きのこの山 たけのこの里 THE FINAL

 明治から発売されている大人気チョコレート菓子である、きのこの山とたけのこの里。この両者には長きにわたる、ある一つの因縁があります。それは

――― きのこの山とたけのこの里、どちらが良いのか ―――

この争いは長年人々の間で行われ続け、未だその火種はくすぶっています。そこで、この記事ではきのこの山とたけのこの里それぞれの特徴や長所、短所などを比較し、どちらが『良い』のかを検証していきます。発売から約40年にわたるこの戦いに終焉は訪れるのでしょうか…?

↑両者による凄惨な争いの様子。(R18)

1. きのこの山・たけのこの里の特徴

(1) きのこの山

まず先攻はきのこの山。柄の部分がクッキーだと思われている方も多いですけど、実はクラッカー。笠には2種類のチョコレートが使われていて、内容量はひと箱74g。クラッカーがサクッとしていて、全体の味としてはシンプルめなのが特徴です。

(2) たけのこの里

続く後攻はたけのこの里。土台部分はクッキーでできています。上の部分にはきのこの山と同じ、2種類のチョコレートが使われていて、内容量はひと箱70g。土台のクッキーがきめ細かく、全体としてしっとりとした甘みがあるのが特徴です。

2.きのこの山・たけのこの里の長所/短所

(1) きのこの山

きのこの山の長所としてまず挙げられるのは、たけのこの里と比べて1個あたりのチョコの量が多い点です。その差はなんと1.4倍。1箱あたりの内容量の差にもそれは現れています。チョコレート菓子であるからには、チョコが多い方が勿論良いでしょう。それでいて価格がたけのこの里と同じなのですから、きのこの山の方がお得なのは明らかです。さらに長所として、お菓子を持つ手が汚れない点があります。先にも述べたように、きのこの山の柄はクラッカー。なので、食べる際に粉がボロボロとこぼれる心配がないのです。しかし、短所として袋を開けると柄が折れて、チョコと分離しているものが多々あるということが挙げられます。これではただのチョコレートとクラッカーの集合体になってしまいます。合わさっている意味が無くなってしまうのです。

↑柄が折れてしまった、きのこの山。これには全きのこの山が涙するとか。

(2) たけのこの里

一方でたけのこの里の長所として挙げられるのは、お菓子としての完成度の高さです。クラッカーとチョコが度々分離してしまうきのこの山と異なり、たけのこの里は分離することはありません。なのでクッキーとチョコレートの一体感がより味わえるのです。また、販売元である明治が開催した『きのこの山たけのこの里国民大調査2020』ではたけのこの里が勝利し、47都道府県のうち福島県を除く46都道府県でたけのこの里がきのこの山を上回るという結果がでています。また年間の売り上げにおいても、たけのこの里がここ30年ずっときのこの山を上回っています。これらから見ても分かる通り、人気は断然たけのこの里の方があるといえます。しかし短所として、たけのこの里はクッキーが使用されているので、食べる際に手が汚れてしまうという点が挙げられます。またきのこの山と比べてチョコレートの量が少ないというのも短所です。

↑袋から出したたけのこの里。やはり粉の多さが目立つ。

3. どちらが『良い』のか

さて、こんな下らない記事をここまで耐えて読んできた読者の方々は、大分察しがついているかもしれませんが、結論から言うとどちらが『良い』かなど決められないというのがオチです。もちろん、これまでの内容から「チョコレート菓子」としてならきのこの山、「単純な菓子」としてならたけのこの里が上ということは言えるでしょう。しかし『良い』などという曖昧な表現で上下をつけるのは難しいことです。ぶっちゃけ美味しければどちらでも良い、というのが大半の方の意見だと思いますし、そして何より平和が一番です。争いは良くない。この記事を読んだことでより一層きのこの山、たけのこの里に対する知識や愛が深まったことでしょうし、これからも充実したお菓子ライフを楽しんでいきましょう!

○最後にちょっと自己紹介

どうも、この記事を書いた新人ライターのktokです。皆さんは対面授業に慣れてきましたでしょうか?また、今はまだサークルによっては対面での活動ができないところも多いと思います。早く「普通の」大学生活に戻りたい(私はそもそも体験しいていない)なぁ、などと思いながら、撮影用に買ったきのこの山とたけのこの里を貪ってます。