「一橋生は詐欺に遭いやすい」を実証してみた

「入試の時私にウィンクしたよね?」 一橋生はありもしない話を信じてしまうのか?


こんばんは、今回が初記事となりますニュートンです。

入学して半年強が経ちましたが、私はふとあることを考えました。

“一橋生って、みんな良い人すぎる…これは、詐欺に遭いやすいのでは?”

ということで、実際に一橋生はどれほど騙されやすいのか、周りにいる人を対象に「以前会ったことある人を演じて」実験してみました。

実験する対象は、取っている授業が同じだが話したことのない人3人。全員私の名前も知りませんし、私も3人については何も知りません。

1人1人にそれぞれ別の方法でアプローチしてみました。


1. 共通の話題で気を許させる

まず1人目のターゲットはスポ法で探します。通年科目とはいえ毎回チームごとに活動しているスポ法なので面識のない人がたくさんいます。月曜日の1限、調査のためいつもより少し早めにテニスコートに行くと…

 

誰もいない…。

気を取り直して着替えてから授業開始3分前にテニスコートに向かうも、いたのは1人だけ。しかも同じグループの人だったので調査できません。

いくら祝日(10月12日、体育の日でした)だとはいえ、授業開始3分前に2人しかいないとは…一橋生、大丈夫か?!

そんなことを思っているところに1人の男子(A君)がやってきてくれました。

よしいこう!

…よしいこう!

……………………………………………よし。

これはきついです!!!どうりでHASCの1年に協力を求めても誰もやってくれないわけです。話したことのない人に自己紹介をするのでなく変な会話をふっかけるのです。きつくないわけがありません。

でもやらないわけにもいかないので精一杯の勇気を持って声をかけます。

私「入学式、私席斜め後ろだったの覚えてる?」

A君「え?!ごめん、それは覚えてない…。(すごく申し訳なさそう)」

私「ちょっとしゃべったの覚えてる?」

A君「まじで?!」

私「うん、国立めっちゃ田舎じゃない?って話とかした!」

A君「かもしれない…」

私「私そのとき髪染めてなかったか今とちょっとイメージ違ったと思うけど。」

A君「ああ…そんな話をしたような気もするなぁ…

一発目なのでバレそうにない当たり障りのない会話になってしまいましたが、もう一度A君の最後の一言を見てみましょう。

「ああ…そんな話をしたような気がするなぁ…」

完全に信じ始めていますね。

ここでは初めに「国立って田舎だよね」というありそうな話で心を許してもらったあとに「今とは髪色違って…」と、私の顔に見覚えがないのは無理がない、とのフォローを加えたところ、信じ始めてくれたようです。

 

 

「ヒトツマミの企画で…」と説明したら

「あっ…そうなんだ。よかった~忘れてたわけじゃなくて」

と言ってくれました。本当に良い人だ…。わざわざ祝日の1限から学校に来ているのに変なことに巻き込んですみませんでした!


2.向こうから情報を出させる

日本人はよく「周りに合わせようとしすぎる」「自分の主張をはっきりさせない」などと言われるので、違いがあるのかを調査するため留学生にも聞いてみることにしました。こちらは冬学期から始まった授業で、まだ会話は交わしていないオーストリアから来たBさん。彼女は先週先生とフェミニストについての激しい論争を交わしていたので、簡単には騙されないだろうと思いつつ、話しかけてみました。

 

私「Hi, do you remember that last week wasn’t the first time we met?

Bさん「Ohhhhhh」

私「We actually met at Kodaira.」

Bさん「Ahhhh, okay. Maybe, when?」

私「Like two weeks ago. I don’t live there but my friend does, and I was visiting her room.」

BさんAkiko’s!!

Yeah Akiko!

Bさん「Ohh okay, sorry I’ve been meeting a lot of new people recently so I don’t really remember…」

(天下の一橋生にはこれくらいの英語は朝飯前だろう、ということで訳しません。)

本当はもう少し突っ込んだ話がしたかったのですが、あまりに申し訳なさそうに謝られてしまったので、さすがにこれ以上は聞けませんでした。

 

この会話では「小平寮に知り合いがいる」という私の発言を受けて自らAkikoさんという人を挙げ、その人を私が知っているふりをしたことから信じてくれたようです。

(実際はAkikoさんという知り合いはいませんし小平寮がどこにあるかすら知りません。)

ネタバレをすると

「That’s such a bad lie, you’re so mean!! I’m never sitting next to you again!…

Just kidding, I’ll probably remember your face and name forever.」

とジョークを交えて返してくれました。

私、オーストリア人に一生覚えていてもらえるそうです。

ヒトツマミ、ありがとう。


3.話の聞いていなさを利用する

今回は事前に方法を決めたりせずノープランで行きました。

こちらもBさん同様冬学期スタートの授業が一緒で、話したことのないCさん。

私「入試のとき、私斜め後ろの席だったの覚えてる?」

Cさん「まじ?!」

私「それで、すごく謝りたいことがあるんだけど…」

Cさん「えっ?私全く覚えてないから大丈夫だと思う…」

私「斜め後ろで、数学の“授業中”『やばいわかんない』って思って消しゴムを机に投げつけたら跳ね返っちゃって(あなたに)当たっちゃったの。それで謝りたくてずっとその人探してて、先週の授業でこの人かなって思って、今週も見てやっぱりこの人だ!って思って声かけてみたの。」

