一橋大学広告研究会HASCが一橋大学生の消費動向に特化した物価指数「一橋大生物価指数(Hitotsubashi University Student Price Index:HUSPI、ハスピ)」を今月末から算出する予定であることが、1日、分かった。
日本国民全体を対象とする総務省の消費者物価指数(CPI)では反映しにくい、学生特有の消費実態を捉え、物価変動の影響をより実態に合わせて観測する狙いだ。
一般的な物価指数として使用されるCPIは、全国民の平均的な消費実態に基づき、品目ごとの支出割合(ウェイト)を加重して算出される。しかし、学費や生成AI課金など、学生特有の支出項目を十分に反映していないという声の高まりを背景に、HASCが独自に開発した。
同会チーフエコノミストの無内亭円楽氏によると、HUSPIは「食料・嗜好品」や「学習」など5つのカテゴリーに分かれており、「コメ」や「家賃」などの支出の大部分を占める典型的な項目のほか、学生に特有の「学費」や「生成AI課金」を含む22の項目で構成される(図1参照)。


算出される指数は、学生生活を維持する家族の家計全体を想定した「総合指数」に加え、「学費」と「家賃」を除いた「コア指数」(一人暮らしの学生を想定)、「電気・水道・ガス」や自炊関連を除く「コアコア指数」(実家暮らしの学生を想定)の3種類を設計。基準時における消費数量をウェイトとするラスパイレス式で算出される(図2参照)。

無内亭氏は本指数の算出にあたり、採用品目やその構成比、価格の収集方法などあらゆる領域について「恣意性を多分に含み、また経済学的な厳密性、正確性、その他一切の適格性を放棄している」と、最も強い言葉で宣言し、かつ高い確率で予想される「算出が1、2回で終了する、あるいはそもそも開始されない」事態について一切の責任を負わない旨、異例のディスクレーマーとして表明している。





