こんにちは泳ぎとらふぐです。

今日は大学生活を構成する大きな要素の一つであるアルバイト。

特に大学生に人気で今すぐお金が欲しい時の味方、日雇いバイトについて話をしていきたいと思います。

思えば僕は今まで数多くのバイトをしてきました。長期的にやったものは高校卒業後にやった居酒屋バイトと今夏明けから始めた家庭教師だけですが、緊急事態宣言解除後金欠だった僕は派遣日雇いバイト会社に登録した後すぐに様々なバイトにいそしみ食いつなぎました。

楽だったものもつらかったものもあります。今回は経験談を交えながら、いくつかの日雇いバイトに絞って一つ一つ分析（大袈裟ですが）し紹介していこうと思います。

この記事を読んでくださっている今すぐお金を稼ぎたい大学生、特にコロナ禍で思うようにまだバイトを始められていない一年生の役に少しでも立てれば幸いです。

①トラック助手席待機バイト

いきなりニッチなのからいきます。

字のとおりただただ助手席に座り続け運転手兼作業員の方が戻ってくるというのを待つという仕事です。なぜひたすら助手席で待ち続けるかというと駐禁対策のため。詳しく説明すると巡回中の警察官やクレーマーが来た時だけ運転席に座りその車が路上駐車していることに無理やり意味を持たせるという勝手です。

運転手がよほど厳しい方でない限りわりと融通が利くのでスマホや読書（居眠りは不可）などに無限に時間を費やすことができます。

暇つぶしが得意か否かで向き不向きの分かれる仕事といえるでしょう。僕は先日、５時間東野圭吾を読んで５５００円ゲットしました。

おすすめ度：★★★★☆　　　

暇度：★★★★★　　　

②ピッキング

倉庫内でひたすらリストアップされた品物をかごに運んでいくだけの超単純作業。

３０分もすれば要領を得て、何も考えない脳死作業に切り替わります。日雇いでの雇用がほとんどで丸一日拘束されることが多いため、午後は完全に作業に飽き、早く一日が終わらないかと５分ごとに時計の針が進むのを確認することになります。

トップクラスに単調な仕事ですが、そのほとんどの現場が緩いため、同じフロア内に話し相手を見つければ早いです。

2回目のピッキングバイトでのエピソードですが、作業に関する質問がきっかけで仲良くなった自称「ホームレス一歩手前」（失礼ながらその表現が本当にぴったりの風格の方でした）の年配の男性の方が、話を進めていくにつれ、二十数年前までかの名門女子校・桜〇高校に世界史教師として勤めていらっしゃたことを知り少し面白い時間を過ごすことができました。

ひと昔前の受験業界の様々な事情や一橋入試に関するいろんなエピソード、はたまたその方が桜〇高校をクビになった経緯などをマシンガントークのごとく語ってくれたおかげであっという間に終了時刻になった神回でした。

（受験世界史や一橋含む様々な大学や都内の名門進学校の当時の事情などに膨大な知識を持っていたためその経歴は信頼できそう。）

ただきっかけがなければこのような面白い出会いもないので地獄級に単調な時間を過ごすことになるでしょう。

友達と一緒に応募するのが吉。

おすすめ度：★☆☆☆☆　　

メンバー次第度：★★★★★　　

③居酒屋キャッチ

これは高校卒業後の浪人期初期に僕が地元の繁華街でやっていたものです。

完全歩合制。お客さんを引っ掛けてそのお客さんグループがお店に落としてくれたお金の１５％程度をもらうことができます。

お客さんを釣れるかどうかについては正直運がとても大きいのでかなり不安定なバイトといえるでしょう。5時間ほど働いて１人もお店に来てくれず収入がリアルゼロの日もあれば、１時間ちょいしか経っていないのに１０人以上のグループを４グループほど釣れて（うち1グループが先輩の恩情来店だったとはいえこの日は本当に強運だった）かなりお給料が出る日もあります。

またお店のキャパの半分の数十人くらいのグループを捕まえたら一気に万単位で稼げます。一攫千金。

初日に契約書面を書いた後はシフトなどは一切なく来たいときに来てただただお店に斡旋すればその分だけお給料が出るので時間にとても融通な仕事といえますが、固定給が全く出ない至極不安定なバイトとも言えるでしょう。

