はじめに
どうもこんにちは。現実が後ろに迫ってくる足音を確かに感じながら夏休みを満喫しているアイオライトと申します。今年は特に暑い日が続いておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。(定型文)
私はこのヒトツマミを運営している広告研究会HASCのほかに、アウトドアサークルのJOINUSにも所属しており、時々ロードバイクに乗って旅行をしています。今回はそのロードバイクでの移動中に遭遇した少し不思議な話をしようと思います。
紫陽花について
みなさんはもちろん紫陽花(アジサイ)という植物を御存じでいらっしゃると思います。下の画像のような植物で、その色合いの美しさから初夏を代表する植物の一つに数えられるでしょう。紫陽花の花が咲く時期は一般的に6~7月といわれています。

では、みなさんは紫陽花の花が咲く前の様子をご存じでしょうか。紫陽花は花が咲く直前、下の画像のように緑色のつぼみをつけ、それがだんだんと開き、色づいていくことによって開花するのです。

8月上旬のある日のこと
8月の上旬ごろ、私はJOINUSの部室に置いていた愛車のロードを家でも使いたかったため、部室から回収するついでに家までの20kmほどをロードで走って帰ろうと考えました。こんなに暑いというのに…
私はいつも通りロードに乗って道を走っていたのですが、調布市内を走っていた時、信号が赤になったので道路脇に停車して、信号が変わるのを待っていました。
その時、自分の視界の先に不思議な光景がありました。それは、緑色の紫陽花だったのです。
とあるマンションの玄関先に植えられた植物たちの中にその紫陽花はありました。紫陽花は6~7月ごろに花が咲き、その直前には緑色のつぼみをつけるということは先ほど説明しました。ですが、その時はすでに8月の上旬です。そんな時期にまだつぼみの状態の紫陽花が存在するのでしょうか?
その紫陽花までは少し距離があり、赤信号がすぐに変わってしまったので、私はその紫陽花を近くで確認することなく通り過ぎてしまいました。
やはり気になる
無事家について、改めて先ほど見た光景について考えていました。やはり、緑色の紫陽花がこの時期にあるのはおかしいと思う一方で、ほかの植物と見間違えただけでは?という考えもありました。気になったままなのも釈然としないので、それなら見に行こう!と思い立ちました。というよりは通り過ぎた時点で気になっていたので、途中休憩を取ったコンビニであのマンションの名前だけGoogle Mapで調べて控えておきました。半分職業病では?すごくどうでもいいことに労力をかけすぎている
いざ、確かめに行こう
それから約2週間が経過した8月の下旬、なんなら今この文章を書いている当日、私はあの場所に行って実際に確かめようと思い、普段は乗らない京王線に乗車して、マンションの最寄である調布駅の1つ手前、布田(ふだ)駅に向かいました。

余談ですが、布田駅めちゃくちゃ綺麗でした。全面のホームドアが設置されていて結構びっくりしましたね。立体交差事業で地上にあった駅を地下に移設したときに新しくなったようです。
そんなことは置いておいて、午前中の日差しが照りつける中、駅から少し歩いて目的地に到着しました。というわけで答え合わせの時間です。集合体恐怖症の方は少し要注意かも。

緑色の紫陽花だ!
というわけで本当にありました。しかし、つぼみの状態というよりはもう花が開いた状態のようで、ところどころ枯れ始めて茶色くなっている様子がうかがえます。では、この紫陽花はいったい何者なのでしょうか?
マンションもとい民家の前ですから、私は早々に写真だけ撮影して引き上げました。さすがに学校に用事があったのでそのまま学校に向かいました。
考察
緑色の紫陽花の存在が確認できたところで、ではこの紫陽花について考えていきたいと思います。とはいっても頭の中で考えていてもしょうがないので、インターネットという文明の利器に頼ります。ここからはいくつかの考えられる可能性をあげていきます。
- 葉化病
一つの可能性として、紫陽花の葉化病というものを見つけました。これは、野生に生えている紫陽花によくみられる病気で、微生物の影響で紫陽花の花がまるで葉っぱのような見た目になってしまうようです。その場合は花の色が緑色になります。
しかし、花の形は葉っぱのようとは言えないですし、葉化病にかかってしまった紫陽花は通常より早く花が枯れてしまうようですから、2週間咲き続けているというのも条件に合わないでしょう。しかし、下記の長野県の公式サイトに載っていた画像と私が撮影したものにかなり似ています。調べるにあたって葉化病にかかった紫陽花の画像を見たのですが、いくつかの画像は何かどことなく現実のものでないような感覚がして個人的には怖さを感じましたので、一応閲覧注意です。
生命の仕組みを探り植物を病気から守る(生命科学部応用植物科学科 大島 研郎 教授) :: 法政大学 生命科学部
- 秋色アジサイ
次の可能性として、秋色アジサイというものがあります。秋色アジサイは初夏に花が咲くのは通常の紫陽花と同じであるものの、その後花の色が変化していく品種の紫陽花を指します。これらの中には色が緑になるものも存在します。ですが、緑のみになることはなく、基本的にほかの色と混ざった色になることが多く、今回の薄緑色のみの花は当てはまらないです。また、適切な管理をしなければいけないらしく、この場所にある紫陽花はおそらくそうではないかな…と思います。
秋色アジサイとは?花の色が変化する仕組みや育て方・飾り方をご紹介! | BOTANICA
【人気花】秋色アジサイとはどんなアジサイ? 秋色に変わる仕組みや育て方のコツを解説! | GardenStory (ガーデンストーリー)
- アナベル
みなさんも白い花の紫陽花を見たことがあるかもしれません。これはアナベルという品種の紫陽花なのですが、アナベルは夏を過ぎると秋色に近いグリーンになるという特徴があるようです。参考にさせていただいたサイトに載っていた写真がかなり私が撮影したものと近いです。
アナベルの育て方・栽培方法 | LOVEGREEN(ラブグリーン)
まとめ
ということで、ここまで私のひとりごとに付き合っていただいてありがとうございました。個人的にはアナベルという種類の紫陽花だったんじゃないかなと思います。自分の中には紫陽花は初夏の植物、緑色の紫陽花は花が開く前のつぼみの状態という意識が強くあったので、この不思議な紫陽花に惹かれてこんな記事を書きました。なんでも調べれば出てくるこの時代、ぜひみなさんも周りで気になることがありましたら、調べてみると案外面白いかもしれません。それでは。