「ゴミが胸にきた。」綺麗になった学生会館、好き好き!


そうせきゅん、ぎっくり腰になりまして、座っているのもなかなかキツいです。

お友達とのごはんの約束も、母校に遊びに行く予定も、ピューロランドデートも、全部キャンセルになっちゃいました。デートは元からないんですけども。

 

さて、この腰の痛みはどこから?私は学館大掃除から!

……だと予想しています。

 

主張がすごい!強い!

「来てください。」の威圧感よ。

 

そうなんです、2月6日に学館大掃除がひっそりと行われたわけであります!

 

 

ところで、以前私が執筆したこちらの記事を覚えていらっしゃるでしょうか?

【閲覧注意】日本で1番汚い場所、一橋の学生会館説

かつては、学生会館ってこのぐらい汚かったわけなんですよ。

HASCの部室は4階にあるわけですが、HASCのメンバーには、学生会館にいるだけで咳が止まらなくなる人とか、発熱する人とか、たくさんいたものです。

 

しかーし!

この記事の影響もあってか(おそらく違う)、ついに学生会館は大掃除という運命をたどることに。「ゴミ」というアイデンティティを捨て去り、生まれ変わる日が来たのであります。

 


 

各団体2名以上の参加が必須ということで、朝っぱらから大勢の学生が集結。これからデモでも始まるのかしら?というぐらいの熱気に包まれる学生会館。

 

私たちは、蜂起するのではありません。

によって、ゴミたちを適切に放棄するのであります。

ざぶとん1枚!あら、ゴミが増えてしまいましたね。

 

冗談はさておき、掃除について委員の方から説明が行われ、出欠確認があり、その後ほうきやちりとり、モップなどが配られていきます。

▲たくさんの人が集まっています。

 

 

今回は、たまりきったゴミたちを学生会館の外に運びだす作業と、汚い床や壁を履いたり拭いたりする作業が同時並行で行われました。

本題に入る前に、掃除風景を少しご紹介しますね。

1階の共用スペースでは、必要な看板や備品と、そうでないものとが仕分けされていますね。

仕分けの勢いが強くて、2位じゃダメなんでしょうか!?」という声が聞こえてきそうです。

かつて私が書いた記事のタイトルは「日本で1番汚い場所、一橋の学生会館説」でした。

汚さで言うなら2位っていうか、どんどんランクを落としていきたいものですね。

板を運んでいる女子2人組。この板的には、両手に花ですね。でも、人からすれば両手にゴミ。この板も捨てられる運命なのです。儚い。

それに比べて右手にうつっている落書きは、この建物が壊れる時まで生き続けるのでしょう。儚い板とは対照的ですね。板の方が役に立つのにね。

 

 

そして、2時間ほど経ち、運び出されたゴミたちによって形成されたのが、こちらの夢の島です。

 

これは、学生会館の外付け階段の4階から撮影した写真です。

私たちの夢、生活、青春を形作ってきた英雄たちは、役目を終えて、なんだか少しほっとしているように見えます。やっと学生会館の呪縛から解き放たれるのです。

主張を続ける「揚げパスタ」の文字も、儚くて愛おしい。

 

さて、本記事では、捨てられていたおもしろゴミベスト6を紹介しようと思います。

どこかの先輩の青春時代を支えたであろう今は亡きゴミたちを弔ってまいりましょう。笑い飛ばして、笑顔で見送りましょう。

第6位 電子レンジ

まず目に飛び込んでくる「使用禁止」

 

こわいですね。

この状態に至るまでに、一体何があったんでしょうか。

使ってしまったら、何が起きるんでしょうか。

なぜ、使用禁止状態のままずっと放置されていたのでしょうか。

もしかしたら、「使用禁止」というのはフリで、使ってほしいのかな?

