なんでも!!!
いままでの枠で何かしらピンとくるものがあって紹介したものを読んで気に入ってくださったら嬉しいし、逆に何もピンとこなかったら紹介していない雑誌を発掘してみてください。もっともっと高尚な雑誌もあれば、もっともっと大衆的で世俗的な雑誌もたくさんある。今回全く触れていないジャンルも沢山たくさんある。
さらに言えば、自分が愛読してきた雑誌が紹介されてたけどそれそんな雑誌じゃねーよって意見も多分正しいし、読みが浅い!という指摘も、えっこの雑誌は紹介しないの?みたいな意見も勿論出てくるかもしれない。
あくまで今回の記事は私が独断と偏見を持って選んで枠に当てはめてみた各雑誌像のお話で、そもそも雑誌ってそんなに短絡的には枠に当てはめにくいもの。
だからあなたにぴたりと当てはまるために、その曖昧で微妙なずれを表現するため、たくさんの雑誌が今日も刊行されているし、だから雑誌は面白い、と思います。
普段買っていない人、読んでいない人も。
今月、自分にぴたりと当てはまる1冊を探してみるのはいかがでしょう。