ゆるふわ落語学概論~この落語ブームから落伍するな!~

一橋の先生がキュレーターの落語イベントって!?


こんばんみ、噂のそうせきゅんです。

さてさて、春休みに突入しましたが、皆さんご予定はありますか?

テレビ見る?映画見に行く?旅行行く?

 

せっかくだから、普段はできないようなとっておきの経験したくないですか?

今までは手を出してこなかった新しいジャンルに触れられるチャンスじゃないですか?

 

 

そこで今回おすすめしたいのが、そう、落語です!

 

▲立川談笑さん

 

 

「よくわかんねー古典芸能だろ?」

「寿限無とかなんか唱えるやつでしょ?」

「あー笑点ね。座布団が増えてくアレ?」

みたいに思ってる人がいたらですね、本当にこの記事を読んでいってほしいんですよ。

 

 

知識がないと楽しめないんじゃないか?っていう先入観とか、

敷居高そうだなっていう不安とか、

現代の笑いの感覚とずれてそうだなっていうイメージとか。 

 

いや、全然そんなことないんですよ。

 

 

言っときますけど、今年は必ず落語ブームが到来します!

到来しなくっても責任は負いませんけど、とにかく、ここ数年の中で今年は特に落語がアツいんです!

 

 

そもそも落語って、何年かに一度、ドラマやアニメ等に取り上げられているんです。

 

 

例えば2005年クドカンが脚本を手がけ、TOKIOの長瀬君とV6の岡田君が主演を務めた「タイガー&ドラゴン」

 
 

 

2007年~2008年にかけての朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」

 

 

そして2009年から漫画が連載され、2012年にはアニメ化された「じょしらく」

 

 

このじょしらく、2015年には乃木坂46のメンバー15人によって舞台化されたことでも話題になりましたよね!

 

 

さらに、2013年から今年にかけて7回も行われている、若手俳優たちによる「ハンサム落語」

 

 

こうやって見ていくと、落語とアイドルやイケメン、アニメやドラマは親和性が高いことがわかると思います。

 

 

そしてなんと!去年から今年にかけて、落語×アイドル落語×アニメ、and落語×映画という3つのコラボが立て続けに実現しているんです!尋常じゃないペース!

 

一つ一つの影響はそれほど大きくなかったとしても、盆と正月がいっぺんにきちゃったら…おわかりでしょう?

 

つまり、今年は絶対に落語ブームがくるってこと!!!

 


まずは2015年末、落語×アイドル。

 

嵐の二宮君が主演、北野武さんなど豪華キャストで放送されたスペシャルドラマ「赤めだか」です。

立川談春師匠による小説が原作となっており、立川談志のもとで弟子たちが奮闘し、二つ目(落語家の身分の一つで、前座を経て一人前として認められる身分のこと)に昇進するというストーリーは見物でした。

 

なんといっても面白かったのが、

 

この人(立川談春)の役をニノがやったってこと

 

いや、あの、談春さんはとってもかっこいいと思うんですよ。

貫録もあるし、どこか軽い口調でありながらもどっしりとした、思わず引き込まれてしまう落語は是非一度聞いていただきたいんですけど…。

 

 

それにしても、ニノではなくない?

 

 

いや、話題性たっぷりで、ニノがでてるから見よう!って人も多かったと思うので、全然いいんですけど。いや、でも、ニノかなぁ……。

ちなみに私は立川志らくさん役の濱田岳氏に心を奪われてしまいました。うーんでも宮川大輔さんもかっこよかったな~うへへ。

 


続いては、2016年、落語×アニメです。

 

現在絶賛放映中のアニメ、「昭和元禄落語心中」

 

 
 

原作の漫画も大好評の落語心中、今年の1月からTBS系列で金曜深夜に放送中です。

 

元チンピラの与太郎は刑務所の落語慰問会で見た大名人八雲師匠の落語が忘れられず、出所後八雲に弟子入りすることに。そこから八雲の過去が明かされていき…。

公式サイトでは漫画版の第一話が無料で試し読みできるので、要チェックです!こちらから。

 

2012年度「一番いい声の男性声優」第一位の石田彰さんの八雲役も惚れちゃいますが、あの山寺宏一さんが「必死のオーディションで勝ち取った」という助六役もかっこいい!

さらに、みよ吉役として声優をつとめる林原めぐみさんの歌うオープニングテーマ、「薄ら氷心中」は、なんと椎名林檎様によるプロデュース!これがまたセクスィ~でたまらんのだ!必聴。

 


最後はこちら、落語×映画。

 

松山ケンイチさん主演、「の・ようなもの のようなもの」

 

 
 

脱サラして落語家になったマツケン演じる出船亭志ん田が、師匠の志ん米から、かつて一門に在籍していた志ん魚を探してほしいと頼まれるも、なかなかうまくいかず…?

さらに詳しいお話や公開情報はこちらの公式サイトからどうぞ!

 

 

一風変わったタイトルが目をひきますが、これ、森田芳光監督の劇場デビュー作である「の・ようなもの」という映画の35年後のストーリーなのであります。

この映画、なかなかにヤバそうな香りがします。

「駆け出しの落語家・志ん魚(しんとと)と、客として行ったお店で出会った風俗嬢、そして落語研究会に所属する女子高生との奇妙な三角関係を描いた青春群像劇」

…私はなんだか勇気が無くてまだ見られていないのですが、興味ある方はとりあえず公式サイトにとんでみてくださいな。

 


このように、落語は様々なものと融合しているわけであります。

意外ととっつきやすいって思いません?

 

 

というわけで最後に、初心者でも足を運びやすい落語イベントを紹介しちゃいます!

 

その名も「渋谷らくご」

 

渋谷のユーロライブにて毎月5日間ほど行われている渋谷らくご、通称シブラク

 

芸人のサンキュータツオさんがキュレーターをつとめ、勢いある若手落語家さんからベテランさんまで、いろんな落語が楽しめます!

サンキュータツオさんは、なんと我らが一橋大学の非常勤講師!日本語上級の授業を教えていらっしゃいます。一気に親近感が湧きますよね?

 

シブラクのポイントは、700円(学生・前売り・一時間公演の場合)という破格の値段!

落研部員だとさらに安くなるみたい。一橋にも落研があるので、入部してみるのもアリですよ!

平日の夕方~夜にかけて行われているので、学校帰りにふらっとオシャレ空間で、生の落語が楽しめます。

2月の公演は12日から16日。皆さん足を運んでみてはいかがでしょう?

詳しくは公式サイトへ!

 


 

これで皆さんも、きたる落語ブームへの予習はばっちりですね!

 

落語はyoutube等でも簡単に見られるので、是非推し落語家さんを見つけてみてください!

 

思えば、「落語学概論」なのに落語の動画は一つも紹介せずにここまで来てしまいました…。

結びとして、最近オススメのとっても現代風の落語の動画をひとつ紹介させていただきます!

立川こしらさんの「火炎太鼓」です、どうぞご贔屓に!