新入生の皆さんご入学おめでとうございます！！！
そして在校生の皆さんも進級まことにおめでとうございます。
さて、この時期ですとみなさん授業の履修を組み始めているころと思います。ゼミの応募もスタートしましたしね。そんなみなさんのスクリーンタイムの上位に位置していると思われるアプリが？？？
…そうですね、バシコマですね！！
一橋の竹内先輩という方が作られたこの時間割アプリ、アプリ上でシラバスを参照できるなど超優秀ですが、中でも素晴らしいのが、授業のレビューが見られる点ですよね！先人たちが遺した星評価とコメントのおかげで私たちは授業の様子をイメージでき、どれを履修しようか検討するのに大変便利な機能です。
しかしそんなレビューの中には、文学ともいえるほどに愛憎が込められた、非常に読み応えのあるものも存在します。面白いレビュー書いてないかなぁ…と授業コマをポチポチ押してみた経験があるのは筆者だけではないはずです！！というわけで、今回はそんなバシコマレビュー愛好家のみなさんのために全ての授業（※）のレビューをチェックして転記し、まとめてみました。そしてその中から優秀な作品を紹介したいと思います。
※2023年度に開講された授業のうち、ゼミ、卒論、大学院の科目は除外しました。
有名なあのコピペがここにも…
法と社会落単の件、母に話しました。
春 月2木2 法と社会
途端に泣き崩れる母。
すまんな、もう法曹コースには行けない。
今から父に必修が落ちたので再履修しなきゃいけない事、伝えます。
通学に2時間かかる人もいるんです。俺は法と社会を絶対に許さない。
いやあ、悲壮感あふれる名レビューですね。落単の報告シーンが頭に浮かんできて思わずフッと笑ってしまいます。通学に2時間、朝きつかったんでしょうね…
一回授業を見てみたい
周知の通り”ホンモノ”のカスの集まりですが、出席しただけで褒められ、30分で宿題が終わる上にそれすらやって来ない人も多いためぬるま湯のような環境です。授業中ゲームしてる人もいます。先生が不憫になります。30人以上いるはずなのに8人しか来ない時も珍しくないです。
春夏 月3水5 PACEⅡ（再履修1）
ちょっと内容があまりに面白すぎて逆に笑えないまであります。再履修組は再履修でも相変わらず、ということなのでしょうか。進級が心配になります。
えっ？そうなの？
説明開示要求したら単位来ました
春夏 月3 アジア史特論C
筆者は成績説明請求はしたことがなくシステムについても全くの無知なのですが、、、こういうものなのでしょうか？説明するのも面倒だから的なガバガバシステムなんですか？有識者の方どういうことか教えて。こんどF来たら請求してみようかな。
その先は言う必要ないですよね？
授業中のパソコン・スマホ禁止でちょっと嫌ですが、ほぼ聞いてるだけでまあまあ楽です。出席と期末レポートのみで単位がきます。ただ期末レポートは『A4、3枚程度で終わるわけがないですよね？』らしいです
春夏 火4 日本文化論
この言い方は実に恐ろしいですね…いったい何枚書けばいいんでしょうか。これだと自分でリミットを設定しなくちゃいけなくて、果たしてこの文字数でいいんだろうかと不安でたまりません。「4000字以内」とかだったら文量多いには多いけど終わりが見えて安心ではあります。しかしこれはト〇ボ鉛筆のアレに通じるところがあるような…
取りたくは、ないかなあ
7:00開設13:00締切の提出BOXを見た時には、思わず笑ってしまいました。評価のほとんどを占める最後の英作文も、書式がひとつでも間違っていた場合には採点対象外とのこと。上記の通り、この単位は大変厳しい評価になっています。また、授業はzoom接続と対面授業を並行して行うため、PCの充電の減りが異常に早いです。肝心の授業の内容は3割ほどが関係の無い話で埋められており、残りの7割の授業内容はほとんど基礎的なものでした。
春夏 金2 英語（ライティング・基礎強化）Ⅱ
うーん、非常にシビアそうな授業。10時起床の一般的な一橋生にとっては3時間のタイムリミットしかありません。笑いたくもなるでしょうね…
筆者の腕、無事〇亡
多田治氏がレジュメを原稿のようにそのまま読み、そして時折「面白いですね～」と何の役にも立たないコメントを宣うだけの授業。扱っている事項自体は面白いが、あくまで概論ということもあってか社会学者たちの表層を少し撫でるだけという、面白味の少ない授業となっている。そもそもどう面白いのか、どのような観点から知見を見出すのか、それらを直接教えはしなくてもそのように学生を導くのが講師の仕事であり、その責務を社会学部の教授ともあろう人が放棄しているのが残念だ。また、コメント入力に関しても「自分なりに見出した知見を、なるべく具体的に」と書いているが、これでは具体例を思いついた者勝ちであり、それでは「知見」ではなくただの「感想」に堕することになるのは明白だ。実際、コメント紹介で掲載されているコメントも、社会学者の考えをそのまま自分や周囲の出来事に置き換えて、文字数を悪戯に埋めるだけのものが散見される。これは学生の責任ではなく「考える」タネを適切に蒔いていない講師の責任であると考える。「面白いですね～」「この授業、20年位やってますけれどもね、毎回新しい発見がありますね～」とよく言うが、それを学生に還元しないのは学びたいという姿勢を持つ学生に対する裏切りなのではないか。
