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倍率上がったらごめんなさい。
皆さん、思い思いの夏休み、有意義に過ごしてますか?
来週は数年ぶりのシルバーウイーク、シルバーウイークが終わったら次は…次は……
ハイ、目が覚めたところで本題です。冬学期が始まります。
新歓でチョンボ科目を聞きまくって失敗した1年生、学部科目に嫌気がさしつつある2年生、残り単位数を数えて青ざめている3年生4年生、その履修、満足してますか?
ただただチョンボ科目を取り続け、惰性で学部科目を埋め続け、そんな人とカブりまくりの平凡な時間割では冬を越せません。やる気をなくしてこたつに捕らわれるのがオチでしょう。
今回は、「一学期に必ず一つは変な授業を取る」という信条のもと一橋のほとんど知られていない変な、もといニッチな科目を取りまくった社会学部3年のMが、冬学期のオススメ科目をこっっっっっそりご紹介します。本当は教えたくないんです。知られたくないんです。これを読んだことはみんなに内緒な!絶対な!!
※ここでご紹介する内容はすべて記者が履修した当時のものなので、若干の変更等があるかもしれません。履修を検討される場合は、最新の情報をシラバスやガイダンス等でご確認ください!
スポーツ方法Ⅱ(ヨガ)
長谷川智教員/火曜2限/全学共通/1単位
しょっぱなから飛ばしすぎでは?という心配の声が聞こえてきそうですね。そう、ヨガの授業です。
担当の長谷川先生は自己紹介時にしれっと耳を疑う本職を教えてくれるので、楽しみにしていてください。道場に迷い込んだ鳩を気砲で逃がそうとするキャラの濃すぎる先生です。
こんな人↓
ヨガというとジムやヨガ教室に通ってやるアレや、白鳥とか猫とか奇想天外なポーズをキメるアレなんかを想像しがちですが、この授業ではそんなヨガの一般的なイメージが払拭されます。
「キツいポーズを無理にやるのは逆効果」「身体に負担を与えない」といった教えのもと、キツくない範囲で効果的にできるヨガを学べます。身体が硬い人でも問題なし。
さらに東洋医学に基づいた学生ひとりひとりのタイプ別体質診断と、タイプごとに効くポーズも教えてもらえるので、肩こり腰痛のひどい私は毎日お風呂上がりに実践してました。
キツい動きや激しい運動は一切ないので、運動経験は問いません。服装もストレッチができる程度ならわりと自由。男女比は半々。スポ方にありがちなレポート提出もなし!ゆるっと楽しくリフレッシュできて、授業の合間の息抜きにぴったりです。
ただし!スポーツ方法Ⅱは半期1単位の全学共通科目(いわゆる一般教養ですね)という点だけご留意を。単位数がカツカツの人は慎重に選びましょう。
ちなみに夏学期にも開講されており反復履修も可能。夏と冬では少し内容が変わるそうなので、ジム通い気分で通年とってみるのもオススメです。
電算抽選対象なので、履修を希望される方は電算登録をお忘れなく!