 

創造力が掻き立てられます。

電子レンジという「ドア」の付いた製品は、やはりその扉の向こうには何があるのか?という探求心を引き起こし、また同時に「のぞきたい」という禁断の欲望までわきあがってくるわけですが、そこにさらに「禁止」という強いワードが与えられることによって、なんて言えばいいんでしょうか、そう、みぞみぞしてきちゃいますね。

 

第5位 掃除機の本体

まるで、鼻をなくした象。かわいそうな象。

「吸い取る」という掃除機のアイデンティティを失った今、彼の存在意義は何なのだろうか。

 

「俺にはもう、生きている意味なんてない。なんでこんな姿のまま、俺をいつまでも生かしておこうとするんだ。いっそ、捨ててくれよ。いつもは誰かを捨てるための道具として使われてきた俺を、捨ててくれよ。いっそ、俺が自分の手でやるまでだ、自分のことを吸い取ってやる……って、それも無理か……クソっ……アハハハハハ」

 

そもそも、「何かのために生まれてきた」と決めつけて考えること自体が間違っているのかもしれません。アイデンティティを失ったって、生きていかなければならないのです。能力とか、存在意義とか、そんなこと考えずに、ただただ存在していることを肯定して生きていきたいと思いませんか。この掃除機は、私たちにそんなことを教えてくれているのです。

 

第4位 「悪い気はしないなぁ」

 

これはとにかく気に入ったので、特にコメントとかせずに紹介します。

めっちゃ面白い。

 

第3位 洗濯機

「命の洗濯」という言葉があります。

デジタル大辞泉(https://kotobank.jp/word/命の洗濯-435486)によれば、「日ごろの束縛や苦労から解放されて、のんびり気ままに楽しむこと。」という意味だそう。

この洗濯機には、是非「命の洗濯」をしていただきたい。お勤めご苦労様です、という感じ。

 

 

掃除機といい、洗濯機といい、「何かをキレイにするもの」がこうして汚い中でゴミになっている構図は、ちょっと皮肉っぽいというか、パラドックスっぽいというか、とにかく面白いですよね。

 

第2位 冷蔵庫

 

今回の大掃除で1番多く出土したのは、おそらく冷蔵庫だと思います。

というわけで……KUNITACHI REIZOKO COLLECTION

ここで思い出すのは、やっぱりチュートリアルの「冷蔵庫」のネタですよね。M-1グランプリでも披露されてました。「悪い気はしないなぁ」の何億倍も面白いので、必ず見てください。「何を冷やそかな~」って考えてください。

 

 
 

 

 

ここで、ただゴミを紹介していてもアレなので、冷蔵庫運び出し秘話を1つご紹介しますね。

4階のHASCの部室の近くの廊下に、こんな冷蔵庫が置いてあったのですが。

貼られているシールからも微妙に時代を感じますけども。この冷蔵庫で冷やしていた紅茶で放課後ティータイムを楽しんだのでしょうな。ガチでカシマシ。

 

それはさておき、この冷蔵庫、原因不明の水漏れが起きていたのであります……!

ここは4階。水の被害を出さないようにしながら、一体どうやって運ぶのか?という問題が生じました。

 

 

ゴミ袋に入れて運んでみようかと考えましたが、冷蔵庫の方が大きくて入らず。

続いて、まわりをテープで止めて漏れないようにする案を試すことに。

順調かのように思えましたが、水のもれどころがイマイチわからず、これではこころもとない……。

そこで最終的にひらめいたのが、ビニールシートで包む作戦!

こうして無事に運び出されたのでありました。めでたしめでたし。

このような努力のおかげで、学生会館は美しい姿を取り戻したわけですね。

 

さて、こんなに素晴らしいエピソードを持つ冷蔵庫ですら2位ということは、1位は一体……!?

 

第1位 コピー機

 

堂々の1位は、前回の記事でも紹介したコピー機です!

 

前回のことを覚えていらっしゃらない方も多いと思うので、かつての画像を貼っておきますね。

欲望を持ちすぎた私たちを象徴していたこのコピー機。

このコピー機が学生会館から消えることは、一体何を意味しているのか。

 

私たちが、「涼しさ」や「睡眠」や「食事」を「コピー」することをやめ、リアルな生活を、生身の、私たちの「ストーリー」を取り戻そうとしていること。

真剣に、この身体によって、本物の生活を手に入れようとしていること。

 

そんな決意の歴史的瞬間を意味しているように思います。

REST IN PEACE

 


 

汚くなくても、私たちは君が好き。

どんなに綺麗にしても、また汚くなっていく君が好き。

学生会館のゴミは、私たちの青春。私たちの歴史。

捨てられていったゴミたちを、汚かった学生会館のことを、私たちは一生忘れません。

ありがとう、ゴミ。ありがとう、学生会館。

 

皆さん、学生会館は綺麗に利用して、快適なキャンパスライフを。

ありがとうございました。

 

 あ、綺麗になった学生会館は、是非足を運んでチェックしてくださいね!