#春から一橋 だから「運命の出会い」をロジカルに生み出したい

最近作品タイトルに君とか明日とか昨日とかが多い件。


 

春。

桜、引っ越し、入学式。

期待に胸を膨らませる新入生。

履修、ビラ配り、新学期。

あたらしい日常を迎える準備に追われる在校生。

 

春。

引退する先輩がいて、卒業する先輩がいて。

一方で自分が引退していたり、卒業していたり。

そんな3月を終えて、そして来たる4月。

 

春。

それは別れの時、そして、始まりの季節です。

 

少女漫画のスタートは大抵4月だし、車内広告には新生活を始める人へのエールの言葉で溢れ出す。

春。

 

 

そう。
春とは、はじまりの季節。

出会いの季節なのです。

 

 


 

というわけで。

どうもみなさまこんにちは。(そして新入生のみなさん、合格おめでとうございます!)

 

引きこもりたい旨を記事にしたところ、何となく会う人会う人から心配されるようになりました。ヒトツマミライターのOBAです。

 

 

寒い季節は引きこもりたい。

でもあったかくなったら外に出たくない?

出たいよね???

 

それでもって、少女漫画よろしく曲がり角でぶつかってくわえた食パンを落としてみたいし、ミステリアスな窓際のクラスメイトと不可解な事件に巻き込まれたい。

時をかける再会をしたいし、一生バカをやれる友人と冒険に出たいし、何か大事なことを忘れてるはずなんだという思いを抱えながら四ツ谷駅ですれ違いたい

 

 

春とはズバリ、出会いの季節であると、どこかの偉い文豪も多分誰かしらは言っています。

 

 

多くの人が、受動/能動の違いはあるにせよそれまでとは多かれ少なかれ違った環境に身を置くことになる春。

コミュニティの構成要因が変わり、学年を表す数字が1つ増え、住む場所が変わり、受ける授業が変わる。

 

そんな環境の変化が人々に確実にもたらすもの、それこそが、未知の誰かとの出会いなのです。

 

 

 

 

 

広告のコピーも、BGMに流れるJPOPの歌詞も、映画も漫画も小説も、そんな私たちにとって耳障りの良いものばかり。

そう、みんなみんな、未知の誰かとの特別な出会いを求めてる。代替不可能な関係性を、必然的で唯一無二の出会いを、そしてそれに付帯する自分だけのエピソードを求めている。

 

 

すなわちそれは、

「運命の出会い」

です。

 

 

 

 

 

わたしは考えました。
運命の出会いとやらをしてみたい、と。
これはきっと、多くの一橋生、いや学生の願いであり望みであるのではないでしょうか。

ただ、誰と出会うのかということを操作するのは、なかなか難しそうです。
ここら辺に運命の人がいそう……とあたりをつけてコミュニティを選んでみる?
無理です。

じゃあ逆に、出会いの場における操作可能な変数とは何でしょうか。
出会い方です。

 

閃きました。

誰かと運命的に出会いたいと思ったら、誰かとの出会いを運命的にすれば良いのではないか。

 

 

 

……怪訝な顔をされた皆さんのために、言葉を重ねましょう。

 

 

「運命の出会い」に憧れているのであれば、運命的な人との出会いを待つのではなく、任意の出会いAを運命的にすればいいのではないか。

 

 

 

“運命的”を演出することができたら、そこにはかけがえのない出会いが生まれるのではないか。

 

 

 

 

 

 

至言ですか?

いいえ、屁理屈です。

 

けれどもここはスマート強靱グローバルを掲げる社会科学の徒、一橋生

 

あるかもわからない出会いを東京のかたすみで待ってるくらいなら、運命くらい作りましょう。

 

 

 

……というわけで本日は、桜の蕾が心の目で見るとほころび始めているここ国立より「#春から一橋 だから「運命の出会い」をロジカルに生み出したい」をお送りします。

 

 

 


 

……とは言っても、そもそも所謂“運命的”とは何なのか。

 

 
 

『ぼく明日』のBlu-ray&DVDが6/21(水)に発売決定!
豪華版にはビジュアルコメンタリーや「ハッピーエンド」MV 『ぼく明日』Verなど特典映像が満載!
さらに、先着予約購入者特典としてクリアファイル付き!
詳細はコチラ(http://www.bokuasu-movie.com/bddvd/ 

 
 
 
 

 

これだ。

 

最近、君とか今日とか明日とか昨日とか僕とか、ちょっと多くない?

