芋ネタを愛するのは、一橋生だけじゃなかった。
どうも、有理化√です。期末試験が近づいていますね。構内ですれ違う学生の顔から余裕が消えて久しい今日この頃。
大学生が期末に苦しむ一方で、センターを終えた受験生の皆さんは今が大事な時期です。
士気を上げるためにヒトツマミを読んでいる一橋志望の方におかれましては、編集部一同
健闘をお祈りしています。
一橋生になれた皆さんもかつては受験生だったわけですが、受験するまでにも色々ありましたよね。志望校選びとか。で、ちょっとお聞きしたいんですが。
九州大学(以後、九大)も視野に入れてた人、どれくらいいらっしゃいますか?
関東出身のライターとしては、「北九州か、マジ遠いなぁ」
という印象しかないのですが。
今回は、九大と一橋の思わぬ共通点を皆さんにお伝えしたいと思います。
さて。
ヒトツマミ購読者で、「芋ツ橋(いもつばし)」という言葉を知らない人はいませんよね?
念のため、「一橋大学キャンパスことば調査」(原田幸一氏 著
)(参照)
の記述を引用すると、
芋ツ橋【いもつばし】一橋×芋。あか抜けてない感じ。
「どうせ芋ツ橋だから早慶にはかなわないわ。」
「どうせ芋ツ橋だから早慶にはかなわないわ。」…!!!
ですって。思いっきり蔑称ですし、例文まで救いようがありません。
これが2013年に書かれたんだから、やりきれないですね。
でも、実は……
Weblioの記述を引用します。
いも九
読み方:いもきゅう
(1)九州大学の学生を指して用いられていた語。「イモ」はかつて「田舎臭い」「垢抜けない」「ダサい」といった意味合いで一般的に用いられていた表現。ただし「イモ九」はむしろ不器用なほどひたむきであるといった肯定的・積極的な意味合いで用いられたとされる。
蔑称じゃない!!!!?
しかも、「用いられてい『た』」ということです。今は使われていないのでしょうか。
試しにtwitterで「いも九」を検索してみたところ、
九大生と思われるアカウントが、「いも九」を「芋ツ橋」とほぼ同じ使い方をしているのが観測できました。蔑称だし、今もしっかり生きている言葉のようです。weblioもあてにならない…?
九大に謎の親近感がわくので、よろしければ皆さんもどうぞ。
また、「いも九」という食品に関するツイートも見受けられました。
そうなんです。先ほど引用したweblioの「いも九」のページには続きがあって、
(2)福岡県の和菓子屋「如水庵」が九州大学の学生の通称「いも九」に引っ掛けて開発した菓子。 芋餡が使用されている。2010年に生産・販売を終了した。
「九州大はぶっきらぼうで楽天家たい。けんかっ早かばってんそこが玉にキズたい。酒も強いばってんが女にゃ弱かもんねえ。そうばってん情にもろいが勝負にゃ強かったい。夢はでこうして世界ばめざしとうと。そやけん未来ば開くんは九州男児たい。」
右下の「ばってんが」をどこに入れて読むのか、見当が付きませんでしたが…。
大体の意味はとれますね。
情報化が進んだ今、九大にこんな人が集中することは考えにくい。
こういう学生が多かったのは、九大が帝大だった頃ですかね…?
関係者にとっては、これが「いも九」の正しい使い方で、蔑称としてのいも九なんて認めたくないのでしょうか。だからこそ、さも今はこの言葉が使われていないかのように書いたのか。
(wikipediaも見ましたが、やはり同じように記述されていました)
何だかなあ。
それと、お気づきになった方もいると思うのですが、さっきの九大生の理想像。
「スマート・強靭・グローバル」の2/3を満たしてませんか??
何が欠けてる、とは言いません。
こんなところでも繋がってたんですね、素敵!としか。
さらに。芋焼酎まで開発されています。
以下、先ほどの引用の続きです。
(3)福徳長酒類株式会社が製造している芋焼酎。アルコール分36パーセント。九大グッズとして、九州大学生協でも販売されている。
こちらも、「いも九」です。(画像引用元)
36度、つまりめちゃくちゃ強いお酒が、大学生協に売っているとは。
一橋でも芋焼酎つくろう!!と、喉まで出かかったんですが、そもそも構内での飲酒は固く禁止されてました。
ここで一つ疑問なんですが、「いも九」グッズがあって、どうして「芋ツ橋」グッズがないのでしょうか?
ここまで見てきたとおり、前者にはポジティブな歴史がある一方で、後者はただの蔑称だから?
しかし、学生が自らの大学に帰属意識を持っていなかったら、こんな言葉が今もなお受け継がれているわけがない。両者とも同じだけ尊いんです。
手始めに、「一橋大学まんじゅう」を「いもつばし大学まんじゅう」にするとか(原料の一部に芋を使用)どうでしょうか。
それと、よく見るとこれ……
サツマイモですよね………!!???
芋って、ジャガイモじゃないんですか…?
サツマイモだなんて、思いつきもしませんでした。さすが九州…あの薩摩藩を抱えてただけのことはある。
……何気にオシャレですし。ちょっと悔しい。
次回は、「芋ツ橋」の芋は何芋なのかを考察してみたいと思います。
ありがとうございました。
To be continued.