枯葉の回顧録

人生を季節に喩えると、今僕はどの時期を過ごしているのだろう。

「青春」という言葉がある。自分の信じる道を探し、時に自分自身を見失い、つまずきながらも、失敗なんて恐れない。そんな無敵な時代を青葉が輝く春に喩えた人がいる。

いつからか、「知らないでいい」ことや「知りたくない」ことが沢山、風に振り落される枯葉のように積もりはじめた。今の僕は秋にさしかかっているのだろうか。

けれども、考えてみると枯葉には箒にさらわれる前に人々を魅了する時代があった。どこまでも純粋な緑が終わると彼らは色づきはじめる。それぞれの色は違えども、美しいグラデーションを描き始める。

「青春」も半ばを過ぎた少年少女は、横一線の世界から突然解き放たれ、創造性やオリジナリティーを要求される。彼らは時に失敗をして赤くなりながらも、懸命に自分の色を探し始める。そんな色のバラつきを「美しい」と呼んでくれるのなら、僕はもう少し秋のままでいたい。