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フェルミ推定で予測する「気になる数字」のあれこれ。
クリぼっちって知ってますか?
本来家族や恋人と過ごすはずのクリスマスの日に一人でいることを「クリぼっち」っていうらしいです。いないとは思うんですけど、万が一該当される方がいたら、悲しいですね。でもね、仲間がいれば怖くないと思いませんか?
何人いたんですかね、クリぼっち。「なにじん」じゃなくて「なんにん」です。How many peopleです。調べましょう。
調査内容:一橋大学生にクリぼっちは何人いたのか?
調査目的:クリぼっち仲間の存在を認識し、悲しみを癒やす。
調査方法:一橋大学生全員にアンケート。
調査、開始!!
……これ、無理だね。
終わんないよ。全員探し出して聞いて回ってるうちに次のクリスマス来ちゃうよ。
そういうときは「ふぇるみすいてい」したらいいね。
あ~再来年地球に接近する彗星のことね!……ってそれはウェグミ彗星。
ごめんなさい今考えました。
フェルミ推定です。ざっくり言うと、論理的にざっくり計算してざっくり予想しようってやつです。
実際のデータとかは調べないで、なるべく早く概算するのがコツというか目的です。はい、ちゃちゃっとやりますよ。
Q. 一橋生にクリぼっちは何人いたのか? |
この図の感じでどんどん一橋生を絞っていきます!
まず一橋生は全体で4000人としましょう。
次に実家と下宿に分けます。実家暮らしの人はまぁ家族がいて少なくともクリぼっちになる確率は低そうですからね。
下宿は4割くらいかな。クラスとかサークルとかの友達だいたいこんな感じ。
4000×0.4で1600人に絞られましたね。
次、下宿でも恋人がいる人はクリぼっちにはなりませんね。
いる:いない=4:6としましょう。勘。だけど結構いい感じじゃない?
1600×0.6で960人。絞られてきたね。
恋人のいない下宿生のクリスマスの用事は友達と会うかバイトですかね。部活かサークルに所属している人が友達に会う確率を80%、していない人が会う確率を30%としますか。何らかの団体に所属している人は9割くらいですかね。
960×0.9×0.8+960×0.1×0.3は720とかですか。残りは240人。
下宿生はほとんどバイトしてそうですね。何にも予定がなかったときバイトをいれる確率もまぁまぁ高そう。6割でいいや。240×0.4で96人。
はい、だいたい100人。クリぼっち。こんなもんっしょ~。
全体の2%くらいですね。MENSAみたいですね。該当された方はぼちぼちレアですけど、仲間もちゃんといますよ!
せっかくなんで他にもフェルミ推定してみましょう!合ってるかどうかは分かりません!だいたいです!
Q. お客様の中にお医者様は何人いるのか? |
「お客様の中に、お医者様はいらっしゃいませんか!?!」
ススッ
「はい、いかにも」
ってやつですね。このとき同時に「私も」「僕もだ」「わいもやで」ってなったら誰指名していいかわかんないですよね。何人いるのか計算してみましょう。
日本に限定します。飛行機の乗客に何人お医者さんがいるのかを考えます。
日本の医者の数が分かれば、飛行機の座席数に対しての割合で求まりますね。
医者の需要から数を求めてみます。
毎週複数の病院に通っている人もいれば、定期健診しか行ったことないという人もいますが、平均して日本人は1か月に1回病院に行くとします。1日のうちに病院に行く人の数は日本人の30分の1ということになるので、日本の人口を1億2000万人とすれば、12000÷30で400万人です。
1日に病院が8時間あいているとして、1回の診察とその準備に30分かかるとすれば、1人の医者が1日に診れる患者さんの数は8÷0.5で16人。400万÷16で25万人くらいが日本のお医者さんの数ですかね。
他にも医学部の定員の合計とか、病院の数とかいろんなアプローチで求められそうです。ま、今回は25万人とします。実感がわかない数字なので不安です。てきとーてきとー。
求めたいのは飛行機の中にいる人数でしたね。
一般的な飛行機の定員を300人としますか。
日本の人口1億2000万人に対して医者は25万人いるとさっき計算しました。ということは、300人に対しては0.625人ですね。あぁ。微妙。いるかいないか乗ってみないと分からない。シュレーディンガーのお医者さんだ。
でも決して低くはない数字だと思いました。1人はいても全然おかしくないです。
最後、もっといなさそうな人の人数を計算してみたいですねぇ。いない人と言えば……うーん、いない人、いない奴、いねぇ奴……いねぇ奴!!
分かんない人は「ZAZY いねぇ奴」で検索してみてください。ZAZYというお笑い芸人さんが、フリップで「いねぇ奴」っていう逆あるあるみたいなのを披露するというネタです。その中で僕が好きなのは、「象乗ったのにソリティアする奴」です。
フェルミ推定しましょう。
Q. 象乗ったのにソリティアする奴は何人いるのか? |
この場合の「ソリティアする」とは、スマホのアプリでソリティアのゲームをする、ということですね。ZAZYのネタを見てからやる人はずるいので計算にいれません。
あと、計算のしやすさ的に日本人に限定します。
まずタイに行く日本人の数を考えます。そもそも海外旅行をする人数を考えると、うーん、平均的に日本人は5年に1回海外に行くとして、20人に1人がタイに行くとします。すると1年間に日本人は120万人タイに行きます。え、こんな行くかな?わかんね。てきとー。
タイに行ったら象に乗りたくなるでしょう、きっと。3人に1人は乗りたくなるはずです。120万÷3で40万人象に乗ります。多いね。
海外旅行に行くような人のスマホ保有率は8割でいいかな。32万人が象に乗っててスマホを持っています。
象に乗ったときにスマホを取り出すかどうか。写真は撮りたいでしょうね。でも怖くてそんな余裕がないかもしれません。乗った人のうち象耐性が強くてスマホを取り出す余裕のある人を2割とします。64000人です。象耐性ってなんだ。象への耐性です。
さて、そもそもスマホにソリティアのアプリを入れている人はどのくらいいるのか。象乗ってるときにオンラインでやるのは難しそうなのでオフラインで。んー、スマホ保有者の1%くらいかね。
だとしたら象に乗っててスマホを取り出した640人にソリティアチャンスがあるわけです。もう少しだ!頑張れ!
さぁ、その中で、象に乗っててスマホ出して、「よっしゃソリティアやろう」ってなる人、いる?クレイジーすぎひん?万が一いたとしてもその数予測できねぇよ。万が一……、万が一だ!0.01%だ!
ということで、0.064人ですね。いねぇ。いねぇ奴だ。ZAZYさん正しいよ。
でもこれ、年間の数値なんですね。1年の間にタイに行く人を基にして考えてるので。
だから、16年間観測し続ければ、1人はいるってことになりますね!すごい!16年に1人の逸材!期待の大型ゴールデンソリティアリスト!
はい、こんな感じです。
結論:いねぇ奴はほんとにいねぇ。
いかがだったでしょうか。実際の数値とのずれは分かりませんが、予測するだけでも楽しいですよね!ではでは!