地球科学Ⅱ
大坪俊通教員/金曜2限/全学共通/2単位
ざっくり言うと宇宙の授業です。
衛星の位置をレーダーで割り出すのが専門の大坪先生。なんで一橋にいるんでしょうね。
「宇宙が好き」という理由だけで受講した私ですが、この甘い動機によりのちのち地獄を見ることになります。
現役で最先端の仕事をされている大坪先生は最新の宇宙・地理関連のニュースにも詳しく、衛星の打ち上げや最新のプロジェクトについてじっくり解説してくれます。昨年のはやぶさ2打ち上げの際には、「打ち上げ中継されるから是非見てくださいね、あ、内容は試験に出るよ」とのお達しが。私も実際に中継を見ましたが、やっぱり生で打ち上げを見守る高揚感は格別ですよね。
…え?あ、はい、打ち上げの内容は本当に試験に出ました。履修される方は試験前に必ず打ち上げ動画を見ましょう。(といっても出そうな内容はそれとなく授業で触れてくれます)
ちなみに、「宇宙が好き~」とかいう宙ガール気取りで臨んだ記者(ド文系)(センター数学は50点)ですが、その授業ノートがこちら。
普通に物理でした。
ノート取りながら「ここは何の大学だ?」という気持ちになりました。答案に書いた数式が合っていたかは未だにわかりません。(でもなんだかんだA取れました)
試験は持ち込み自由なので、物理に自信のない方は私のように「よくわかる高校物理」みたいな猿でもわかりそうなサイトを印刷してカンペにすることをお勧めします。
ちなみに、計算問題で稼げる気がしなかった私ははやぶさの構造図を持ち込みました。(そして出ました)
逆に言えば文転勢にとっては穴場中の穴場かも?元理系の利を活かしたい方、超絶オススメです。
この大坪先生、社会学部の後期ゼミ教官でもあります。文系大学に嫌気がさした方は大坪ゼミをご検討ください。
教養ゼミナール
坂上康博教員/火曜2限/全学共通/2単位
数多く開講されている教養ゼミですが、担当の先生ごとに内容も違うしシラバスはだいたい白紙だし…と敬遠されがち。
ですが、つまらない講義をだらだら聞き続けるよりも、少人数で内容の濃い授業を受けた方が絶対に有意義。ここでは私が1年時に履修した坂上先生の教養ゼミをお勧めします。
このゼミのテーマは「ポピュラー文化を研究する」。
ざっくりとした内容ですが、期末レポートにおける各自の研究内容はかなり自由です。紅茶の銘柄比べ、ポケモンの悪役論、アイドルの歴史、ヤフコメの分析などなど、「ポピュラー文化として研究する意義がある」と自信をもって言えるものならなんでも可!たいていの学生は自分の趣味をそのままテーマにしており、「こんなジャンルのオタクもいるんだな…」と感心しきりでした。
私はというと、ちょうどいいテーマが思いつかず悩んでいた頃、たまたますすっていたカップ焼きそばを見て「カップラーメンでいいや」と適当に閃いてしまい、「カップラーメン今昔物語」なる超大作を書き上げました。
そのレポートがこちら。
先行研究なんてあるわけがないので表は自作です。なんなら今まで書いたレポートで一番分析してます。
横浜の日清カップヌードルミュージアムにフィールドワークに出かけたりもしました。日曜の昼に家族連れとカップルに囲まれながら無心でカップラーメンについて分析するという苦行もありましたが、身近なものにも社会学的なテーマが潜んでいるという、このゼミの核心に迫れた気がします。
とはいっても優しい坂上先生のお人柄と、なんでもありの自由な雰囲気でゼミは終始和やかです。ある学生が持参した紅茶の茶葉をみんなで比べたり、ポケモン論議に花を咲かせたりと、自分の趣味や特技を共有する楽しさも。
「俺の趣味でレポートを書きたい!」という、誰の心にも少なからずあるであろう願望を叶える場がここにあります。一応言っておきますがカップラーメンは趣味でもなんでもありません。
さらに付け加えると、教養ゼミの評価はGPAに組み込まれません。つまり合格と不合格の二択のみ。GPAが不安な方でも大丈夫。
ニッチな割にいろんな学部から学生が集まるので、ガイダンスへの出席は必須。気になる方は一度ガイダンスを覗いてみてください。
今回は厳選したよりニッチな3科目をご紹介しましたが、膨大な授業の中にも個性的な先生、個性的な授業が隠れています。周りに流されてチョンボばっかり取るくらいなら、一つくらい自分だけが知ってる面白い授業を取ってもよいのでは?
ちなみに、ここでご紹介したことにより万が一倍率が上がった場合も、ヒトツマミ編集部は一切の責任を取りかねます。倍率上がったらごめんなさい☆