一橋大学の、今は亡き”変わった授業”を調べてみた

「一橋大学の歴史」、「現代若者論」、……そんな授業あったの!?


こんにちは、編集長のたかたです。

 

前回あまりにもしょうもない記事を書いて各方面から怒られましたので、今回は真面目に書きます。

 

今回僕が調べたのは一橋のすでに無くなってしまった「変わった授業」たち。

 

今でも「囲碁」や「ヒューセク」みたいな変わった授業がありますが、調べてみると過去にもたくさん変わった授業がありました。

 

この記事はそんな過去の授業を見て「へえ」とか「面白そう」とか「受けてみたかった!」とか思おう!というものです。生産性がないです。

 

まあ、過去開講された授業なら復活することもありますしね。期待してください。

 

なお、今回紹介するのは「全学共通科目」、いわゆる一般教養科目のものです。

学部科目まで調べるのは無理でした。

 

ちなみに授業はMercasのシラバス検索で地道に検索しました。

 

各年度の一般教養をひたすら見ていく作業です。

 

本当はシラバスのURLを貼ってみなさんに見ていただきたいのですがMercasのシステム上それができないので気になる方はMercasのシラバス検索からどうぞ。

 

 

それでは紹介して参りましょう。

 

1.くにたち地域研究(2007年度のみ開講)


 

最初に紹介するのはこちら。

2007年度のみ開講されていたこちらの授業。

当たり前ですが一橋でしか開講しないであろうユニークな授業ですね。

シラバスを見てみましょう。

 

「これまで全学共通教育科目「まちづくり」の時間内に行っていた担当教員や招聘講師による講義を分離し、体系化することを狙いとしている。」

 

「まちづくり(2007夏・冬)を補完する関係となる。」

どうやら現在も開講されている「まちづくり(冬・金4)」の延長線上にある授業のようです。

ゲスト講師による講義がメインで、国立市の歴史や産業、経済について学ぶのだとか。

一橋に通っていてもなかなか国立市について知る機会はありませんから、少し気になりますね。

2.一橋大学の歴史(2008~11,14年度開講)


 

お次はこちら。

名前のインパクトがすごい上に去年まで開講されていたので現1年生以外の方はご存知ではないでしょうか。

シラバス(2014年度)を見ていきましょう。

 
 

いろんな先生がいらっしゃって一橋について講義するというもののようです。

トリが学長というのが最終回感あっていいですね。タイトルも。

でも正直、めっちゃチョンボ感ある……

ということで調べてみました。

参考にしたのは「楽天 みんなのキャンパス」。こちらもログインしないと見れません。

 

「毎回の出席、2回の中間レポート、期末テスト」……結構シビアでした。

ただ内容はぼちぼち面白いようで、一橋が好きだという人にはオススメかもしれませんね。

3.「世界の言語入門」シリーズ


「今でもあるじゃん!」と思う方もいるかもしれません。

そう、現在でも「ベトナム語」と「イタリア語」は開講されているのですが過去には他にもあったんです。

 

 

 

セルビア語

 

 

 

グルジア語

 

想像もつかない言語ですね……。

 

どんな言語なのでしょうか。

それぞれ「ありがとう」をなんというのか調べてみました。

 

セルビア語

 

 

グルジア語

დილა მშვიდობისა.

あ、これ、顔文字で使うやつじゃん……

 

ლ(╹◡╹ლ)

 

 

どちらも難しそうですが言語だけでなくその国の文化も教えてくれるようで、評判は上々。面白そうです。

 

 

4.現代若者論(2009~13年度)


 

講義名からして面白そうな感じが漂っていますね。

シラバスを見てみます。

 

テーマは現代の若者を社会学などの分野の概念装置を通して分析すること

タイトルが少し私大っぽいですが、内容はやはり一橋らしいですね。

 

恋愛」やいわゆる「ぼっちめし」も取り上げられています。

自主ゼミまで行っている上に、シラバスが異常に長い。ここに載せられないレベルで長い。

先生の熱心さが伝わってきます。

残念ながら担当の二宮先生はすでに日本工業大学に移られたようで、今後開講される望みは薄いですが是非一度受けてみたいですね。

5.芸術産業論Ⅱ(2010~13年度)


 

最後に紹介するのがこちら!

2010年度から2013年度まで開講されていたのですが10年度のものがかなり変わった授業だったので紹介します。

ちなみに芸術産業論Ⅰもあり、こちらはその名の通り芸術産業に関する講義。

これをとらないとⅡは履修できなかったようです。

シラバスをご覧ください。

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芸術の実践プロジェクトに主体的に参加するための現場で不可欠な基礎的知識及びマニュアルを学ぶと共に、今後わが国の重要な戦略産業となりうる芸術産業のあり方について独創的な発想ができる人材づくりをめざす。

授業の方法は、講義、芸術創造の現場視察、実践プロジェクトへの取り組みなどである。

本年度は本授業の受講学生を【美術班】と【音楽班】の二つのチームに分ける。

美術班の指導は柴山が担当し、音楽班の指導は佐藤正治氏(株式会社カジモト顧問、芸術産業論Ⅰ招聘講師)のサポートを受けて林が担当する。

【美術班】の授業の進め方の概略は以下のとおりである。

芸術と社会を結びつけ、若手作家を支援する場を構築することを目的に実施する。美術班の受講学生は、この目的の達成のために、『アートオークション』という事業を経営することとなる。具体的には、営業・広報物の制作・会場演出・オークション当日の運営などをおこない、定められた期間や予算などの範囲内で最大限のパフォーマンスを目指す。

多くのクリエイターやアーティストにとって、モノを作る、価値を作る、売る仕組みを作るという行為は、社会で活躍する際の生命線である。この授業では実践的にこれらのことが学べる。

授業の大半を柴山講師が経営するギャラリーで行う。オークションも同ギャラリーにて開催する。協働するアーティストは主に東京藝大の学生、院生、卒業生を想定している。

【音楽班】は大別二つの狙いを持って授業を進める。一つ目の狙いは、2011年度に兼松講堂で開催する二つの公開講座(詳しくは後述)の企画、準備、運営に本授業受講学生が参画する知識とスキルを身に着けることであり、二つ目の狙いは2010年度中に本学および国立市の文化資源を生かし、社会と音楽を結ぶ企画を実行する実践プロジェクトに取り組み、アート・イベントのマネジメントの初歩を体験的に学ぶことである。

 2011年度に兼松講堂で開催予定の芸術産業論関連の公開講座は次の二つである。

1)2011年4月29日。国立音楽大学常任教授小曽根真氏が国立音楽大学ジャズ科の学生を教える公開授業と小曽根真氏の即興演奏。

2)2011年10月16日。Face to Face Conversation with Martha Argerich。

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なんと、美術班はアートオークションを行い、音楽班はコンサートを企画するというもの。

実際に美術班は銀座で実際にアートオークションを行い、音楽班は兼松講堂にて2回プロのコンサートを企画したようです。

非常に実践的な授業ですね。大変そうですが芸術が好きな人にとっては非常にやりがいがありそうです。


5つの今は亡き授業を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

まあ、「面白そう!取りたい!」と思ったところで無理なんですけど……。

みなさんが在学している間に復活することを願いましょう。

では。