メディア化小説学概論~そろそろ活字、摂取しませんか~

本って、一番コスパの良い暇つぶしじゃない?


みなさん、こんにちは。

 

あれだけ待ち遠しく、「せっかくの長期休みだし普段出来ないあれやって、これやって~」と色々妄想していた春休みも、もう折り返し地点です。早いものですね。

きっとみなさん、バイトだサークルだ旅行だとあれこれ予定を詰めて、ガッチガチな毎日を送っていることでしょう。

 

 

だけど、忙しない日々の中でもふと、

「あれ、なんだか次の予定までちょっと暇だな」とか、「予定が急遽無くなって誰も捕まらないし、家でのんびりしてよう」とか、そういう時間、出てきますよね?

 

そんなとき、どうしてますか?

 

 

ハイ、今「スマホをいじる」って言った人、廊下に立ってなさい。

それじゃいけません。スマホなんてどうせ行き帰りの電車の中でもずっと見てるんですから!

 

「借りてきたDVDを見る」。

それはそれで良いことですけど、それってあんまり普段と代わり映えしない上に、お家でしかできないじゃないですか。もし外出先で暇と遭遇してしまった場合、どうしますか。

 

 

 

ここでわたしからの提案です。

みなさん、「小説」を読みましょう!!

 

そもそも本を読む習慣が無いという方、受験以来すっかり活字を見ることも無くなったという方、

この春休み、小説、読みませんか。

 

ただ急に「小説を読め」なんて言われても、どれを読めば良いんだ?ってなると思います。しばらく離れてた分、長時間活字とにらめっこできる自信が無い。そもそもあんまり興味が湧かない。

 

 

それならまずは、面白いって確約されていそうな本から始めれば良いじゃない!

というわけで今回は、ドラマやアニメなど、メディア化されたおすすめの小説をいくつか紹介致します。

 

 

 


 

①【空飛ぶ広報室】著:有川浩 (幻冬舎)

 

不慮の事故でP免になった戦闘機パイロット空井大祐29歳が転勤した先は防衛省航空自衛隊航空幕僚監部広報室。待ち受けるのは、ミーハー室長の鷺坂(またの名を詐欺師鷺坂)をはじめ、尻を掻く紅一点のべらんめえ美人・柚木や、鷺坂ファンクラブ1号で「風紀委員by柚木」の槙博己、鷺坂ファンクラブ2号の気儘なオレ様・片山、ベテラン広報官で空井の指導役・比嘉など、ひと癖もふた癖もある先輩たちだった……。有川浩、渾身のドラマティック長篇小説。

 

 

「図書館戦争」の著者・有川浩の言わずと知れたベストセラー小説。広報官たちの成長ストーリーです。2013年に新垣結衣主演でテレビドラマ化。

個人的には、ドラマ→小説の順で読むのがおすすめ。ドラマは割と原作に忠実なので、双方でキャラクターをあてはめて読むと楽しいです。

東日本大震災をテーマに追記された最終章は号泣必至。

 

 
 

 

②【Another】著:綾辻行人 (角川書店)

 

その「呪い」は26年前、ある「善意」から生まれた―。1998年、春。夜見山北中学に転校してきた榊原恒一(15歳)は、何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。不思議な存在感を放つ美少女ミサキ・メイに惹かれ、接触を試みる恒一だが、いっそう謎は深まるばかり。そんな中、クラス委員長の桜木ゆかりが凄惨な死を遂げた!この“世界”ではいったい、何が起こっているのか?秘密を探るべく動きはじめた恒一を、さらなる謎と恐怖が待ち受ける…。
 

 

2012年、橋本愛・山崎賢人主演で映画化。(ここから始まる山崎賢人の映画ヒーロー祭り)

ホラーみたいな扱いなんですが実際のところのジャンルはミステリー。映画のポスターが怖くてだいぶ手を出せずにいたんですが、もっと早く読んでおけば良かったなあと感じます。

時期的には漫画化・アニメ化の方が先です。アニメ版ですが、制作側の手の込んだ演出に感動間違いナシなので是非、小説→アニメ→Wikipediaの順でチェックしてくださいね。

 

 
 
 
 
 

 

③【四畳半神話体系】著:森見登美彦(角川書店)

 

私は冴えない大学3回生。バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、現実はほど遠い。悪友の小津には振り回され、謎の自由人・樋口師匠には無理な要求をされ、孤高の乙女・明石さんとは、なかなかお近づきになれない。いっそのこと、ぴかぴかの1回生に戻って大学生活をやり直したい!さ迷い込んだ4つの並行世界で繰り広げられる、滅法おかしくて、ちょっぴりほろ苦い青春ストーリー。
 

 

森見ワールド炸裂のパラレルワールド系のお話。舞台が大学ということで親近感が湧きます。一話目、二話目、と進んでいくごとに面白くなるし、何より京都に行きたくなるなる~!

アニメも独自のタッチで惹き込まれます。個人的には小津が好きです。

この作品を読んで面白いと思ったら、お次は「夜は短し歩けよ乙女」を読みましょう。登場人物が繋がってるのでサクサク読めます。

 

 
 

 

④【氷菓】著:米澤穂信 (角川書店)

 

いつのまにか密室になった教室。毎週必ず借り出される本。あるはずの文集をないと言い張る少年。そして『氷菓』という題名の文集に秘められた三十三年前の真実―。何事にも積極的には関わろうとしない“省エネ”少年・折木奉太郎は、なりゆきで入部した古典部の仲間に依頼され、日常に潜む不思議な謎を次々と解き明かしていくことに。さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリ登場!第五回角川学園小説大賞奨励賞受賞。

 

 

一橋に講演に来て頂きましたね、米澤さん。米澤作品の中でもあえて「インシテミル」でなくこの作品をチョイス。ミステリーのドキドキは好きだけど、もう人が死ぬのは良いよ~平和にいこうよ~という人のために、こちらのライトミステリーをご紹介。謎解きの楽しさもさることながら、何より読んでいて古典部が大好きになっちゃう。

古典部”シリーズ”なので、これを読み終えたらお次は、「愚者のエンドロール」→「クドリャフカの順番」→「遠まわりする雛」→「ふたりの距離の概算」の順で。

2012年アニメ化。アニメは「氷菓」から「遠まわりする雛」までをほぼ網羅してます。

 

 
 

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というわけで4つの作品をご紹介しましたが、如何でしたでしょうか。本、読みたくなりませんか?

 

なんだか角川書店の回し者みたいになっておりますが・・・おすすめしたいものを厳選していったら自然とこうなっただけですよ。本当だよ。

 

是非、新学年になる前に活字を摂取して文化的なスタートを切って欲しいと思います。

以上、をいちゃんがお送りしました。