SNSにおける文体8選(+1)

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あなたの文体はどれだ!?

こんにちは。昆布です。

 

春休み楽しんでいますか。

 

僕は毎日教習所に通い詰めているので、大学があった時期より規則正しい生活を送っているという意味の分からない現象が起きています。

 

そんな代わり映えしない日々を送っているので、SNSでの楽しそうな華やかな投稿が眩しくて仕方ないのです。

 

海外旅行や、

スキーなど!

 

 

いまや、SNSを使って誰もが自分の日常生活や思うことなどを、手軽に世界中に発信できる時代になりましたね。

 

一般的にSNSは公式な文章ではないことが多いので、比較的文体がフランクになる傾向にあります。

つまり、その人の性格が色濃く反映されるのです。

 

僕は今回、SNSでよく観測される文体を独断で8個に絞り、その文体を好む人の傾向をまとめてみました。お付き合いいただければと思います。

 

 ①単語型

 

 

いきなり文体なのか……?っていうやつですが、一個一個の投稿の文字数が非常に短いタイプです。つべこべ言わずに簡潔に物事を伝えてやろうという心意気が感じられます。

傾向として、何か心躍らせる画像に「最高」や「人生」などの壮大なワードを付して世に放つことが多いですね。注意点としては、単語の持つダイナミックさに目がくらみ、その単語と画像の乖離がしばしば発生することです。常に言葉に対して真剣な気持ちで向き合うことを忘れないのが大事でしょう。

 

②長文型

Twitterでは140文字の制限を目いっぱいに使って語る、①の単語型とは真逆のタイプですね。投稿の内容としては真面目なことを語っている傾向が多く、「友達/母校への愛」を語るタイプや自分の思想全開タイプも多いです。この方はバイト先の生徒たちへの愛を存分に語っていますね。

基本的に自分の考えをしっかりと持っているタイプが多いでしょう。長文の投稿というのはそれだけで目に留まりやすく、また情報量が多く誤解を避けられるため、自分の意見を表明するのに適したスタイルだと言えるでしょう。また、溢れ出す感情を抑えきれず、文字数)などの言葉で文を閉じるケースも2010年代から散見されます。あえて全てを書かないことで自分の感情の昂りを言外に表現する、現代に特有のスタイルですね。

 

③SNSでも句読点を忘れない型

基本的に②と併発することが多いです。冒頭では、SNSは比較的フランクな文体になると述べましたが、このタイプの方はSNSにおいても、文章の基本的なルールである読点「、」と句点「。」をしっかりと使うことであまり崩れた文体にはなりません。単語一語だけの場合でもしっかりと句点をつける人や、終いには自分のユーザーネームにもなぜか句点を付す人もいます。

比較的大人に多く見られる傾向です。稀に訳本や横書きの本みたく「,」と「.」を使用する例も観測されます。

 

ひらがな多用型

ひらがなはなんだかふわふわしたいめーじをつよくもたせてくれるのでどくとくのふんいきをつくりだすことができます

 

 

例でも、通常は「京都本当好き」と表記するところを、「京都ほんとすき」と表記することで、一般的な「好き」ではなく、少しまるみを帯びたあたたかい感じのする「すき」だということを表現することができます。カタカナは逆にクールで洗練された機械的な印象を抱かせます。表記を変えるだけで印象を変えられる日本語って本当にすごい。

 

この「ひらがな多用型」は非常に人気が高く、自分のユーザーネームもひらがなにする人がとても多いです。

 

ただし、あまりひらがなをつかいすぎるとぶんのくぎりがわかりづらくなりよみにくくなるというけってんがあるのでつかいすぎにはちゅういしましょう

 

⑤体言止め多用型

……説……は自明など、文の最後を名詞で終わらせるのが好きなタイプ。いわゆる体言止め。体言止めの良さは何より文章のリズムの良さ。「だ、である、です、ます」などで終わらないことで、文章全体の印象をPOPにする効果。文章の軽さが受け入れられやすいSNSとは非常に相性が良好

「……したの、……(名詞)」構文が代表例。(例文:春休みなのに規則正しい生活を送っているの、最高に模範児)

体言止めをやりすぎた例

名詞の羅列は情景描写にも効果的。幾重にも風景描写を重ねることで、頭の中に浮かぶ風景を立体化。畳みかけるような印象を与えるので、迫力も十二分。ただし、毎回このような文体なのは少しやりすぎ。

 

⑥「~」や「笑」、絵文字多用型

「~」や「笑」、絵文字を使うことで、とても陽気な人柄が映し出されます~

 

例に挙げた人はわざとこの文体を使っているようですが、とても人当たりの良い感じが演出されています!

 

僕の友達にも「~」や「笑」を使わないとLINEができないと言っている人がいます笑

 

やはり誰が読んでも良い印象を抱くような程よく明るく軽めの文章は、俊敏性や身軽さを要求されるSNSにおいてとても重宝される存在だと言えるでしょう~!

 

ちなみに、⑤の体言止め型とこれを併発している人はあまり見られません。どちらも文章の印象を軽くするのに使える文体なのですが、このどちらを使うかによって、派閥があるのですかね~!

こちらの文体は非常に暖色系なので、「キャラではない」と思う人は基本的に使わない笑

 

使う人を選ぶって感じですね~

 

⑦セルフツッコミ型

自分の発言でのボケを自分でつっこむことにより、他の人からのツッコミの隙を与えない用意周到なタイプ(言い過ぎか)。

 

セルフツッコミの形式としては文章の末尾に()を使ってその中にツッコミの文を挿入するやり方、末尾に「←」の記号を付すことで、該当の文章はボケですよということを表現するやり方があります。また()の中に何も文章を入れないという派生形も存在します。

 

あまり()を使いすぎると(ここでいう()は中に文章を挿入するタイプ)、(SNSでの)文章の構造が分かりづらくなってしまい(もしくは文字数が増えてしまって)、読みづらくなってしまうという欠点(あるいは欠陥)があります(諸説あり)。

 

⑧文脈無視型

手に負えない。

 

深夜に多く発生します。文脈が読めない唐突な発言や空リプ、とても細かい内輪ネタなどもこれに含まれます。事情を知らない人にとっては、タイムラインに突如流れるこれらの投稿には戸惑いを隠せないでしょう。基本的に構ってほしいか、「自分はこんな内輪ネタも言えるくらいその集団にコミットしている」感を表明するために投稿されるケースが多いです。あまりこのような投稿を繰り返すとただのうるさい人になるのは注意点です。

 

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか、あなたの文体は8パターンのいずれかに含まれていたでしょうか?また、こんな文体の人いるなあという気づきも得ていただけたでしょうか。

文体というものの楽しさや面白さに気付いていただけたら幸いです。

 

 

 

 

 

……ちなみに、この記事の中で出てくるツイートの例は全部僕のツイートです。

 

同じ人間でもいくらでも文体は変えられるのです。この記事を全否定するようなことを言いますが、いくらでも着飾ることのできる文体なんてもので、そのひとのすべてがわかるわけもないのです。

 

このように、ある集団や個人の一部の情報だけでその全体を語ろうとする文章の傾向こそが9つ目の文体、「主語を大きくする」型です。「日本人は」とか、「大学生は」とか、大きすぎる主語を使いすぎないように気をつけたいものです。

 

 

 

では、またお会いしましょう。