新聞で、遊ぶ!?アソビを欲する大学生に、全く新しいカルチャーのご提案!

果たしてぼくは、マドカさんを満足させることができるのか……?

ぼくトオル、大学2年生。
大学通りにイルミネーションが点灯して早数日、そろそろ片想い中のマドカさんとの関係を進めなきゃ! クリスマスが近いし、ちょっと遠出して、特別なデートにしたいなあ。

マドカさんとは1年時のときに、間違えて入った教室で出会ったんだ。チャイムが鳴っても2人きりだったからようやく間違いに気が付いて、ふとマドカさんの方を見ると、ちょうど彼女もこちらに振り向いていて。そのとき、ぼくはマドカさんに恋をした。

マドカさんは語学をサボって好きなバンドのライブに行くようなサブカル系で、大講義ではいつも、顔の半分くらいある眼鏡をかけて、一度も顔を上げることなくパソコンの画面に食い入っている。

 

初めての遠出になるけど、マドカさんが気に入ってくれるようなデートプラン、立てられるかなぁ。

 

うーん……

 

ん……こ……これは!?

 

 

シ……シンコラ!?

 

 

 

(※この記事は宣伝です。)

 

新聞なんて、もう何年も読んでないや……大抵のニュースはフォロワーが教えてくれるし、必要ないと思っていた……それなのに、「全く新しいカルチャー」?

 

……なんだかぼくが知らない、とっても新しい風が吹いている気がする……。

 

新聞を自分の感性で切り取って、自分の毎日を記録する……

 

もしかしたら、Instagramに長文を投稿して海外から謎の「いいね」をもらってるマドカさんが好きそうなイベントかもしれない!

 

そう思って、ぼくは早速LINEを開いた。

あ、でもせっかく横浜に行くんだから、昼ご飯も合わせて誘って、良い感じに進んだら、そのまま夜ご飯も……なんて、フフフフ。

 

 

 

――そんなこんなで16

 

1100 日本大通り駅

 

マドカ「おはようトオル君!」

トオル「おはよう!」

 

マドカさんはいつもの黄色いコートを着て、時間ピッタリに現れた。今日も可愛いなあ。こういう時、靴とかコートとか、褒めたほうが良いのかな、でも気持ち悪いかな……

 

マドカ「トオルくん? イベントまで時間あるけど、どこでご飯食べよっか? 私、あんまり横浜に来たことないの。」

トオル「だ、大丈夫! 今日のためにいろいろ調べてきたんだ!」

 

昨日講義をふかして調べてきたから、下調べはバッチリ。この辺りは、明治大正の頃の異国情緒豊かな雰囲気が残っているから、どこを切り取っても絵になる。デートにはピッタリなんだ。

 

中華街もオススメだけど、通なら横浜スタジアム近くのカフェ「コーヒーの大学院」がおすすめ! アンティーク家具に包まれて美味しい珈琲を堪能できる、最高の喫茶店なんだ!

 

――1345 新聞博物館前

 

イベントのために新聞博物館に向かうと、講義で何度か見たことある人が受付をやっていた。

 

トオル「マドカさんは、新聞読むの?」

マドカ「読まないなあ。ニュースはスマホで見るし、あとは雑誌なら読むけど。」

トオル「なんかちょっと時代遅れって感じ。大学生で読んでる人ほとんどいないし。」

マドカ「でも、身近に新聞がない私達は、私達なりに新聞を『楽しもう』っていうイベントだよね。ちょっと好きだよ。そういうの。」

 

ぼくに向けられた訳でもない「好き」にドキドキしていると、イベントが始まった。

 

 

いざ作成に取り掛かると、イイモノを作ろうとして、真剣に新聞を読んでいる自分に気付いた。あれ、意外と読みやすい。

 

「錦糸町で和同開珎見つかる」……こんなニュースまで載ってるのか。

 

トオル「ねえ、進んでる?」

 

マドカさんはマスキングテープを選ぶのに真剣で、「うん」としか答えなかった。もう一度話しかけてみたら、今度は何も答えてくれなかった。

 

マドカさんのシンコラは、同じ色の写真だけを集めていて、なんか芸術的。ぼくのは、大学生を取り上げたニュースをまとめたから、少し真面目なシンコラ。同じ新聞なのに、マドカさんのシンコラも、ぼくのシンコラも、個性が出てて面白いなあ。

 

自分の感性に沿ってエゴイスティックに新聞を切ってるから、自分を晒してるみたいで、マドカさんに見せるのがちょっと恥ずかしい。マドカさんはどんなことを考えて、シンコラを作ったんだろう。

――1630 新聞博物館近く

 

イベントが終わって、自然と足取りが遅くなるぼく達。

マドカさんとお揃いのグッズをもらえたし、マドカさんの新しい一面も知れたし、楽しいイベンドだったなあ。……これはひょっとして、とっても良いムードなのでは!?

 

トオル「ねえ、マドカさん……今から、一緒に赤レンガ倉庫に行かない?」

 

そう、今赤レンガ倉庫ではクリスマスマーケットが開かれていて、イルミネーションの下で夜ご飯を食べられるのだ。博物館から歩いて10分、観光しながら回れば着くころには真っ暗で、イルミネーションも点灯しているはず。

 

マドカ「行きたい! 綺麗なんだろうなあ!」

 

そうしてぼく達は、海の方向に歩き出した。――その後の展開は、ぼく達だけの秘密です。

 

 

 

・・・

 

シンコラとともに、ぜひ素敵な休日を過ごしてみては?

 

・・・

 

イベント情報

シンコラ

日時:12/16 140016301330 Open

場所:日本新聞博物館(横浜みなとみらい線日本大通り駅直通)

入場無料

主催:一橋大学商学部松井剛ゼミ

参加フォーム:

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