「失敗学」からチョコ0バレンタインの反省をする


バレンタイン、チョコを貰えなかった。

 

なぜ、僕はチョコを貰えなかったのか。東京大学名誉教授が提唱した「失敗学」という研究領域を用いて次に繋げたい。

 
背景

 

私事だけど、僕の誕生日は2月15日です。晴れて19歳になるのは良いんだけど、この日が誕生日なのは他にも役得があったりします。

 

 

見てわかる通り、前日はバレンタインデー。世の高校生男児が下駄箱や机の中を覗いたり、平静を装いながら「そういえば今日って……」みたいに呟く、あの日。

僕は男子校だったし、上履きじゃなく土足だったから下駄箱ないし、机の引き出しですら存在しなかったけど。学校がバレンタインデーを打ち破るアーキテクチャ。

 

 

でも、実は僕の場合、誕生日の関係で「まあ、翌日誕生日だし……気は進まないけど……ついでだからあげるよ」が程よく成立する。

 

ざまあみろ男子校のボンクラども、と心の中で、若干口に出つつ呟きながら、ニヤニヤした表情を張り付けながら、チョコの袋を理科実験室に持ち込んでいました。姉ちゃんがくれた分も水増しにして、持ってきていました。で、クールを装っていました。

 

「いやー、貰っちゃうんだよねー。はっはっは……」

 

 
 

▲ちなみに「殺す」と書かれた板チョコも貰ったことがある

 

 
 
 
 

そんな青春時代を送ってきた僕。これが共学の一橋大学に入ったら、どうなるでしょうか。

 

 

そこには、

 

そこには、チョコの山

 

そこには、リヤカーでチョコの山を運搬するミヤッポイド

 

 

 

 

「誕生日が次の日だもんね、しょうがないなあ」

 

 

 

 

「誕生日が次の日だもんね、しょうがないなあ(という体にしよう、恥ずかしいから)

 

 

 

 

 

見えた。

 

流れがキている。

完全に僕に流れが向いている。

 

 

 

なら、僕は全身全霊を以てその流れを受け止めなければならない。

 

 

 

チョコをお返しできるように、お金を稼いだ。予算は50000000円。

 

1月3日から腹筋を始めた。もはやダイヤモンドなみの硬度を誇っている。

 

ロビー活動もした。イネ科アレルギーだったりスギとブタクサの花粉症もちだったりするけど、チョコアレルギーはないことを伝えた。

 

脳内シミュレーションもした。具体的には恋愛ゲームであるラブプラスとアマガミを死ぬほどやりこんだ。

 

 

 

やるべきことは、やった。

 

さあ、こい。あとは予め確定された未来を目にするだけ。

 

 

 

 

 

 

 

 

……なんて思っていたんだけどな。男子校時代未満ってどういうことですか、女子大生のみなさん。

 

実際は真夜中にゆらりと台所に立ち、黙々とチョコレートブラウニーを作って真顔で「うん」って呟いて終わりました。何だこの人生。慟哭するミヤッポイド。

 

 

失敗学とは
失敗学 (しっぱいがく) とは、起こってしまった失敗に対し、責任追及のみに終始せず、(物理的・個人的な) 直接原因と (背景的・組織的な) 根幹原因を究明する学問のこと。

失敗に学び、同じ愚を繰り返さないようにするにはどうすればいいかを考える。さらに、こうして得られた知識を社会に広め、ほかでも似たような失敗を起こさないように考える。すなわち、以下3点が失敗学の核となる。 原因究明 (CA: Cause Analysis) 失敗防止 (FP: Failure Prevention) 知識配布 (KD: Knowledge Distribution) 安全工学などとも関係するが、工学・経営学などを網羅的に含んだ概念である。 提唱者は『失敗学のすすめ』 (2005年4月、講談社) の著者・畑村洋太郎。失敗学の命名は立花隆。畑村を会長に、特定非営利活動法人・失敗学会が2002年に設立された。 失敗学 – Wikipedia

 

こんなことになってしまったのは何らかの原因があるはず。こういった失敗のもとを探るのが「失敗学」というわけです。なんかリスクマネジメントのアレに似ていますね。本を読むと詳しく書いてあります。

 

 

で、この失敗は3つに分けられるという。

 
3つの失敗
1. メリットは承知の上での失敗。結果としての失敗。
2. 果敢なトライアルの結果としての失敗。
3. 回避可能であった失敗。ヒューマンエラーでの失敗。
 

うち、上の2つは次に成功に繋がるもので、3つめはさらなる悪循環に陥るものだそうです。

 

 

つまり、3を洗い出して排除すれば激モテ宝くじあたりまくり男になれるというわけだ。

 

 

 

じゃあ、洗い出そう。モテたいので。

 
失敗を探る
 

Twitterの失敗を見返す

 

とりあえず原因を探るべく、僕のTwitterを1ヶ月ほど遡ってみました。

 
 
 
 
 

あーーーーーーーわかったわ

 

くっだらないことばかり言ってますね。これはモテない。

「Twitterに人間性が現れる」というニーチェの発言は有名ですが、これじゃあチョコくれるはずがないわ。だってキモいし。

 

 

反省したのでこれからは女子大生みたいなツイートします。こうかな?

