世界が広がる。
こんにちは。ライターのツチノコです。
新歓難民WANTED第六回は、ワンダーフォーゲル部です。ワンゲルとも呼ばれています。
名前は聞いたことあるけど何をやっているのかはよく知らないという方も多いのではないでしょうか。
今回はその内容を知るべく、ワンダーフォーゲル部の方々にお話を伺ってきました。
インタビューに加え、記事企画も行ったのでご覧ください。
ーーよろしくお願いします。まず、活動人数、男女比、兼サー率、活動日を教えてください。
「活動人数は12人、男女比は12:0です。兼サー率は約半分です。活動日は、基本的に水曜の6時から全体の部会で、土日に月2、3回くらい山や沢へ行きます。授業がある平日には山に行けないので平日に活動がある部活とも兼サーできます。」
ーー活動内容を教えてください。
「夏学期に、普通の登山や、渓谷などの水が流れているところを登って頂上を目指す沢登りをします。普段は日帰りの活動ですが、夏には2~4泊でテントに泊まる行事や、1泊2日の沢合宿があります。また夏は遠征する機会が多く、奥多摩など比較的近いところから、関西、越後三山、群馬、新潟、北の方だと盛岡や北海道まで、日本各地の様々な沢に行きます。」
ーー冬学期はどのような活動をしていますか?
「11月までは登山・沢登りを続けます。12~2月は部としての登山は行いませんが、やりたい人4、5人くらいで雪山登山を行うほか、ゲレンデスキーやスノボ、バックカントリースキーと呼ばれるスキーのコース外で圧雪していない雪を滑れるスキーをします。」
画像引用元:https://twitter.com/hitWV/media
ーー登山とかやったことがない人でも大丈夫ですか?
「もちろん大丈夫です。部員の7割程は大学から登山を始めた者で、初心者大歓迎です!」
ーー本格的な登山や沢登りをするにあたって、指導してくれる先生や顧問の先生がいるのですか?
「いません。すべて自分たちでやっています。自分でやりたいことや行きたいところを探して、必要があれば勉強したり習いに行ったりしています。」
ーー部の目標を教えてください。
「いっぱい綺麗なところに行くことです。特に大会などはありません。あとはやはり、無事故・無違反で、より高く、より色んなところへ行くことですね。」
ーー今までに事故はありましたか?
「60年の歴史があるのでゼロかはわかりませんが、直近には無いです。」
ーーすばらしいですね! では、部の魅力を教えてください。
「沢登りやゲレンデ外のスキーなど、この部でしかできないことができるところです。ゲレンデ外スキーはスキー部もやりません。あとは、アウトドア活動全般で、自分たちがやりたいことをできるので、今やっていない活動でも新入生が『これやりたいです』と言ってくれればおそらく皆協力するし、資金も出ます。そういうことができる環境があるのは魅力の一つだと思います。」
ーー先ほど遠征に行くとおっしゃっていましたが、旅行などもあるのですか?
「旅行部的なものではありませんが、1~3月の冬山の厳しい時期に1、2年が団結して部を引っ張れるようになるため合宿をします。昨年はネパールに行きました。春合宿という体で北海道や西表島、無人島、島歩きなどにも行ったりします。金銭面はOBが支援してくれます(笑) 親善目的なのでシビアなところには行きません。」
ーー活動資金について教えてください。
「夏はすべて青春18きっぷで行くので片道2370円です。この代は結構ケチな人が多いです(笑)余った時間には観光もできます。この前盛岡に行ったときは仙台に寄り道して、ずんだ餅やずんだシェイクを食べました。いろいろ寄り道できるのは18きっぷの醍醐味であり、強みだと思います。ザックは先輩のものを使えるし、あまりお金の心配はしなくて大丈夫です。」
ーー女子部員がいないとのことですが、女子も募集していますか?