キャッチは同じ店や系列店にもたくさんいてとてもいい話し相手にはなるのですが同時に客という同じ牌を奪い合うライバルでもあるので時折キャッチ間でトラブルが起きます（その９９％は体育会系かつ尖ってるタイプのキャッチの僻みに起因するいちゃもんづけが発端。）世の中色んな人がいるのでそういう時は、ちょっとめんどくさい。

金・土のピーク時は団体客グループの引きによる一攫千金の夢があったので本当に必死でした。プライドを投げうち「来てください！一生のお願いだから！」を一時間に五千万回くらい繰り返しゴリゴリに話しかけていた。

無視されることもほとんどですが次に紹介するティッシュ配りほどではないです。（わりと繁華街を歩く人は機嫌がいいのか丁重に断ったり片手でごめん！のジェスチャーをしてくれる。意外とガン無視少なめ）たまに乱暴な言葉を投げかけてくる人もいるが大抵仲の良い先輩が近くにいるので平気だし慣れる。

おすすめ度：★★★☆☆　　

一攫千金アメリカンドリーム度：★★★★★

④ティッシュ配り

ピッキング並みに単調かつ慣れない頃は精神的に苦痛。どんなに愛想よくティッシュを差し出してもガン無視がほとんどで、罵ってきたり舌打ちしてきたり中には体当たりに近い形で手で払ってきたりする通行人がいる。

最初一時間くらいは心が折れかけますが慣れると楽です（個人差によるかも）。冷たい通行人たちを血の通ってないロボットのように捉えれるようになれば本当に楽です。行きゆく人たちの人間観察をしつつ無心のままティッシュを差し出し続ければ意外とすぐ時間は立ちます。このバイトを乗り切るのに必要なのは鋼のメンタルなんて大それたものではなくただただ無心になることといえるでしょう。

キャッチのような歩合制でないためモチベーションもなければ、止まらない通行人の群れの中での仕事のためピッキングバイト中にできるような話し相手も見つからないため、人間観察が好きor自分の心を無にするのが得意な人以外にとっては辛い仕事といえます。

おすすめ度：☆☆☆☆☆　　　

忍耐度：★★★★★

⑤世論調査

人生で初めてやった日雇いバイトなのでこれは本当に記憶に残っています。

二日間、計千件を超える大阪府内の家庭に電話をかけ、ひたすら大阪都構想の賛否を問い続けました。セリフはすべて一枚の紙にマニュアル化されており、電話先が怒った場合なども含めフローチャート図に沿って機械的に対応していくことができます。乱数調整でランダムにAIが電話をかけまくり人間がずっと受話器を持って備えているといった具合です。

前述のとおり、案件の対象が大阪府民だったので何度も関西弁でまくしたてられながらブチぎれられました。ガチャ切りは慣れるのですが激高している電話相手に対し半永久的に平謝りするのは心の底から辛かった。

その一方、二時間に一人くらいの割合で雑談をしかけてくれる超ハートフルな人にも当たります。久々に電話が鳴ったと本気で嬉しがる年配の未亡人の方や「俺もこの前世論調査バイトやったんよ！」とはしゃいでくる大学生までいろいろです。雑談は単調作業タイムを和ませてくれますがあまり長引くと教育係の意地悪そうな社員ににらまれます。砂漠の中のオアシスのような時間かもしれませんがほどほどに切り上げましょう。

おすすめ度：★★☆☆☆　　　

たまに和む度：★★★★★

以上、いかかだったでしょうか。世の中本当にいろんな仕事がありますね。日雇いバイトは短期ですぐにまとまったお金がたまる反面ストレスもたまりやすい仕事が多いと言えるでしょう。しかしそのどれもが日常生活では経験できないものでありまた普段絶対に会うことがないような人達（前述のピッキングで会ったホームレス一歩手前おじさん然り）とも交流することができます。話のネタに昇華できる経験もたくさんできて楽しいです。

また、一日完結の仕事なので毎回違った新鮮味があり色んな面白さを見出せます。

長くて暇であろう冬休み、社会経験もかねて様々な日雇いバイトに挑戦してみてはいかがでしょうか。