雪上で一生モノの経験を。
こんにちは、編集長のたかたです。
新歓難民WANTEDもいよいよ大詰めに差し掛かってきました。
今回取材を行ったのは体育会スキー部!
兼松前でローラースケートで滑っているのをよく見かけますが、普段どういった活動をしているのでしょうか?
二年の宇佐美さんにお話を伺いました!
―――早速ですが、活動内容を教えてください。
「まずスキー部はパートが分かれていてクロスカントリーとアルペンスキー、そしてジャンプがあります。クロスカントリーは山の斜面をスキーで登っていくもので、アルペンスキーは決められた旗門の間を滑り降りるものです。ジャンプについては葛西選手が有名ですね。」
「活動内容ですが、オフシーズンについては毎週月水金にランニングなどで基礎体力をつけます。長期休みに長い合宿があるので、それを乗り切るための体力です。」
―――よくローラースケートを履いて練習してらっしゃるのを見かけますが、あれも練習の一環ですか?
「そうです。あれは体力というよりは技術を身に着けるための練習ですね。ローラースケートは雪上と同じように練習できるので非常に重要な練習です。水曜日はローラースケートで練習しています。この練習に関しては埼玉の彩湖というとても広い公園で行います。一周5kmもあって他の大学のスキー部もそこで練習していますね。」
―――兼松前で練習してらっしゃるのを時々みかけますが。
「あれは新歓のデモンストレーションですね(笑)。でもたまに朝にあそこで部員同士で自主練をすることはあります。」
―――なるほど。
活動時間は何時ですか?
「月曜と金曜は14時半から17時半で、水曜は13時から17時くらいです。」
―――では、年間のスケジュールはどのような感じですか?
「4月が新歓、5~7月が先ほど言ったような通常練習、8月の頭から半ばまではオフで、そこから合宿が何回かあります。そこでは早いスピードで登山を行って体力をつけます。あとは長野の峠の方でローラースケートで坂を上ったりもします。」
―――ローラスケートで坂を登るのですか……。きつそうですね。
「そうなんです(笑)。そういった合宿を5泊6日で3回行います。夏休みが終わったらオンシーズンまでまた通常練習を行います。オンシーズンになると部門ごとにかなり変わってくるのですが、とりあえず12月26日から1月6日までは一番重要な試合があって、その期間はずっと長野の野沢温泉の方で合宿をします。あとは12月の頭に北海道で合宿、そして2月中旬にいわゆるインカレと呼ばれる大学対抗の大会があるので、それのために3週間ほど合宿をします。冬は本当に山に籠るという感じになります。自分たちで車を持っているので、それで移動します。」
―――なるほど、大変そうですね。
部員の数と男女比はどれくらいですか?
「17人です。クロスカントリーが7人、アルペンが9人、ジャンプが1人です。一年生が4人、2年が3人、3年生が4人、4年生が6人です。男女比は3:1です。」
―――ありがとうございます。
兼サーはどれくらいいますか?
「あまり把握していないのですが、時々います。特に禁止はしていません。活動に支障が出なければ、という感じですね。」
―――なるほど。
スキーの魅力は何だと思いますか?
「やはり雪上を滑ることの爽快感が一番ですね。あと自分が思っているのは、スキー部は合宿がものすごく長いので部員と深いつながりも持てますし、なによりものすごく苦労するのでそれが経験になると思います。」
―――たしかに一生の仲間と経験を手に入れられそうですね。
宇佐美さんはどうしてスキー部に入ったのですか?
「僕はもともと中高で陸上部だったのですが、大学ではやりたくないな、でも体力は活かしたいな、と思っていてそこでクロスカントリーに出会ったのがきっかけですね。」
―――出身は雪国ですか?
「いや、東京です。大学に入る前はスキーは趣味程度に友達といくという感じでした。
部員のほとんどはそういった感じです。」
―――そうなんですか。
体力を活かしたい、とおっしゃりましたがスキーに体力は必要ですか?高校のとき文化部や帰宅部だった人でも入れるのでしょうか。
「もちろん大丈夫です。運動部出身者と文化部出身者は半々くらいですね。入ってからの運動で十分勝負できます。そもそもスキーは体力勝負だけでなくて技術も非常に重要なのでそこでカバーすることもできます。ですから、体力はあるに越したことはないけれどなくても大丈夫、という感じです。」
―――なるほど、いいですね。
次に、部の雰囲気を教えてください。
「人数が少ないのでアットホームで、部員一人一人のつながりが深いです。30人とかいる団体だと『この子とは仲良くない』とかあると思うんですけど、スキー部ではほんとにみんなが仲良いですね。」
―――たしかに、その人数で長く合宿をすれば必然的に仲良くなりますよね。
ちなみに、お金はどれくらいかかるのでしょうか?
「一年生のうちはPACEとかゼミとかで忙しいのでそこまでではないのですが、上の学年になると冬はずっと山に籠る、という人もいてそこまでいくとワンシーズンで50~60万円かかってしまうこともあります。最低10万~20万というところでしょうか。新入生に嘘はいいたくないのではっきりいいます(笑)。」
―――なるほど、結構かかりますね。スキー板等も買うのですか?
「いえ、板などの道具は部のものがかなり充実しているので買う必要は全くないです。一昨年の主将は4年間何も買わずに卒業していきました(笑)。OBや他大のスキー部が寄付してくれるんです。」
―――それはすごいですね。
他大とのつながりもあるのですか?
「そうなんです。スキーの大会は一つの合宿場にいろんな大学が泊まったりするので仲良くなるんです。特にうちは東大と仲がいいです。ほぼ同じ部活ですね(笑)。ちょうど明日も交流会があるんです。人数がお互い少ない分、交流しやすいですね。」
―――最後に、新歓難民へのメッセージをお願いします。
「スキーは大学から本格的に始める人が多いスポーツです。『スキーやったことないし…』という人にこそ来てほしいです。未経験の人でも2,3年になれば大会で結果を残せたりもします。大学でなにか始めたい!でも決まらない!という人、お待ちしています。」
―――ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。
自分はスキー経験者ですが趣味のスキーとは全然違って大変そうだと思うと同時に、少人数で山に籠って雪上を滑るのは本当に良い思い出になるのだろうなと思いました。
これまで取材したヨット部やアーチェリー部のように、スキー部もあまり経験が問われない体育会です。
大学に入って新しくなにか始めたい!という方、ぜひ連絡してみては?
興味を持った方はメール(hit.ski1959@gmail.com)またはtwitter(@hit_ski)までご連絡を!
新歓難民WANTED、残すはあと数回!お楽しみに!