 

 

 

きゅんきゅんきゅん♡ パンケーキおいひいひいいいいいいいいいひいいええあああ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡!!!!!!!!!!!!!!!!!」……っと(カタカタ)

 
 
 

さらに過去の失敗を見返す

 
過去に目を閉ざす者は、現在に対してもやはり盲目となる
リヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカー
 

今の僕は過去の僕を継承して出来ている。すなわち、昔の発言を見返すことは、今の自分を見返すことにも繋がる。

 

「災いは忘れたころにやってくる」――寺田寅彦もそう残している。僕というhistoryを見つめることで、見えてくることもあるはずだ。

 

 

 

というわけで、みなさんの黒歴史ことmixiAmebaブログを見返してみた。

 

mixiは中2くらいのころ、Amebaブログに至っては小5からやっている。さあ、どんな発言が出てくるんだろう。

 
 
 
 
 
 

オォ~~燃えろよ 燃えろ 炎よ燃えろ

 

いま顔を真っ赤にしながらバシバシとキーボードを叩き、ついでに僕自身の頭もブンブン殴打しているんですが、何はともあれこんなこと言ってたんですね、僕。ていうか、なんだこのアバターゎ。

 

 

まぁこっから学べることは……そうですね。なんつーか、スノビズムっていうか、顕示欲マシマシですね。「俺、これ知ってるんすよw」みたいな。今でもその傾向がある。

 

たしか僕が中2,3のころ見まくっていた恋愛ハウトゥーサイトにも、そういう男は嫌われるみたいなことが書いてありました。

じゃあ、これからはこうすればいいんですね。

 

 

 

きゅんきゅんきゅん♡ パンケーキとか今まで全く存じ上げませんでした、これを良い機会とし、一層の知力の向上に注力し、皆様のご期待にお応えできますよう努力して参りますので、これからもご支援のほどよろしおいひいひいいいいいいいいいひいいええあああ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡!!!!!!!!!!!!!!!!!」……っと(カタカタ)

 
 
 

 

小学生時代からの変化という失敗を見返す

 

もう満身創痍ですが、最後に小学生の頃を顧みましょう。

 

 

これでも、小学生の頃はまだイケていたはず、多分。

……いや、分かる。言いたいことは痛いほど分かる。けど、頼む 信じてくれ。数少ない輝いていた時代なんだ。伏して頼む。

 

 

 

 
 
 

BUMP OF CHICKENの三人のおじさんみたいな流れになってきた。I was 素早いおじさん.

 

 

 

なるほどな。足が速い人か。やっぱり運動できる人ってカッコいいもんね。

 

部室に寝泊まりした日の朝方、寒いなかコーナートラックを走る陸上部の人を見たとき、そりゃあ就活強えわ……って思ったもの。広告研究会とかいうぬるぬるのぬるま湯に浸かっていると、動物としての活動を忘れそうです。アイスバケツチャレンジとかやった方が良いかもしれない。

 

 

そうなると、こうすれば良いのかな。

 

 

 

「きゅんきゅんきゅん♡ パンケーキとか今まで全く存じ上げませんでした、これを良い機会とし、一層の知力の向上に注力し、皆様のご期待にお応えできますよう努力して参りますので、これからもご支援のほどよろしおいひいひいいいいいいいいいひいいええあああ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡!!!!!!!!!!!!!!!!!(目にもとまらぬスピードで着用しているシャツを筋肉で破り、ギャランドゥを露出。その後、光の速さでカタコンベのオランス像の姿勢を取り、そのポーズのまま等加速度直線運動でススキノの方面へ走り抜ける)(ドップラー効果により音高が極めて激しく上下)」……っと(カタカタ)

 
 
 
よっしゃ
 

失敗の原因は分かった。

 

 

この3つに気をつけて生きていけば倍々にチョコレートが増殖していき、やがて余剰な分をヤフオクとかメルカリとかで売りさばき、その利益でアフリカにカカオの木を植えて現地の雇用を創出し、国の経済危機を救った僕はノーベル平和賞にノミネートされ、その報奨金でまたモテる壺とか買って、やがて一文無しになるからその時は昔売った恩でアフリカで狩猟採集の生活をすることになり、やがて筋肉が肥大し、ナックルウォークをしだし、男子校出身という経歴を活かして性行為に余念のないボノボへと転生し、握力300kgを誇る筋肉から繰り出されるハードパンチャーの申し子として世界中のモテ男を撲殺することが出来るんですね。

 

そう、僕が歩いた後にはモテ男はおらず、そこには後ろを追うボノボの大群と、美味しいパンケーキ屋さんのみ。平和な世界が訪れました。はっはっはっはあはあははっははあはああああはhじゃじゃんgじゃwgめ。

 

 

 

 

 

 

はーーーー

 

 

 

 

 

 

 

現在時刻、午前3時です。コンビニでチョコ買ってこよ。

 

※関連リンク

– 『失敗学のすすめ』Amazon