データで解く、ベスト・オブ・夏の旅行先

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酷暑の東京から逃げ出したいあなたにピッタリの旅先とは……?

こんにちは、鷹・カーンです。

 

 

 

毎日暑いですね。

 

去年は光熱費節約のために極力冷房はつけないようにしていましたが、今年はダメです。毎日フル稼働させています。冗談ではなく、死んでしまいます。もう少し過ごしやすいところでのんびり出来たらいいのになぁ……、と思いながら灼熱地獄・東京でバイトに勤しむ日々です。

 

 

でももし本当に過ごしやすいところへ飛んで行けるなら、どこへ飛べばいいんでしょうか?

地球温暖化をはじめ、地球規模の気候変動が叫ばれる昨今、イメージだけで適当に飛んでそこも灼熱地獄だったら目も当てられません。

 

というわけで、調べてみました。

気候的に過ごしやすく、できるだけお金をかけずに(重要!)バカンスを楽しめる都市はどこなのか、鷹・カーンが独自に算出したバカンスポイントで判定します!

 

 

 

以下「バカンスポイント」の計算方法をご説明します。めんどくさいという方は読み飛ばして下さい。

 

まず「過ごしやすさ」の指標として「不快指数」という数値を使用します。

不快指数とは、気温と湿度から計算出来る、名前の通り「不快に感じる度合い」を表す数値です。weather baseというサイトから8月の平均最高気温・午後の平均相対湿度の数値をいただきました。

不快指数の計算式は以下の通り。

不快指数=気温×0.81+湿度×(気温×0.99-14.3)×0.01+46.3

8月の平均最高気温30℃、午後の平均相対湿度68%の東京の場合、不快指数は81.072となります。

 

以上を踏まえて、都市xの東京と比較した過ごしやすさの指標αを

α=都市xの不快指数/81.072

と定義します。

 

 

続いてコスト面。

旅の予算において大きなウェイトを占める交通費は出来るだけ安く抑えたいところ。過ごしやすさが同じなら安く済むところの方がいいです。

というわけで、H.I.S.とトラベルコちゃんを駆使して東京から各都市への8月の渡航費の最安値を検索しました。仮にも海外旅行なので、往復50000円をボーダーラインにしました。

 

というわけで、都市xの渡航費の多寡の指標βを

β=東京から都市xへの8月の渡航費最安値/50000

と定義します。

 

また、現地の物価が高いと旅費もかさんでしまいます。

世界各国の物価レベルを反映させられないか、と考えていると世界の2都市間の生活費を比較出来るexpatistanというサイトを発見したのでここに全面協力をお願いしました。

このサイトを使えば各国の生活費が東京と比べて何%高いか低いか、一発で出ます(何を基準に算出しているのかよく分からないので信憑性は??ですが……)。

 

これをもとに、γ=東京の生活費を1とした際の都市xの生活費の割合

と定義します。

 

以上の値を用いて、バカンスポイントをPとすると、

P=αβγ

と計算出来ます。Pの値が小さければ小さいほどバカンスに適しているということになります。

 

 

頭脳明晰な皆様ならもうお察しだと思いますが、気候に関わる指標が一つに対してコストに関わる指標が二つ、しかもαと比べてβとγの方が数値の変動が大きいので、この指標はコスト面の要素に大きく左右されてしまうダメ指標です。データをせっせと集めている最中に気づきました。

まあ大学生にとってコストの問題はそれくらい大事なんだ、ということでこのままやります。

 

 

今回データをとったのは以下の20都市。

 

那覇、ソウル、ピョンヤン、北京、香港、ウランバートル、ホーチミン、バンコク、シンガポール、バリ島、シドニー、デリー、モスクワ、パリ、ロンドン、ローマ、ニューヨーク、ロサンゼルス、ホノルル、グアム

 

ではお待たせしました。トップ3を発表します!

第3位 バンコク(タイ)P=0.385

 

いきなりダメ指標っぷり炸裂です。不快指数20都市中2位のバンコクがランクインしてしまいました。

とはいえ航空券も比較的お安く、現地の物価も割安なタイは楽しい貧乏旅行にはもってこいなのは確か。首都バンコクは東京に匹敵する巨大都市と化す一方で、電車で少し郊外に出ると東南アジアの原風景が広がります。英語が通じづらいのが難点ですが、笑顔で何とかなってしまうのが「微笑みの国」と呼ばれる所以でしょう。

 

 

 

第2位 ホーチミン(ベトナム)  P=0.3572

 

物価の安さだけを武器にまたしても東南アジアからのランクイン。急速な発展を続けるベトナム随一の商業都市・ホーチミンです。

3位に入ったタイでは仏教寺院が数多く見られる一方、ベトナムは旧宗主国フランスの影響が随所に残存しており、ヨーロッパ風の建築物も少なくないのが特徴的。刺激的な料理が多い東南アジアにあってベトナム料理は日本人のお口にも優しい味わいのものが多いので、日本人観光客も安心して現地の料理に舌鼓を打てるのもベトナムの魅力。真面目な国民性も日本人好みでしょう。

 

 

 

第1位 バリ島(インドネシア) P=0.3566

 

結局物価の安さだけで東南アジアがトップ3を独占するという企画倒れも甚だしい結果に。日本人からも人気のリゾート地・バリ島が1位となりました。

ただ、物価レベルはバンコクやホーチミンとほぼ同じ、航空券代も少し高いバリ島がギリギリの戦いを制した要因は不快指数。赤道直下のバリ島は年中カラッとしていて、気温こそ高いもののジメジメはしていないので過ごしやすいリゾート地です。バンコク・ホーチミンは不快指数で東京を上回っていた(!)のですが、バリ島は湿度の低さゆえ東京を下回り、過ごしやすさが証明されました。

それに何といってもビーチリゾートです。やっぱり夏は海ですよ! カラッとした夏空の下、綺麗な海でリフレッシュ。これぞバカンスではないでしょうか。

 

 

 

せっかくなのでワースト3も一応ご紹介。

 

ワースト3位 ニューヨーク  P=1.481

不快指数は日本より低いのですが、渡航費は東南アジア諸国の約1.8倍、物価は日本の約1.3倍とコスト面の問題が露呈してしまう結果に。

 

ワースト2位 ロンドン  P=1.833

こちらも東南アジア諸国の2倍以上する渡航費、日本の約1.4倍する物価がネックに。不快指数自体は低く、きっと過ごしやすいでしょう。

ワースト1位 ピョンヤン P=10.643

ネタで入れてみたピョンヤンが期待通り、いや、期待以上の仕事をしてくれました。渡航費は最安値で往復17万円台。ロンドンの倍以上です。物価はどういう計算でこの結果になったのか分かりませんが、日本の3倍以上とのこと。そもそもピョンヤンでのショッピングがいまいちイメージ出来ないのですが……

ちなみに東京よりもかなり北に位置するピョンヤンですが夏はそれなりに暑いので不快指数はそれほど低くありません。

 

 

 

今からでも8月下旬~9月の航空券は取れるはずです。お金のかからない外国・東南アジアでのバカンスはいかがでしょうか?