夏 他 社会学概論
追記：私のレビューに対し「大学の学問というのは、答えを知るところじゃないと僕は思いますね、、得た知識をどう実際に還元し、活用するかは、教授ではなく、個々の学生が行うことでは？」と返した人へ。私は「直接教えはしなくてもそのように学生を導くのが講師の仕事」と書いています。大学は答えを知るところじゃないのは分かっています。しかし、ただ「自由に論じろ」「具体的に書け」では、全く思考の方向付けができていないと私は思います。それを行うのが講義であり、ただ情報を与えて後は自由にやってというのなら、本を買って読んだ方が時間を節約できるし、何倍も効果的です。実際、今回の授業レジュメの殆どは多田治氏の『社会学理論のエッセンス』『社会学理論のプラクティス』からそのまま取ってきたもので、この二冊を自主的に読んだ方が何倍もマシです。争点に返ると、貴方が言う、「得た知識をどう実際に還元し、活用するかは、教授ではなく、個々の学生が行うことでは？」というコメントは全くの見当違いです。個々の学生が考えるのは当たり前、しかし講師がただレジュメを読み上げ、雑に課題を振るようなこの授業の方式は明らかに不当です。……よろしいでしょうか？それを理解できない貴方は私のレビューをしっかりと読んでいないことになります。一橋の学生がそのような姿勢で文章を読んでいるとは失望も良いところです。残念でした。
えー私、バシコマのレビューでレスバしてる人初めて見ました。今回私はバシコマのレビューをスマホで見ながらパソコンでタイプしてスプレッドシートに転記するという方法を取ったのですが（コピペする方法が見つからなかったため）、マジでこのレビューで腕つりました。全レビューの中で最多文字数です。まあいろいろと思うところがあったのでしょう。これに反論したレビューが見たければ最後にまとめてあるのをご覧いただくか直接見に行ってください。
おじさん構文
この構文を使用する年齢層の方がこの大学の学生であることに驚きを隠しきれません。まあでも、この授業自体はなかなかに良さそうですね。もう赤点取りそうなレビューだね
最低評価授業
大変すごい授業であった。教授は難解な単語を用いて説明をなされており、受講者の内容理解を防止する点で非常に優れていらっしゃった。また、授業は手書きのノートを使用して進められるが、教授がお書きになる字が読みやすいとは対極の位置にいらっしゃり、この授業における識字率と日本全体における識字率との差を調査したくさせられ、世の中の事象に興味をもたせるきっかけとなったことに大変感謝いたします。
春夏 火2金2 基礎計量経済学
最多の24個ものレビューがついた本授業ですが、そのほとんどが不満であふれていました。その中でもこれは攻撃力の高い優れた皮肉を披露しており、私のベストレビューとしたいと思います！
酷評である一方で、秋冬の同じ授業のレビューにはこんなものがありました。
2022年度は散々な言われようであったようだが、その声は本人にも届いているようで、今回は活字での講義ノートが配布された。講師自身も講義ノートを読めば授業動画は見なくても大丈夫と認めているので、「講師の汚い文字をすべて板書せねばならない」といった状況からはだいぶ改善されている様子である。ただし、講師が理工学部出身のためか、授業本編・講義ノート共に数式による抽象的な議論が中心となっていて具体的な計算例などが少ないため、数学の抽象的な議論に苦手意識がある場合は相当苦痛かもしれない。また、春夏のレビューにもあったが、因果推論などがやや手薄な印象がある。
秋冬 火2金2 基礎計量経済学
学生たちの声が教員本人に届き、授業の改善が行われたようです！バシコマのレビューをご覧になったのかは不明ですが、教員へのフィードバックとしてこれらのレビューが機能するとしたら素晴らしいことですな！
最後に、今回転記したファイルを載っけます。暇な時にでも読んで下され。レビューは全部で626、43928字です。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1FXqte9Il4UJSvTVbA4rf8teP1BVZqtggM7OFx3IGYjk/edit?usp=sharing
そして、この記事を書くきっかけを作って下さったバシコマ制作者、レビュアーのみなさんスペシャルサンクスですm(_ _)m
