【第2弾】【プレ〇ト】小学生の俳句勝手に添削してみた

「うちの近くの小学校が、校舎の周りに児童の作った俳句を展示していたので共テ国語184点の筆者が勝手に添削してみようと思います。」の第2弾です!!!!!!!!!

前回の記事を執筆した2月頃には冬の俳句が掲示されていましたが、今回9月は、夏休みの宿題で課されたのでしょうか、夏の俳句が掲示されていたので、それを評価添削していこうと思います。

ではまず、2年生の一句から。

この句は、真夏の暑い日差しの中、今まさに入ろうとしている海水の涼しさを期待して浜で心を躍らせている、そんな場面を詠んでいるのでしょうか。はたまた、テレビの天気予報かなんかで、江ノ島かどっかのライブカメラ映像が映っているときに、海水浴客の気持ちよさを想像するとともに、自分も行きたいなあとうらやんでいる様子でしょうか。いろいろな情景が浮かんできますね!
いずれにしろ、夏休みの生活の一コマを、心情を表す言葉とともにありありと描写しており、風流な句となっています!

ただァ!!!!う~ん、

その下五、気持ち悪すぎるなぁ!!!!!!

はい、出ました。

ちょっと私は、下五「きもちそう」に違和感を覚えてしまいます。おそらく、「きもちよさそう」を表しているのでしょうが、、、、、まあ近年の日本語の乱れは甚だしいですねえ!!

一般に様態の助動詞「そうだ」は「-よい」で終わる形容詞に後続する場合「-よさそうだ」となるらしいので、やはり「きもちよさそう」とすべきであると、マジレスをかましてみます。

参考https://ja.wiktionary.org/wiki/%E3%81%9D%E3%81%86%E3%81%A0

私は、言語は変化するのが当たり前だと思っていますし、くだけた言い方が普及することも往々にしてあると理解していますが、小学2年生が「きもちそう」などという実に「きもちのわるい」言葉を使っていることには悲しく感じてしまいますね。

5・7・5の音数に合わせて言葉を選んだのかもしれませんが、う~~~~ん、許容しがたいなあ…

そんな文句ばっかりの私が素人ながら「手直し」をするならば、、、、、

となりました。これから海に入ろうとしている子供と、先に海に入ったお父さんのやりとりを会話文のまま表した句になっています。中七・下五の間に子供の「きもちよさそう」という心情を入れ込み...ええ、あなたがおっしゃりたいこと、よく分かりますよ。

はい、すみませんでした。しかしこのようなコンセプトでやっているのがこの企画なのです。

続きまして3年生の一句。

こちらも風流な情景を如実に表していますね。セミの鳴き声がうるさくて眠れないという、難儀なものですが、真夏を感じさせる日常の一コマとなっています。ちなみに、セミは基本的に夜は鳴かないそうですが、気温が高く、街灯などの明かりの近くなどの条件下では夜も鳴く場合もあるとか!

日本の夏、蝉の声...某お父さんが軒先で詠んだ歌を踏まえているのでしょうか。本歌取りをうかがわせるような、見事な出来と言えるでしょう。

???『「なき声せわし」!?私に言わせればね、わざわざ「なき声」なんて書かなくたって、セミが鳴いてうるさいことは伝わります!鳴かないセミがいたら連れて来いって話だよ!!もう!』

そうなんです。この場合、セミが鳴くのは当たり前ですから、あえてなき声と書かなくてもいいんです。このように書かなくても伝わるものは極力書かず、音数を節約して他の細かい描写に使うというのが俳句のセオリーです。って毎週プレバトでやってますね。

しかしまあ、「せわし」なんていう言葉をよく知っているものですねえ!漢字では「忙し」と書いて、文字通り忙しいさまを表しますが、滅多に使う言葉ではないでしょう。言葉が変化する一方で、昔の言い方も受け継いでいく、最近の小学生も捨てたもんじゃありませんね!

この句のお手本は...?

セミせわし お前が先に 寝てくれよ

ある種セミを擬人化したように人間と同列に扱い、「早く寝てくれ」とセミに対して悪態をついているとも心の中で思っているとも捉えられる、呼びかけを表現した句になっています。

うーん、凡人ですねこれは。。。

次に紹介したいのは6年生の一句。

いやいや、見事というほかないでしょう。小学生あるある?ですかね、水鉄砲を持って犯人を追い詰める刑事のごっこ遊びを楽しんでいる健気な様子が浮かんできます!この句の良いところは「語順」ではないでしょうか。上五・中七・下五と進んでいくにしたがって、描写される情報が鮮明になっていきます。最初は「友達と何をしているのかな?」と想像でき、続いて「水鉄砲を持って遊んでるのね!」、最後に「刑事ごっこをやっているのか!」という具合です。いやあ、さすが6年生といったところでしょうか。貫禄を感じさせる一句でした。

これはもちろん、手直しはナシです!!!才能アリ!!!

続いてまた6年生の一句です。

いやあ、読んだ瞬間に感動すら覚えましたね。「夕立雲 雷鳴響く」ときたら、ゲリラ豪雨の様子であったり、「傘持ってきてない」だったり、あるいは「こわい、どうしよう」のような気象に関係する描写をすると思うでしょう!!!!!
それが、何を思ったか「僕の腹」ですよ!?!?!「空腹で腹が鳴っている」と。もうね、普通のセンスじゃ書けないですよ、こんなん。

おもしろいです、この子。ぜひHASCへの入会を検討してほしいものです。うちには君のようなセンスのいいガキが必要なのです。なぜならこのヒトツマミに広告をつけまして、今まで以上にがめつくページビュー数をとっていきたいからです。面白い・役に立つ記事を量産してほしい!マジで。

【PR】そして、この記事を読んでいるそこの一橋生の方!あなたも書いてみませんか?ぜひHASCへお越しくださいな。秋でも冬でもいつでも入会可能です!

すみません、脱線しましたが、この句はもちろん才能アリです!!特待生昇格も見えてます。次回の出演が非常に楽しみですね。

長くなってしまいましたが最後に一句紹介させてください。

「夏休み~」とか「かき氷~」とか、楽しそうな夏の思い出がほとんどだった俳句の掲示ですが、その中でもテイストが異なりひと際目を引いたのがこの句です。

我が国では夏といえば平和について考えさせられる季節でもあります。世の中にはいろんな意見があり対立しないことの方が少ないかもしれません。しかしね、私たちはこのかわいい子供たちがいつまでものんびり俳句でも詠んでいられるような、穏やかで平和な世界を作っていくべきだと思うのです。

そんなことまで考えさせる句でした。手直しはありません。

今回の記事は以上です!小学生のみなさんどうもありがとうございました。
面白いと思った方はぜひともお友達に紹介してください!

そして、この俳句企画第1弾も併せて読んでみてください!!!

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