「もちろん女子も歓迎しています。荷物持ちは男女傾斜します。他大もそうやっています。他大だといない方が珍しいんですよ。体力がないという心配は要りません。うちの部では女子部員は10年くらいいたのですが、今は10年くらい途切れていて、『女子部員入れろ』と言われます。(笑)」
ーー山登りの時の食事について教えてください。
「あ、そうそう。最近は低カロリーがはやっていますが、山登りはともすると命にかかわるようなこともあり、お腹が減ると本当に動けなくなって危険なので、ちゃんと炭水化物を摂ってカロリーを取りましょう。」
「世の中に対する警告みたいな(笑)うちの部では、登山の時は朝・夜だけまとまった食事をとり、そのほかは行動食で、行動中に1000キロカロリー取りましょうということになっています。行動食は、専用の物だと高いので、大体いつも西友とかで歌舞伎揚げや柿ピーを買って食べています。普段もどれだけカロリーがあるかを気にすることが多くて、僕が一番覚えているのは柿ピーの6パック入りですね。一袋が160キロカロリーくらいあって、計960キロカロリーなので一日分の登山に使えるとか。まあ飽きちゃうんですけどね。(笑)」
「とにかく炭水化物を取ってたくさんのエネルギーを取るようにしています。エネルギーを大量に消費するので、ダイエットには良いかもしれないです。一日に必要な4000カロリーより少なく取れば終わった後痩せてるってことになりますので。
あとは、山小屋でカレーなどが売っていることがあるのですが、レトルトなのに大体900円くらいと高いので、なるべく自分たちで持っていくようにしています。だからめっちゃ米炊いてる部活ですね。(笑)」
ーー”めっちゃ米炊いてる部活”(笑) 面白いですね。ありがとうございました。
続いて記事企画です。
記事企画1 山に登る理由として「そこに山があるから」を超えるものを考えていただく(複数回答可)
回答:
・行ったことのないところに行ってみたい。
・行けないところがあるのは悔しい。
・6~8人のチームでひとつのことをやり遂げる達成感。
・写真で目にする以外にも綺麗なところはたくさんある。こういう部活に入ってこそ見られる。
・日本の山の知られざる一面を知れる。
・あまり深く考えてない。楽しいから登る。
質問者の感想:
素晴らしすぎます。「そこに山があるから」しかないと思っていた私が愚かでした。
記事企画2 リュックで重い荷物をできるだけ負担なく持つコツ5
その1 リュックを背負うときに、一度膝に乗せてから後ろに回すというように二段階にする。
その2 重い荷物を背中側に入れておくと重心が安定して負担が少なくなる。
その3 左右の重量のバランスを均等にする。
その4 登山用のリュックなどで腰ベルトがついているものは、背中と腰で分散して肩だけに負担がいかないようにする。
その5 一番大事なのは高いリュックを買うこと。高いものは体への負担が少ない。
これは目から鱗ですね! リュック登校の方はぜひ参考にしましょう!
記事企画3 日常でも使えるおすすめの登山用品
ーーおすすめの登山用品はありますか?
「アプローチシューズという登山用のローカットシューズは、防水で歩きやすく、作りもしっかりしていて、1,2万円くらいで買えます。ニューバランスとかと同じくらいの値段なので、買うならこっちです。靴の選択肢に入れてもいいんじゃないかな、と思います。詳しくは『GO OUT』という雑誌の夏フェス特集に載っていました。ちなみにファッションとしてマウンテンパーカーを着るのがはやっていますがあれは実際の山では雨用にレインコートとして使うものです。」
画像引用元:http://www.sun-a.com/magazine/detail.php?pid=8698、http://www.gizmodo.jp/2015/02/hiking-boots-vs-trail-runners-vs-appr.html
以上、ワンダーフォーゲル部のインタビューと記事企画でした。
部室でお話を伺ったのですが、インタビュー中の写真の背景に写っているようにボルダリング用の壁があり、そこかしこに登山用品もあり(下の写真は屋外用燃焼器具です)、椅子もベンチっぽい感じで、なんとなくアウトドア感が漂っていました。リラックスした雰囲気で漫画もあり、何時間でもいられそうな部室でした。
ワンダーフォーゲル部は、平日忙しく過ごしていても、月に2回くらい休日には本格的なアウトドアスポーツを楽しみ自然と触れ合ってリフレッシュできるというとても魅力的な部活ですね。
まだサークルに入っていない人も、兼部先を探している人も、休日やることない人も、ワンダーフォーゲル部に入れば大学生活がもっと充実すること間違いなしです!
ワンダーフォーゲル部の詳細情報
ホームページ:https://sites.google.com/site/hwandervogel/home
ツイッター:https://twitter.com/hitWV
連絡先:2115197a@g.hit-u.ac.jp