1か月に1回以上食べるわらび餅好きが語ってみた
わらびもちは、えらい。
切っても、すぐに元どおりに、ひっつく。

伸ばすと、これでもかっ!ってほど、伸びる。

甘いもの好きの自分にはスーパーで売ってる108円のわらび餅は紛れもなくご馳走だった。ぷるぷるだし、個数が多くて食べても食べても減らない無限ポケットみたいだし、2個引っ付いた時には、ラッキー!とか言いながら贅沢に食べる。何て楽しい時間なんだ!!!
……え?スーパーのわらび餅をご存じない?!
これです、これです。最終的に余るきな粉できな粉牛乳を作ったり楽しいこの商品です。
でも、ある時、気づいてしまった。本物のわらび餅のすごさに。
私がわらび餅業界に初めまして〜と出会ったのは、嵐山の近くにある『京 嵯峨野 竹路庵』さん。誰しもが京都に行ったら、わらび餅を食べる欲望が出るだろうが、例外なく私も自分の中の欲が抑えきれず、店の中でも高級な「特選仕立てわらび餅」を購入。

甘く香ばしいきな粉をたっぷりとかけ、贅沢に真ん中からうにょーんと伸びるわらび餅。甘さに囲まれ、ここは天国じゃ〜!と味わっていたら「おっと俺を忘れてもらっちゃ困るぜ」と言わんばかりに突如あらわる黒蜜の苦味。これぞラスボスを倒したかのような旨み。
わらび餅の美味しさに気づいてから100種類以上のわらび餅を食べ、カメラフォルダには70枚ほどのわらび餅の写真が入っている。

そう、わらび餅は多種多様なのである。餅の質感はとろとろ系、もっちり系、しっかり系など、あなたはどれ派?と試されてるみたいだ。餅ときな粉と黒蜜の、甘さや苦さは全て異なる。抹茶味や黒糖味、はたまたレモン味などの変わり種もあれば、わらび大福やティラミスわらびなど甘物合体型もある。
誰も聞いてないだろうが、私はとろとろ系で、餅ときな粉は甘めで黒蜜の苦さが引き締める、飴と鞭の組み合わせみたいなわらび餅が好きだ。
ちなみにこういうわらび餅は、本わらび粉を使用している。裏ごしをすると更にモチモチさが増す(ような気がする)。よく食レポなどで「片栗粉で作る♪簡単わらび餅♪」などと見かけるが、私が食べたいのは本格的なわらび餅なんだ。本わらび粉じゃないと、ダメなんだ。
かといってわらび餅を食べたい!そうだ!京都にいこう!となるほど大学生にお金はない。満足感のリターンを考えると一度はそんな贅沢を味わってみたいが、何分機会費用も大きいもの。
そこで今回紹介するのは、東京でも簡単に食べられるイチオシのわらび餅。『かねすえ』さんでござります。JR池袋駅構内のユニクロの真向かいにある場所しか知らなかったものの、香川に本店を構え、どうやら都心部にも数店舗ある模様。(浅草、南浦和、羽田空港など)

かねすえさんのわらび餅は大変かわいい。

だって、フォルムは愛らしいし、美味しさに愛しくなる。
そして転がそうとしたら、一瞬で
ぽ
て
っ
っ
と止まってしまう。その怠惰さが愛しい。可愛い少女に操られているようなそんな気分になる。美味しくて美味しくて震えるものの、魂は何とか現実に留まっているあの幸福感。なんと表していいんでしょう。
つきさしても受け入れてくれる。むにゅっ!!!
もち自体は和三盆糖と希少糖を用いた甘めなもので、これでもかっとなるほどかけられたきな粉は甘さ控えめ。絶妙なハーモニーを繰り広げる本当に美味しい。
ぜひ池袋を見かけたらご購入して下さいまし。
また夏限定ではあるが、購入しやすく且つ美味しいのは、セブンイレブンと成城石井のわらび餅!とろっとろで幸福度MAX間違いなし!
結局何の記事?となる人も多いだろう。わらび餅をみんなに広めわらび餅市場をさらに発達させイノベーターが更に美味しいわらび餅を創造することを期待して書いている。つもりです。
うむ、わらび餅は、すばらしい。
以上、わらびでした。
かねすえJR池袋駅店
住所:JR池袋駅南改札内コンコース
営業時間:10:00-22:00
*テイクアウトのみ販売
京 嵯峨野 竹路庵 本店
住所:京都府京都市右京区嵯峨天竜寺北造路町45-4
営業時間:10:00-17:00