一橋大学の授業の時間割あるあるを検証してみた

法学部は本当に1限が多い?新制度はコマが被り過ぎ?


こんにちは、ゴンゾーです。

 

今、この記事を見ているみなさんは、今年の4月から始まった、ヒトツマミと一橋新聞さんとのコラボ企画をご存知でしょうか?

 

このコラボ企画は、一橋大学の2大メディア(自称)であるヒトツマミ一橋新聞が、一つのテーマについて違った視点から記事を書き、Twitter上で記事RT数を競い合う、というものです。

 

今、みなさんが読んでいるこの記事は、コラボ企画の最終回となる第3弾ヒトツマミ・一橋新聞さんの記事を問わず、気に入ったらどんどんRTしてもらえると嬉しいです。

 

 

さて、今回のテーマは「授業」です。

 

「授業」と聞いて、僕がすぐ思ったのが「法学部は1限多い?」とか「今年度の時間割、特定のコマに授業が固まり過ぎじゃない?」という、授業にまつわる噂です。

 

この記事は一橋新聞さんに掲載することもあり、普段のヒトツマミより字数制限がかなり厳しいので、導入が素っ気ないですが、早速このあるあるを検証していきます。  

検証方法

今回は、昨年2016年度と今年2017年度の春夏学期(昨年度は夏学期)の各時間割のコマ数を僕が集計し、それを基に上のあるあるを検証していきます。

 

言い訳がましいですが、僕は入学以来、法律語学しか勉強していないゴリゴリの法学部3年生であって、いま流行りのデータ・サイエンティストではありません。そのため、Excelを使った、一般的な高校生レベルのデータ処理しかできないことをあらかじめご了承ください。また、データ集計の際には念入りにチェックをしたつもりですが、人間である僕が数えているため、もしかしたら数値に誤りがあるかもしれません。

 ※今回のコマ数集計は、以下の科目を集計対象から除外しました。

・後期ゼミ

・商・社の導入ゼミ

・商の前期ゼミと旧PACEスキル科目

・全学共通教育科目の新PACEと旧英コミュ

・旧クラス語学

・千代田キャンパスや医科歯科大での講義

 基準は「自分で自由にコマを選べるか選べないか」です。

「後期ゼミとか商の前期ゼミも時間を選べるでしょ」とか「千代田キャン講義も入れろや」という反論があるかもしれませんが、それらの講義を選ぶ際はコマを選ぶという意識がほとんど無いように感じられたので除外しています。

逆に、新○○語初級(総合)やEDGEは集計対象に含めています。コマを選ぶ、という意識があるように僕には感じられたからです。 

1.法学部は本当に1限が多いのか?

 先ほども述べたように僕は法学部3年生なのですが、一橋に入学した頃に履修相談会でよく言われたことがあります。それは

 

「法学部は1限多いよ、ドンマイwww」

 

入学早々、先輩からこう言われて、げっそりげんなりした法学部生も多いのではないのでしょうか?

 

でも、この噂、何を根拠に言われているのでしょうか?

そもそも、1人の学生は1つの学部にしか属していないはずなのに、どうして他学部のことも知っているふりをして、法学部は1限が多いと分かるのでしょうか?

 

というわけで、検証していきます。 

 

 まず、昨年2016年度ですが、1限率は法学部が21%で一番高いですね。

 

一方、経済学部16%社会学部14%商学部12%です。

 

旧PACE、旧導入ゼミ、旧前期ゼミ(英書購読)を除いているため、商学部生の中にはもう少し1限が多い人がいるかもしれません。ただ、商学部科目も履修学年を考慮すれば1限に集中するわけではない(ex.導入ゼミやPACEが1限であったとしても、1年次に履修する概論科目は2限か4限)ため、2016年度は法学部は1限が最も多かった、と言い切れるはずです。

 

では、今年2017年度はどうでしょうか?見てみましょう。 

 

 学部別では、経済学部社会学部1限率が22%1位タイです。

 

それに対して、法学部19%商学部13%となっており、法学部1限王の座を奪われました

 

新制度では、経済学部と社会学部で1限の比率が大きくなったため、経済学部生や社会学部生で朝に弱い人厳しい時間割だと感じているかもしれませんね

 

結論:2017年度では「法学部は1限が多い」という噂は誤り

 

2.今年は授業のコマが被り過ぎ?

 僕だけの感想かもしれませんが、今年4月に2017年度の履修を組んでいた際に感じたのが

 

「今年の授業、特定の時間(2,3限)に被り過ぎて取りたい授業が取れない」

 

ということです。実際のところどうなのか、調べてみましょう。

 まずは、昨年2016年度です。 

 

 学部にもよりますが、2,3限には概ね6割の授業が集中しているようですね。

 

では、今年2017年度はどうでしょうか?見てみましょう。

 

 上の表と見比べていただくと分かりますが、商学部法学部では7割もの授業が2,3限に集中しており、集中度がかなり高くなっています。

 

他方、経済学部社会学部ではほとんど変動がなく、概ね6割を維持しています。

 

法学部生の僕が「コマが被り過ぎて履修できない」と感じたのは、あながち間違いではなかったようですね。 

 

結論:今年度は商学部と法学部で2,3限への集中度が増した

 

おわりに

いかがだったでしょうか?

 

経済学部社会学部の人が「今年度はやけに1限が多い」と感じていたり、法学部商学部の人が「今年は2,3限に授業が被り過ぎだ」と感じていれば、それは間違いではなかった、と検証されました。

 

果たして僕の拙いデータ集計・分析方法が正しいのかどうかはともかくとして、誰か先生や職員の方がこの記事を読んでくれて、来年度以降の時間割を改善するのに役立ててもらえたら嬉しいですね。

 

以上、一橋大学の授業時間割のあるあるの検証でした。