海外辺境行ってみた 第3回 微笑みの国が誇る古都・チェンマイ編

こんにちは、鷹・カーンです。

この夏休み、皆さんどこか行かれましたか? いくら大学生活が「人生の夏休み」で日ごろから自由な時間が多いとはいえ、まとまった時間を取って旅に出るのは長期休暇でないと厳しいのが現実です。

多分に漏れず、僕も9月の頭を利用してタイチェンマイに行って参りました。

親の趣味に付き合わされる形で今までタイを中心に東南アジア諸国を旅行してきましたが、チェンマイは初めて、というか一人でタイに行くのも初めてでちょっとした冒険でした。

……そうです。一人です。

僕に友達がいないから、というのもありますが、旅行中は同伴者に気を遣ったりせずにその時の気分で動きたいから、というのが一番です。要は身勝手な男なのです。

……いや、やっぱり友達がいないからです。

そんなわけで一人でガイドブックも持たずにその時の気分でチェンマイをフラフラしてきた旅なので、当然(?)記事にすることも考えていなかったのですが、性別不詳の編集長に「書け」と言われたら書くのが僕の仕事なので今書いている次第です。

部員のバカンスもアクセスに繋げようとする編集長のバイタリティには感服するしかありません。

さて、記事冒頭から「チェンマイ」という都市名を解説無しに使っていますが、ご存知ない方もいらっしゃるかと思うので場所だけ確認しておきましょう。

タイ北部、ミャンマー寄りに位置するのがチェンマイです。

タイ北部の経済・文化の中心地で、首都バンコクにつづくタイ第2の都市と位置づけられています。かつて王国の都であった歴史を持ち、古都としての一面も持っています。

今ではヨーロッパ人を中心に人気の高い観光都市となったチェンマイ。中心街はこんな様子です。

 

みなさんがどう感じられたか分かりませんが、まだまだ発展途上のタイ。第2の都市と言ってもこの程度です。外資系のファストフード店が着々と進出している様子が窺えます。

ではでは、このチェンマイが持つ魅力をいくつかご紹介します。

その1 สวนสัตว์ (動物園)

別にチェンマイの動物園が他と違ってめちゃくちゃ面白い、というわけではないのですが、東南アジアの動物園は総じて面白いです。

「面白い」にも色んなパターンがあるのですが、チェンマイの場合は

近い

がキーワードでしょうか。

 

カバです。

この写真、ほとんどズームせずに撮影しましたが、とにかく近い!

塀が低いのと、塀を隔ててすぐのところまで動物が来られるのが要因ですが、上野動物園では考えられない距離感で動物を見られます。

 

ライオンがオリに入っていません。

初めてライオンに吠えられました。網すらない、カバと同レベルの低い塀越しなので飛びつかれたらヒトタマリもありません。これでいいんでしょうか……?

 

ゾウですね。

ちなみにこの隣でバナナが売られていて、エサやりが出来ます。

文字通り、ゾウと触れ合えますよ!

こんな具合に、いちいち近い動物園。あのCMソングを思い出しました。

 
 

その2 กะยัน (首長族)

首に金色の輪っかをはめて首を長くした女性の写真、皆様も見たことあるのではないでしょうか。あの首長族が、チェンマイ市街部から車で40分ほどのところにいるので、会ってきました。

 

「会って来た」と言っても実際に首長族が暮らす村の現場まで行ったわけではありません。実際の現場であるミャンマーとの国境エリアは軍に管理されていて近づけないとのことです。

僕が今回訪れたのは、首長族をはじめとするタイ北部エリアの少数民族が集められた「少数民族の村」

貧しく、民族消滅の危機に瀕した少数民族が出稼ぎの形でここに集められ、僕のような観光客に見られたり、お土産を売ることでお金を稼いでいる施設です。こう書くと「人間動物園」の様相を呈してすごく不健全に感じますが、それまでケシの実などから麻薬を作って密売することでギリギリ生計を立てていた少数民族を救うためにタイ国王が始めたロイヤルプロジェクトとのこと。実際、この村にいるおかげで少数民族は山岳地域よりもインフラが整った村で裕福に暮らせるし、子供に公教育を受けさせられるし、一見少数民族にとって悪いことは何もないシステムと言えます。

でもこの村にいる人々の笑顔を見るにつけて何か引っかかるものがあったのは一体何なのでしょうか……? 社会学部の皆さん、あとはお任せします。

 
 

首長族以外の少数民族にも会えました。奥にいる男の子が洋服を着ているのが不思議な一枚です。

 

複数の少数民族の子供たちのコラボです。

 

ヤオ族の住まいを見せてもらいました。

 

お待たせしました、首長族との2ショットです。クソコラの件に関してはツッコんではいけません。

おそらく「世界で一番安全に首長族に会える村」です。イモトアヤコの気分になれました。

その3 ช้อปปิ้ง (買い物)

やはり旅の醍醐味は買い物です。

チェンマイは毎晩ナイトマーケットが開かれ、熱気があふれています。

 
 
 

こんな感じで露店が無数に並びます。

さらに日曜日の夜は平日以上に大規模な「サンデーマーケット」が開催されます。

 
 
 

お寺の中までマーケットになっています。

この東南アジア特有の熱気はなかなか言葉にし難いものがありますが、歩いているだけで本当に楽しいです。屋台でわけのわからないお菓子を買って食べてみたり、土産物屋で値段交渉の駆け引きをしたり、気ままにブラブラするだけでも構いません。アジアを一番肌で感じられるのは間違いなくマーケットです。


撮った写真をただ並べてチェンマイを紹介しただけの記事になってしまいましたが、この辺にしようと思います。

是非皆さんも訪れて下さい! ……とは申しません。衛生面などで抵抗感がある方ももちろんいらっしゃると思います。

タイへ旅行に行こうと考えている方に、首都バンコクもいいけれど、すっかりアジアの大都市となったバンコクが失いつつある「東南アジア」が残るチェンマイもありですよ、ということをお伝え出来たなら幸いです。

……こんな感じでいいですか、編集長?