夏の作業用BGM学概論

――カミュ『異邦人』より

どうも、ミヤビです。最高の季節がやってきました。

「夏」 なんて甘美な響きなんでしょう。完全に約束された季節です。

夏って本当にロマンが詰まっていて、全国の若者がワサワサと身体を鍛え始めるのも、なかなかどうして納得できてしまいます。僕も腹筋しましたよ。3日前に、10回。

そんな夏。窺い知れるように、僕もちょっとだけテンション上がっちゃって、「夏だ!!」って言いながらVAIO Proにサイダーを注いだんですけど、何故か動かなくなりました。ガッツが足りていないですね。

 

そんなわけで、パソコンが故障してしまったので、仕方なく勉強し始めたんですが、ここで一つ。

 

夏における作業中のBGMって、何が良いのか?

 

作業中にBGMを流すのはどうなのか、とか一橋生の皆さんにはツッコまれそうなんですが、僕はそちらの方がいいんですよ。

つい5か月前の1月、つまり受験直前ですが、アマガミSSのオープニングを無限ループしながら微妙に縦揺れしていたら、結果的に合格しましたし、おそらく効果があります。

「だったら適当にサマーソングを垂れ流せばいいじゃん」という話なんですが、夏に限ってはそう単純にいかないんですね。

この前、職場で<secret base~君がくれたもの~>を爆音で再生されたんですが、「君と夏の終わり将来の夢」と聴いた瞬間、瞳孔が開きっぱなしになり身体が痙攣し始めたため、仕事の手が止まりました。このように、曲のチョイスによってはガッツリ意識を刈り取ってしまうので、注意が必要です。

というわけで、このたびは夏にピッタリの作業用BGMをピックアップして参りました。それでは以下、ランキング形式でどうぞ!


第5位   ツクツクホウシ

 
 

まずはツクツクホウシです。「とびだせ どうぶつの森」での売値は400ベルです。

 

ツクツクホウシの鳴き声は特徴的で、作業に程よい刺激を与えられるのですが、どうしてもその奇特さ故に集中が乱されかねない。そのため、この順位に落ち着きました。

 

ホントにどうでもいいですが、Wikipediaの「鳴き声」の項目の記述が微妙に面白いです。

 

▲「ウイヨース!」

第4位   アブラゼミ

 
 

おなじみアブラゼミです。「とびだせ どうぶつの森」での売値は200ベルです。

アブラゼミの鳴き声は、その名称通り「ジジジ……」という、油で具材を揚げている時のようなものです。意外とストレスがない、引っ掛かりのない鳴き声なのですが、どうしても盛り上がりに欠け、作業に追い風を来してはくれません。鳴き声にサビがあればいいんですけどね、オーディエンス向けに。あとは鳴き声ソロとかも。何言ってんだろ。

第3位   クマゼミ

 
 

3位はクマゼミです。「とびだせ どうぶつの森」での売値は500ベルです。

「シャシャシャ……」という鳴き声で、どこか涼しげ。グッドです。爽やかな気分と共に、作業の後押しをしてくれるでしょう。

しかし、クマゼミは僕の顔に飛び掛かってきたことがあるので、個人的にこの順位です。私怨。

第2位   ヒグラシ

 
 

2位はヒグラシです。「とびだせ どうぶつの森」での売値は550ベルです。

憂いを帯びた晩夏の鳴き声は、聴いている人に夏休みが終わりかけていることを思い出させ、作業が進みます。夏休みの宿題は終わりましたか? 自由工作の火炎瓶は作りましたか? そんな郷愁を覚えます。しかし、長く聴いていると鬱病になりかねないので、2位という結果に終わりました。

第1位   ミンミンゼミ

 
 

堂々1位はミンミンゼミです。「とびだせ どうぶつの森」での売値は300ベルです。

 

夏といえば、やはりミンミンゼミ。夏は真っ盛り。最高の夏で、最高の作業をしましょう。

 

遠くから、セミの声が、聞こえる。喉がカラカラに渇く。「暑いね」――そう、誰かが呟いた声が、宙に溶けた。

 

 


……いかがでしたでしょうか。これでみなさんの作業効率が爆アゲになってくだされば幸いです。

実は、僕も作業が残っていまして。期末試験の勉強というタスクがあるのです。

じゃあ、セミの声を流して。扇風機も回して。麦茶も用意して。

 

 

寝るか。