コンテンツ
女子力、それは目に見えないドリョク。
こんにちは、真木すきまです。
女子大生、憧れますよね。
日が昇ればパスタでランチ、日が沈めばパスタでディナー。
コスメティック、フォトジェニック、オーガニック。なんと美しい概念でしょう。
アレ、なりたいですよね~。
あの緑のコーヒーカップの似合う女子大生になりたい!
安直なので、とりあえずスタバのカップを持ち歩くことにしました。今こそスタバがトレードマークのデキる女に生まれ変わる時。やれることからコツコツと――。
しかし、ただ無為にカップ片手に生活するだけではただのファッションです。外見にこだわりつつ、中身も大事にする。それこそが真の女子大生なのです。
というわけで、スタバのカップでカイワレ大根、育ててみました。
実験前夜:種まき
カイワレ大根、ご存知ですか?もう少しおしゃれに言うとスプラウト。なんと約一週間で収穫できる、水耕栽培に適した野菜です。
暗い所で発芽させる必要がありますが、ある程度成長してからは日光の下で育てなければなりません。気難しいお年頃なんですね。
用意するもの:カイワレ大根のタネ、蓋の閉まる容器、脱脂綿
市販のカイワレ大根のタネは買ってきた段階では休眠状態にあるので、まずは数時間水につけてたたき起こすところから始まります。
その後、1cmほど容器の底に敷いた湿った脱脂綿の上に種を重ならないようにまき、蓋をしたら準備完了です。
蓋を閉めたら、どこからどう見てもくだんのオサレベバリッジです。
これを持って電車に乗ったり授業を受けたりしても、まさかカイワレ大根を育てているとは思われないでしょう。
月曜日
友人「あっ、スタバじゃ~ん。何飲んでるの?」
真木「あっ、うーん、えーと牛乳」
なんと、一晩で芽がでました。
いまだスタート地点にいながら図らずもほろりと感動しそうになります。薄暗い(これはカイワレ発芽のためであって、決して普段から薄暗いわけではない)下宿に芽吹くたくさんの新たな生命たち。ようこそマイホームへ!
肌身離さず持ち歩くのは普通に恥ずかしいのですが、そう言っているうちはまだまだ修行がたりません。女子力の芽はまだ発芽したばかりです。
火曜日
先輩「朝ご飯食べる余裕がなかったから(スタバ)持ってるのかと思ったけど、真木さんがそんなおしゃれなことするはずないね」
真木「ぐうの音もでない」
タネは著しい成長を見せます。少しアレな見た目なのはご愛嬌。
アサガオやホウセンカを育てた小学校時代を思い出しますね。
水曜日
朝のラッシュ中央線withスタバは普通に変
みちみちと音を立てんばかりのせり上がり方をしているカイワレ大根。蓋を開けるとあの特有の刺激的な香りがほんのり立ち昇ってきます。
木曜日
友人「この時期にホットのコップ持ってるのはモグリの証拠よ」
太陽の光を浴びて葉っぱが緑色になりました!
ショートサイズでちょうどいいくらいの身長になりそうです。
(茎が5~6cmほどに伸びたら、蓋をあけ陽光を取り入れながら育てます。
つまり、窓際の席に座るべきということですね!)
金曜日
先輩「なんでそんなにカップの中真剣に覗き込んでるの、虫でも飼ってるの?」
真木「惜しい!!!」
いよいよカップから葉っぱがはみ出してしまった華の金曜日。
たわわに実ったカイワレ大根はインテリアにも最適です。例の女神の緑と葉っぱの緑がよく映えて、なんだかとっても暗喩的ですネ。
(講義棟を見下ろすセイレーン)
立派に成長してくれました。ありがと。
おわりに |
一週間特に意味もなくこっそり持ち歩いたスタバカップですが、誰にも気づかれず掌の上でカイワレを育てているという事実はとても愉快でした。
野草を食べる企画に定評のあるヒトツマミですが、今度は自分で育ててみるのもいいかもしれませんね。
さて、私がキラキラ女子大生になれたのかって?
日が昇ればパスタでランチ、
日が沈めばパスタでディナー。
この夏、あなたもカイワレを育てて女子力を上げませんか?