 

彼女の運命を変えるため100回人生を捧げた彼と
彼の1回の未来を守るため自分の運命を決めた彼女の
時をかけめぐる純愛物語

引用元:公式HP

ぼくは明日、昨日のきみとデートする

明日、あえるかな
昨日のきみに――
20歳の男女による淡い恋物語、そして明かされる驚愕の事実が絡み合い、「泣ける!」「切なすぎる!」と多くの読者の心をつかんだ至高の恋愛小説が、遂に実写映画化します。
”時の奇跡”を描いたラブストーリー

引用元:公式HP

僕は何度でも、きみに初めての恋をする。

両親の不仲に悩む高1女子のセイは、ある日、カメラを構えた少年ハナに写真を撮られる。優しく不思議な雰囲気のハナに惹かれ、以来セイは毎日のように会いに行くが、実は彼の記憶が1日しかもたないことを知る―。それぞれが抱える痛みや苦しみを分かち合っていくふたり。しかし、逃れられない過酷な現実が待ち受けていて…。優しさに満ち溢れたストーリーに涙が止まらない!

引用元:Amazon

君の名は。

「私/俺たち、入れ替わってる!?」

新海誠監督の待望の新作となる『君の名は。』は、夢の中で“入れ替わる”少年と少女の恋と奇跡の物語。世界の違う二人の隔たりと繋がりから生まれる「距離」のドラマを圧倒的な映像美とスケールで描き出す。
出会うことのない二人の出逢い。運命の歯車が、いま動き出す

 

引用元:公式HP

 

運命の出会い={きみ、僕}×{時間}

 

 

つまり、

{きみ、僕}という一対一の「あなたと私」という主観的な出会いにおいて、{時間}という通常変化する筈がなく万人に同じように与えられて当人たちにはどうすることもできない物の、流れるスピードや方向の「自分たちだけに認識できるありえない変化」こそが、運命的出会いにおける昨今のトレンドなのではないでしょうか。

 

 

結論。

出会いの「自分ゴト化」とそこに生じる「主観的に特別なストーリー」が、出会いを運命的にするのです。

 

 

 

 

 

「#春から一橋 だから『運命の出会い』をロジカルに生み出したい」

原理が解明できたのなら、再現だって可能なハズ。

そう、原理を応用すれば、いま記事を読んでいるそこのあなたにも、運命の出会いが確実に訪れます!!!

さて、大変お待たせしました。ただいまよりヒトツマミ徹底監修2017spring運命の出会いコレクション@一橋をお届けします。

 


No.1

憧れの一橋大学へ進学したハス子は、入学式でどことなく見覚えのある寂しそうな顔をした青年と出逢って以降、奇妙な夢を見るようになる。そこでは必ず見知らぬ少年が隣にいることに気づくハス子。やがてその夢は現実のものとなりはじめ――?
「僕、実は君とは違う時間軸で生きているんだ」

No.2

「あのぅ……俺たち、どこかで会ったことありませんか?」
3月29日、サークル紹介日。麗らかな春の日差しの下で新歓に励む男子大学生は、通りすがりの新入生に既視感を覚えて思わず声をかける。こうして出逢い、やがて恋に落ちる二人。しかし新入生は、実は未来からのタイムリーパーで――。

No.3 

ゼミで一緒になったハス男とハス太郎は、正反対な性格にも関わらず、すぐに意気投合してつるむようになる。研究者志望で勉強に励むハス男と、目の前の部活動に熱中するハス太郎。新歓期も終わろうとする5月のある日、突如ハス男は姿を消し――。
「俺は知らなくちゃいけない。あいつが隠している真実を」

これは僕のために時間を巻き戻す君と、君のために時間を元に戻そうとする僕の、時間をめぐる友情の物語。

 

 

 

 

「……」

無理です。

 

 

 


 

結論:ありえないことは起こせない。

そりゃそうだ。

 

時はかけないし時間は戻らないし、明日からやってくる女の子がいなければ会わないはずの人と会うことはない。

記事更新にn時間春休みを溶かす前に、もうちょっと早く気付きたかったとても切ない。

 

 

 

 

……ただ。

大きな事件だけが物語じゃないし、派手なエピソードだけが運命じゃない。
何を特別と認識し、何を自分ゴト化し、何をかけがえのない関係と捉えるかが、もしあなた次第だとすれば。

 

例えば新歓、例えばゼミ。

例えば、引っ越し先、新しいバイト先、新しい授業、大学、サークルで。

あなたと、これから出会う誰かの間に、たくさんの小さな、それでいて特別なあなたたちだけの物語が見つけられますように。

 

もうすぐ4月。

新年度が始まります。