国立(国分寺市)で花火しやすい公園捜索隊【後編】〜花火文字編〜

こんにちは、溝口です。前編を未読の方はこちらから⇒https://hit-tsumami.com/2024/09/30/hanabi/

【前回までのあらすじ】夏の終わり、HASCで手持ち花火大会を開催するため、ちょうどいい公園を求め国立(国分寺市)の奥地へ向かった1年生部員3人。苦難の道のりを経て、ようやく最適と思われる公園「富士本わくわく公園」に辿り着いた。肩の荷を降ろして花火を楽しむ3人だったが…?!

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新説爆誕

実はこの花火大会を企画するにあたり、気合いが入った会津君が手持ち花火を150本も用意しておいてくれたのです。8月末に買う量じゃないです。ありがとう。

ということで、本番が催行された後も花火が余り、それと同時に秋がやってきて来年の夏まで持て余すことを危惧し、場所探しが完了した後も我々は花火を続けました。

より効率的かつ最大限に花火を楽しむ(消費する)ため、途中からカメラを持つ人以外は2本持ちスタイルに移行しました。

やってみるとわかると思うのですが、人は複数人で手持ち花火をしていると火を真ん中に集めたくなる習性があるようです。後から見返したら花火の写真は全部そんな感じの構図でした。

前回のサムネを撮影した時のことです。スマホのカメラを構えながら5本の花火を見つめていた私は、ふとあるものを想起しました。

「なんか大文字(だいもんじ)みたいなってる!」

「?!」「?!」

大文字とは?正確には大文字焼き、または五山の送り火といい、京都で毎年8月に行われる伝統行事です。山の上で松明を「大」などの文字や神社の形を描くように灯すことで、先祖の霊を送るとされています。

このような写真がおそらく有名でしょう。

ほら。なんか似てません?

「ちょっと分かりかねるなぁ」「そもそも五角形やんこれ」

会津君にも、京都出身でありながら大文字を見たことがないというT君、改めリコモ君にも共感してもらえませんでした。残念です。

しかし突如現れた「大文字」という普段日常ではあまり聞かないワードにインスピレーションを受け、我々はあることに挑戦してみたくなりました。

「花火を動かしてる所をうまく写真に撮れば、大文字が作れるのでは?」

つまり、花火を振って文字を描き、その写真を撮ってうまく編集すれば、東京の街(のはずれ)に京都の光景を召喚できるかもしれないのです!

今回はそんな我々のひと夏の挑戦を見ていきましょう!

⚠今回の挑戦、火花が飛んで危険です!よい子はまねしないでください!

花火で文字を書く方法

とりあえず、本家本元の「」に挑戦してみましょう。

しかし思い立ったはいいものの、そもそもどうやったら目指す写真が撮れるのでしょうか?

色々試した結果、

花火を手に持ち、大きめに文字を空書き ⇒20秒間ほど繰り返す ⇒iphoneのLiveフォトで何枚か撮影 ⇒写真の形態を Live ⇒ 長時間露光 に変更

という方法に辿り着きました。今まで使っていませんでしたが、iphoneのデフォルトの写真アプリも編集機能が充実していました。Android勢ごめんなさい

試した写真のビフォアフがこちらです。

普通の写真
長時間露光

これなら光が上手くつながって線が描けそうです!ついでに顔がブレることで身バレ防止までできます。どうでしょう、かなり実現可能性が見えてきたのでは?

さて、方法が定まったところで「」書いてみましょう。

最初の挑戦者:リコモ君

ここまで花火をしてきて、3人の中で1番早く火が付くという能力が発覚したリコモ君。花火を自在に操る能力を生かして初手から成功なるでしょうか?

撮れた写真がこちら。

うーん、うっすら「大」に見えますが、パッと見だとお花に近いですね。しかし一発目にしてはかなり上手いのでは?

次の挑戦者:会津君

私が提唱した「手持ち花火、大文字説」を全力で否定していた彼ですが(後日改めて写真を見せても同じことを言われました)、この企画には終始ノリノリでした。果たして?

撮れたのがこちら。

惜しい!!!最後の一角があればほぼほぼ成功でした。「大」より「犬」に近い気もしますが。

ここまでやってきて、「もう少し暗さと火力(=花火の明るさ)が必要ではないだろうか」という意見があがり、街灯から離れた場所に移動・花火の本数を1本⇒2本に増やしました。なんと贅沢な。

挑戦者:リコモ君(リベンジ)

さあ、先程の反省を生かし、京都人の意地を見せてくれるでしょうか?

出来上がったのがこちらです。

すごい!!!これは誰がどう見ても完璧な「大文字」です!古都・京都の夜に浮かぶ美しい光景を思い浮かべた方もいるのではないでしょうか??いると信じてます。

ということで、まず第一の目標をクリアすることができました。しかし、花火はまだまだ残っており、我々もやる気十分です。次に書く文字といったら、もうあれしかないでしょう。

「HASC」書いてみた

部員としてやはり、夜の東京の街(のはずれ)に我らのサークル名を浮かび上がらせたいところです。3人ともここにきて、あの何かの動物型の乗り物(スプリング遊具というらしいです、前編参照)で遊んでた時くらいボルテージが上がっております。

4文字あるので、分担を決めることにしました。

H ⇒ 会津君  A ⇒ リコモ君  S、C ⇒ 溝口

ここまで私、溝口は撮影役に徹していたため、比較的簡単と思われる2文字を受け持つことになりました。いざ自分でやるとなると緊張します!

第一の挑戦者:会津君

先の挑戦ですでにセンスを見せていた会津君。うまく流れを作ってくれるでしょうか?

素晴らしい!何も言われなくても読めるほどのクオリティです。ちょっと千手観音像感が出ていて、ここでも風情を感じることができます。いいですね〜

第二の挑戦者:リコモ君

3人の中で一番場数を踏んできたリコモ君。彼の卓越した花火使いに期待大です。

流石、完璧です。もはや文字として美しいですね。真ん中の三角からちょこっと顔が見えているあたり芸術点高いです。

最後の挑戦者:溝口

ここにきてド素人登場です。元ダンス部として、動きのキレだけで勝負していく所存です。

「頑張れー」「いけるいける!」お二人の声援を受けながら撮影した写真がこちら。

どちらもシンプルな形ですが意外ときれいに撮るのが難しく、何テイクも撮り直しました。未経験者(?)にしては上出来ではないでしょうか。

完成!

さあ、ついに4つの文字が出揃いました。完成した作品がこちら!

最高です!!!約1時間にわたる努力が実を結びました。今日はこの瞬間を見るために、、、

あれ?

当初の目標は、花火大会の予行だったはずでは…???

ふと荷物に目をやると、150本あったはずの花火がほとんどなくなっていました。

どうやら二刀流に移行したのが大きかったようです。ちなみに後日知ったのですが、成人男性ひとりが一回で消費する花火の本数は平均20本だそうです。対する我ら、計2時間で1人あたり50本。何が起きたんだ。

何がともあれ満足した我々はコンビニでアイスを買って一息ついた後、公園を後にしました。駅めっちゃ遠かったです。

おわりに

ここまで読んでくださった悪い大人の皆様、来年の夏はぜひHASC考案・花火文字に挑戦してみてはいかがでしょうか。

以上、溝口がお届けしました~

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