あけましておめでとうございます!
白米です。
共通テストが終わりましたね!
私は去年、最後のセンター試験の年に受けたので、ことある毎にセンター試験、センター試験と言ってしまいます。まだ1年しか経っていない故、大目に見てもらえているかもしれないけど、あと2年くらい経ったら、「あいつまだセンター試験って言ってるwww」とか何とかいわれてしまうのでしょうか…?
さて、これからの約1か月間は過去問演習に注力することになりますね!一橋大学は全体的に問題が特徴的なので、過去問対策が合否を決めるといっても過言ではなさそうです。
過去問を解く中で
傾向を掴み、
解くべき(時間をかけるべき)問題とそこそこの出来を狙う問題の見極め、
時間配分の練習をすることがメインになってくると思います。
・・・とはいえ、どの問題をとり、どの問題を捨てるかわからないよっていう人もいるでしょう。
特に一橋の社会は頭がおかs…難しいことで有名なので、どれも捨て問に思えてしまうかもしれません。
そこで・・・
悩める一橋世界史選択者のために、現役一橋生(世界史選択)8人に一橋の世界史の「こいつはヤベェ…」と思った問題を教えてもらいました!今回はそれをランキング形式で発表したいと思います!
聞いた一橋生は全員一年生で、次のようになります。
学部・性別・解いた世界史の過去問の年数
- 商学部・女・25年
- 経済学部・男・15年
- 法学部・男・15年
- 法学部・男・20年くらい
- 社会学部・男・22、3年
- 社会学部・女・10年
- 社会学部・女・25年
- 社会学部・女・35年
やっぱり皆さん、世界史の過去問は15年、20年くらい解いているみたいですね!
一橋の世界史は似たような問題が出ることも多いので、さかのぼれるだけさかのぼるといいと思います!
コンテンツ
3位
2016年第2問「ドイツにある2つの聖堂建設をめぐる宗教的・政治的背景」
年代と「ユグノー」や「ポーランド系新移民」などの単語から連想して解答を書かないといけない問題です。
一橋の問題は問題文がわかりにくいのが特徴です。なので、何を書けばいいのかを当てるところから考える問題が多いと思います。
2015年第1問「EUとASEANの比較」
ASEANの文字を見て東南アジアの一対一対応しか思いつかなかったので、何を書けばいいのか困りました。地理の問題かと思いました。(商学部・女)
2013年第1問「東方植民」
何言ってるのかよくわからないし、わからないからこそ、挿絵に腹立つ。(商学部・女)
たしかに、問題用紙を開いて一番最初にこの絵が目に入ったらびっくりします。
私が解いた過去問の中で、絵があるのはこの問題だけでした。
ちなみにこの問題に引用されている文は一橋大学の教授が執筆された本らしいです。
2013年第3問「辛亥革命前の清朝、開化派の運動」
この時期の中国や朝鮮は覚えないといけない改革がとても多く、それぞれの区別がつきづらい。さらに問いが難しすぎる。これだけで卒業論文になりそうなレベルである。(経済学部・男)
確かに、この時代の東アジアでは改革が多いですよね…。改革や年表を自分の手でまとめると頭に入りやすくていいかもしれません!
私は受験当日に自分でまとめた近代中国の改革をずっと眺めていました。
2011年第1問「フス戦争の歴史的経緯と意義」
フス戦争自体はそれなりに大事な出来事ではあるものの、400字も書く内容は教科書に載ってない。
関連する内容をいかに頭から引っ張り出して解答欄を埋められるかの勝負。初めて見た時は「そこかよ…」という気持ちになった。これを本番で解いた受験生は、問題用紙を火あぶりの刑にしたいと思ったに違いない。(経済学部・男)
注)フスは火あぶりの刑にされました。その後、フス戦争が勃発しました。
たしかに2011年の受験生の立場なら、私も火あぶりにしたいと思ってしまうかもしれないです。この年のようなピンポイントで掘り下げるタイプの問題はよく出る印象です。ユグノー戦争(2012年第2問)とか…
2007年第1問「フランク王国の分裂と東フランクの発展」
使用すべき語句の「ロートリンゲン」「ハインリヒ1世」がよくわからなかった。「ロートリンゲン?ん??ソーセージの名前かな?」と思った。(商学部・女)
ロートリンゲンは確かに初見だと「!?」ってなりますね。
ちなみにロートリンゲンはソーセージの名前ではありません。ロレーヌ地方のドイツ語読みです。
ちなみにヒトツマミに、世界史未選択者がこの問題を解くという記事があるので、そちらもぜひ読んでみてください!
