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ハロウィンどころの話じゃない
こんにちは。真木すきまです。
最近もっぱら渋谷のニュースが取り沙汰されていますね。私は10月31日は引きこもってひたすら家じゅうの鍋の焦げをこそげ落とすことに精力を注いでいたのでよくわかりませんが……
こわいですね。魔の街、眠らない町、SHIBUYA。
そして、多くの観光客を引き付けてきた渋谷は、世界中の多くのアーティストたちにもインスピレーションを与えてきたようです。今日はそんな世界中の「SHIBUYA」という曲を集めてみました。
YOUNGGU – SHIBUYA FT. FIIXD, YOUNGOHM, DIAMOND, & PETZ
わお。しょっぱなからヤバいものを発掘してしまった。
彼等はタイのラッパー集団です。つい二週間前にリリースされたこの曲、かろうじて「シブヤ」「ヤクザ」「マザー〇ァッカー」などが聞こえてくる。渋谷の何がマザーフ〇ッカーなのかよくわからないですが……。
タイではヒップホップはメインストリームではないらしく、そんなタイのシーンを切り開くパイオニアである彼らが渋谷からなにかインスピレーションを得たことはまちがいなさそうです。
タイ語と英語が入り混じる歌詞をちゃんと読み取ることはできませんが、マイクリレーの途中にに日本の「Petz」というラッパーが参加しています。ここだけわかる。
Covet – “shibuya”
Covetというサンフランシスコ州で活動するスリーピースのロックバンドです。エモロックという言葉がふさわしい爽やかでどこか切ない音遣いですね。
バンドメンバーの全身に空を投影した美しいPVでは確認することができませんが、ボーカルはギターテクが光る女性、Yvette Young。大学時代の友人を誘って組んだこのCovetというバンドは徐々に日本でも知名度を上げているそうです。
曲自体に日本の風景は映っていませんが、なんとなく2000年代初頭の渋谷の朝を彷彿とさせませんか?
ちなみにこのshibuyaが収録されたアルバムはまさに昨日リリースされたばかりです。
TELEx TELEXs – SHIBUYA
こちらもタイのポップグループ、「TELEx TELEXs」が2016年にリリースしたシングル。開始30秒ほどで画面に大きく出るネオンピンクの「渋谷」の二文字に面食らいます。
PVのストーリーはなかなかハイコンテクストでよくわかりませんが、間に挟まれる英語の説明も頼りにして読み解く努力をすると、「秩序と人口成長のために国民は白い服を着なければならないと政府が定め、人々が従う中、主人公だけは赤い服を着ている」的な話のようです。おそらく舞台は渋谷に見えませんが。
一方曲を翻訳にかけて頑張って読み解くと、別れた元カレがヨリを戻そうとしてくるが、じゃあその隣の女は誰なのよ、みたいな歌のようです。
タイ語の孫訳から多くを読み取ろうとするとつねに推定や伝聞の語尾になってしまいますね……曲自体はたしかにオリエンタルでノスタルジックな感じがしますね。
Nino Guapp$ – Shibuya
このラッパーは多くが謎に包まれていますが、冒頭のハラキリフジヤマ的映像から察するに彼はたぶん渋谷に来たことはないでしょうね。
このほかにも、渋谷をテーマにしたビートやトラックはまだまだユーチューブに溢れています。こんなふうに見てみると、われらが東京という街を観光客視点で眺めることができるような気がしますね。
また、タイ人にはぜひ「Kunitachi」というイルでドープな曲を作ってほしいですね!ハッピーハロウィン!