Cさん「まじ?!ほんとに?!え、女の試験官の人だった?」

私「うん!そうそう!」

Cさん「んー!!そうかも!!」

Cさん…騙される項目ありすぎます。

まずBさんと同様に自分から「女の試験官の人だった?」と情報を提供してくれた上に、

私の”試験中”ではなく”授業中”と言ってしまったミス(あとで自分で音源聴いてみてびっくりしました。こんなに自信満々な声で言い間違えをするとは…)にも気づかないで普通に話を受け入れてくれました。

…という細かいことよりも前に、

消しゴムを当てられたという記憶まで作られてしまってよいのでしょうか?第一、試験中に消しゴムを机に投げる人もそうそういませんでしょうし、それが仮に奇跡的に前の人にぶつかったとしても、試験監督が見逃してくれるはずがありません。妨害行為として退室させられていたことでしょう。

ネタバレをすると

「うわあ話普通に合わせちゃった…。律儀な人だな~と思った!」

私が律儀だなんて…Cさん、ピュアすぎます…。

 

こんな実証実験のターゲットに利用してしまったのが申し訳ない限りでした。

※イメージ画像

 

“う~ん、数学意味不明だ…。”

 

“うわああああもう!!!消しゴム、えいっ!!!!!”


番外編 とんでもないキザ男だと思い込ませる

このようにあまりに一橋生が簡単に騙されてしまうので、さすがに最後は

「え、違いますよ」

と否定されて終わりたかったので、ありえない会話をふっかけてみました。

ターゲットは冬学期から始まった授業で一緒のD君。授業が終わったあと恥ずかしさを押し殺しながら声をかけてみました。

私「いきなりで申し訳ないんだけど、ウィンクしてくれない?

D君「え?何?またヒトツマミの企画?

私「あれ?なんで…?」

D君「この前イヤホンの取材してるとこ見たから。」

うわっ……………………………………………。

私としたことが痛恨のミス。

D君もよく2回もヒトツマミの取材に遭遇しましたね…。

これで終わるわけにはいかないので気を取り直してもう一度!

次なるターゲットは偶然廊下の向こうから歩いてきた通年科目で同じE君。名前は知りませんし、会話をしたことは一度しかありません。

 

 

私「いきなりで申し訳ないんだけど、ウィンクしてくれない?

E君「え…?(苦笑)」

私「ちょっと確かめたいことがあるからしてもらっていい?」

E君「(ウィンクする)」

私「あのね、アホみたいな話に聞こえると思うんだけど、

私入試の日に校門ですれ違った人にウィンクされたの。

嘘みたいな話だけど絶対されたの。で、夏学期からずっと『この人じゃないかな?』って思ってて、今ウィンクしてもらって確信したんだよね…ウィンク、した覚えない?」

E君「にゅ、入試日にウィンクしたかどうか…?」

私「うん、入試の帰り!」

E君「……」

私「私、されたっていう自信、90%くらいある!

E君「え、わかんない…でもそれ俺相当イかれてるよね?」

私「100%ウィンクしてない自信ある?」

E君「確かに100%はないや、ぶっちゃけ。だって…俺覚えてないけど確かに受験期はイかれてた気がする…確かに…2日目の帰りだよね?やってるかもしれないな…

ええええええ???????

ここは普通「いや、そんなイかれてることしてないよ」って言うと思っていたのに………

「やってるかもしれないな…」

いやいやいや(笑)

第一、“ウィンクをしてもらって確信を持てる”って、図書館戦争の郁と堂上じゃあるまいし…。

予想していたオチと全く違うものが得られました。

ネタバレをしたところ…

前イヤホンの記事で取材されてたから、怪しいなと思ったんだけど、でもすごいガチな感じで聞いてくるから真に受けちゃったよ…(笑)

でもネタバレ聞いて『ああ、やっぱりこの子はこういう感じのことをやらかす子だったのか』と思った。」

と。

ええええええええええええええええ?????

また取材されたことある人でした!しかも今回は私が直接。

私はこんな意味不明な突撃するのにあまりに緊張していたため、D君に以前取材していたことをすっかり忘れていました。

 

※イメージ画像(今朝起きたときに曇っていたので”やった!入試の日のような天気だ!”と喜んでいたのに昼から雲一つない晴天になってしまいました…。)

 

結果

一橋生は人が良すぎてなんでも信じてしまう。

ゆえに詐欺に合いやすい。

 

特に

 ・共通の話題によって気を許してしまう

 ・情報を自分から言ってしまう

 ・話の聞いていなさを利用されてしまう

ような場合には騙されやすいです。

 

皆さん、これからクリスマスに向けてお財布の寂しい世間の人たちが一橋生の良心につけこんでくるかもしれません、そんなつけこみを撃退するために、この記事を再度熟読しましょう。

最後に、こんなにくだらない調査にご協力くださった4名の方々、本当にありがとうございました!!

以上、「一橋生は詐欺に遭いやすい」を実証してみた、でした。