2003年第1問「15世紀のイタリア」
オスマントルコの進出に伴う、東西キリスト教世界の交流と15世紀のイタリア社会への影響を述べる問題です。
私も受験生時代さっぱりわからなかったので、色々なサイトの解答例を見て「ふーん、そうなんだ」くらいにしか思っていませんでした。
無理だな、と思ったらできそうな問題の復習に時間を当てるのも一つの手だと思います!
2位
それぞれ3人の人がそれぞれの問題を選びました。
2014年第2問 エンゲルスの言う「歴史なき民」とスラブ系民族の歴史
大前提としてエンゲルスの歴史観の理解が必要なため(たぶん)。あと、エンゲルスによる「歴史なき民」の考えなど高校世界史の範囲外では?と思います。(社会学部・女)
問題文に「批判的に踏まえながら(中略)論じなさい」とあるのが、なんだか大学のレポート課題みたいですね。
2013年第2問 「革命」の定義
「革命」をどのようなものと考えると、1878~1788年の貴族の動きを「反乱(or反抗)」もしくは「革命」とみなすことができるかを、それぞれ答える問題です。
初めてこの問題を解いた時、訳が分からなさ過ぎて一時間くらい混乱しました。まさにスペースキャット状態でした。革命とは?反乱とは??「自由・平等・友愛」とは???哲学の問題かと思いました。(社会学部・女)
1位
2018年第2問「歴史学派経済学と近代歴史学の比較」
8人中7人がこの問題を「こいつはヤベェ」問題として選びました。
一橋生お墨付きの超難問!これを試験会場で解いた先輩に話を伺ってみたいものです…
インパクト絶大。教科書にはそれぞれの学派を確立したリストとランケの名前ぐらいしか載ってない。もはや教授の趣味の領域である。もし自分が本番この問題を解く羽目になっていたら…と考えると恐ろしい。(経済学部・男)
ちなみに、出典の著者である上原專祿は東京商科大学(一橋の前身)の学長を務めた後、一橋の社会学部長を務めたことのある人物で、経済学部の必修科目でこの人について勉強するらしいです。
(追記:「一橋の学長」となっていたものを、「一橋の社会学部長」と訂正しました。ご指摘ありがとうございました!)(追追記:親切な方に教えていただき、「東京商科大学(一橋大学の前身)学長を務めた後、」という文言を付けたしました。ありがとうございました。)
2018年の第二問が難しかったかなあ。設問が何を言っているのかわからない問題はあれが初めて。あの年だったら落ちていたなあ。それ以来、19、20と世界史が易化した感じがする。(法学部・男)
(多数問題を挙げる中で)
2018②は特にひどい(法学部・男)
シンプルながら受験生の心の叫びが現れているひと言、心の底から共感です。
やばかったのは2018年の問2ですかね…
理由としては単純に要求される知識レベルが教科書よりずっと上だから。問いに出てくる単語も教科書ではたいして説明されてないから、そのわずかな知識から発展させて答えを書くのは正直不可能だと思います。
あと対策が手薄になりがちな文化史の範囲の問題っていうのもあるかもしれないです。
解答を書くにあたってリストとランケ(教科書レベルの人名)を挙げるのが最低条件だろうけど、それも書けずに実質白紙解答になった人も多いと思います。(社会学部・男)
19世紀にドイツで発達した歴史学派経済学と近代歴史学についての知識を前提として持っていることが要求されていましたが、特にランケの創始した近代歴史学の概要説明は高校世界史レベルを越えていたと思います…。(社会学部・女)
高校3年生から世界史を始めた私は文化史を捨てていたので、過去問演習の時に何も書けませんでした…。2019年の問題を解いて、「これは意外といけるのでは⁉」と思っていただけにダメージが大きかったです。
みんな私と同じ気持ちで安心しました。
いかがだったでしょうか?
8人中7人が難問として2018年第2問を選びましたが、2位以下は散らばっています。
やはり一橋の問題はどの年も難しいと感じられるものが多いみたいですね。
しかし、このように一橋の入試を突破した人でさえ、難しかったと感じているので、受験生の皆さんも気負わずに「難しいな~~ははははは」程度に思って、過去問にあたるのがいいと思います!
あと一か月と少し、応援しています!!!
受験生向けタグからヒトツマミの他の受験生向け記事も読めるので、そちらも是非!!!